記者会見で意気込み語るリオ五輪代表に選ばれた新城幸也「少人数の争い」に勝機 内間康平は「アシストに徹する」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 8月6日に開催されるリオデジャネイロ五輪の男子ロードレース日本代表候補に選ばれた新城幸也(ランプレ・メリダ)は、7月のツール・ド・フランスにも出場した後にオリンピックの大舞台に挑む。もう一人の代表となった内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)は、エース新城のアシスト役に徹し、日本チームとしてより上位の成績を目指す。日本自転車競技連盟(JCF)が3月17日に東京都内で開いた代表選手発表記者会見で、2人がリオ五輪への意気込みやレース展望を語った。

リオ五輪男子ロードレース代表に選出された新城幸也(左)と内間康平(右) Photo: Shusaku MATSUOリオ五輪男子ロードレース代表に選出された新城幸也(左)と内間康平(右) Photo: Shusaku MATSUO

新城はツール・ド・フランスも出場予定

 新城は2月に行われたツアー・オブ・カタールで落車し、大腿骨を骨折しているが、現在はリハビリと軽いトレーニングに励み、順調に回復している。今後は5月から本格的なトレーニング開始し、復帰戦は6月にフランスで開催されるクリテリウム・デュ・ドーフィネの予定だという。さらに「ツール・ド・フランスにも出場したうえで、良いリザルトを出し、リオ五輪へ向けて弾みをつけたい」と語った。

6月にレースへ復帰し、リオ五輪までにコンディションを整えると語った新城  Photo: Shusaku MATSUO6月にレースへ復帰し、リオ五輪までにコンディションを整えると語った新城  Photo: Shusaku MATSUO

 リオ五輪のレース展開については、「選手の枠は世界選手権が最大9人だが五輪は5人。日本の出場枠は2人だが、(強豪国との人数の差が多い)世界選よりはチャンスがある。コースが厳しくサバイバルな展開になることが予想されるため、得意な少人数での争いで力を発揮したい」と話した。

 内間は昨年にリオで行われたプレ五輪大会で本番と同じコースを走った経験がある。内間は新城と同様に「上りと下りの厳しさが勝敗を分ける」と説明。また「新城のアシストに徹する」と述べ、上りの強化を課題としつつ、得意な下りで牽引できると自信をみせた。

新城のアシストに徹する姿勢を示した内間康平 Photo: Shusaku MATSUO新城のアシストに徹する姿勢を示した内間康平 Photo: Shusaku MATSUO

 内間は今後、フランスを中心としたヨーロッパのレースを走り、日本では5月下旬に始まるツアー・オブ・ジャパンや、6月26日の全日本選手権に出場して自らのコンディションを整えていくという。「レースへの最大の練習はレースに出ること。スペインでのレースは上りが多いため、メニューをこなせると考えている。普段通りにやっていくだけです」と抱負を述べた。

JCFは「五輪ロード初のメダルを」と期待

 記者会見に同席したJCFの佐久間重光副会長は、「オリンピックで男子ロードレース初のメダルを」と活躍を期待した。また代表選手選考の経緯や狙いについて、浅田顕ロードヘッドコーチが「メダル獲得を考えたものだ」と説明。選考基準は2014年末に決定し、2015年3月3日にJCFが発表した内容と変わっていない。

第31回オリンピック競技大会の男子ロードレース選手選考基準(2015年3月3日JCF発表から抜粋)

参加枠が決定次第、2015年1月1日より2015年末までの期間の成績により、以下の1から4の順で選考する。
1:世界選手権ロード、ワールドツアーのワンデー又はステージ総合3位以内の選手
2:ワールドツアーランキング順位の上位者(該当するレースに参加したプロコンチネンタル所属選手にも順位に応じたポイント換算をする)
3:ヨーロッパツアー1.1・2.1以上のレース総合3位以内の選手
4:2015年12月末時点での各大陸ツアー個人ランキング上位者(該当するレースに参加したプロチーム所属者にも順位に応じたポイント換算をする。)

記者会見に並んだ左から佐久間重光JCF副会長、新城幸也(ランプレメリダ)、内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)、浅田顕ロードヘッドコーチ Photo: Shusaku MATSUO記者会見に並んだ左から佐久間重光JCF副会長、新城幸也(ランプレメリダ)、内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)、浅田顕ロードヘッドコーチ Photo: Shusaku MATSUO

 選考期間内に基準1〜3までに該当する選手がいなかったため、基準4に該当する2人が選出された。次点の選手は小石祐馬(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)の名前が挙がった。ワールドチームに所属し、北京、ロンドンの2大会に出場した別府史之(トレック・セガフレード)は、今回は選考基準に当てはまらなかった。

 前回までの五輪代表の選考では、開催年の全日本選手権など直前の大会まで考慮されたこともあったが、今回、選考期間を前倒しした理由について、浅田ロードヘッドコーチは「2016年の1月からオリンピックに集中するため」と説明。「(前回大会までは)代表選手になるために、五輪の直前までポイント争いをして選手が疲弊し、調整できなかった。(リオ五輪では)準備期間を長く取り、コンディションを合わせて臨むことができる」と話した。

国を挙げて戦力を一本化

国を挙げたナショナルプロチーム構想を述べた浅田ロードヘッドコーチ Photo: Shusaku MASTSUO国を挙げたナショナルプロチーム構想を述べた浅田ロードヘッドコーチ Photo: Shusaku MASTSUO

 また、浅田ロードヘッドコーチは東京五輪についても言及。出場枠を獲得し、レベルの高い若手選手を育てるためには、UCI(国際自転車競技連合)ワールドツアーや、それに準じるカテゴリーで本場ヨーロッパのレースを走ることが不可欠だと説明した。

 さらに、「現在、国を挙げてのナショナルプロチームの立ち上げを計画しており、戦力を一本化して臨みたい」と話し、東京五輪や、その先を見据えた競技力向上へのビジョンを語った。

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