ピナレロジャパンがバイクサポートランドローバー×ラファのコラボレーションライド 南房総の冬と春を同時に満喫

by 澤野健太 / Kenta SAWANO
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 ラグジュアリーSUVブランド「ランドローバー」を展開するジャガー・ランドローバー・ジャパンが、サイクルウェアブランド「Rapha」(ラファ)のサポートを受けて、自転車のライドを中心とするイベント「ランドローバー×ラファ ウィズ バイクサポート バイ ピナレロ」を3月7、8日に千葉・南房総エリアで開催した。冬だからといって家にこもっていないで、ランドローバーと一緒に出掛けようーという「冬ゴモラナイ」キャンペーンの一環で、Cyclist編集部から筆者も参加。寒い季節だからこそ味わえる風景を、初めて会った仲間とのグループライドで満喫した。

スタート前にレンジローバーと並ぶ参加者。矢野代表らラファ・ジャパンのメンバーがライドリーダーを務めてくれた Photo: Kei TSUJIスタート前にレンジローバーと並ぶ参加者。矢野大介代表らラファ・ジャパンのメンバーがライドリーダーを務めた Photo: Kei TSUJI

日本らしい情緒漂う里山へ

 初日はランドローバーの2モデル(レンジローバーイヴォークとディスカバリースポーツ)に試乗。本格的なライドは2日目に催され、自然豊かな72kmのコースに挑んだ。

房総の裏道をヒルクライム。普段つながりのない異業種の方とのライドは格別だ Photo: Kei TSUJI房総の裏道をヒルクライム。普段つながりのない異業種の方とのライドは格別だ Photo: Kei TSUJI

 南房総の気温は前日に20度を超え、ライド当日も朝から11度を上回り、筆者はウインドブレーカーを着ないままスタートした。コースの前半は、房総半島南端の山々をヒルクライム。富浦市の海沿いの宿泊先から一気に駆け上った。

 ライドリーダーは3人。先頭を引くのは、南行徳(千葉県市川市)のサイクルショップ「&bicycle」(アンドバイシクル)の渡辺誠一店長。地元の人しか知らないような裏道に入り、日本らしい情緒が漂う房総の里山や、シダが生い茂る熱帯のような山間部を落ち着いたペースで先導した。グループの中盤では、ラファ・ジャパンの窪田博英さんが気さくな会話で参加者をまとめた。集団の最後尾にはラファ・ジャパンの矢野大介代表が続き、チェーンが外れた参加者をケアするなど、万全のサポートを提供した。

落ち着いたリードで引っ張ってくれた&bicycleの渡辺誠一さん Photo: Kei TSUJI落ち着いたリードで引っ張ってくれた&bicycleの渡辺誠一さん Photo: Kei TSUJI
濡れた落ち葉に気を付けながら林道を走る Photo: Kei TSUJI濡れた落ち葉に気を付けながら林道を走る Photo: Kei TSUJI

移動式カフェでエスプレッソ

ディスカバリースポーツが後ろから万全サポート。回収はされたくないが Photo: Kei TSUJIディスカバリースポーツが後ろから万全サポート。回収はされたくないが Photo: Kei TSUJI

 日が高くなるにつれ、気温も体温もさらに上昇。正午前には気温が15度に達した。東京都東村山市から参加した金子勝さんは、長袖を脱ぎ捨てて、半袖ジャージの春仕様に。「これくらいでちょうどいいですね」と笑顔をみせ、折れた木々を踏みしめながら斜度15%の坂を軽々とクリアしていった。脱いだ長袖ジャージはサポートカーのレンジローバーが回収してくれた。

 前半、最初の休憩ポイントには、ラファの移動式カフェ「モバイルサイクルクラブ(MCC)」が待機。ラファ・ジャパンの衣本始司さんたちが準備してくれたライスケーキをほおばり、淹れたてのエスプレッソで一息ついた。

ヒガンザクラの咲く里山で飲むコーヒーは格別だった Photo: Kenta SAWANOヒガンザクラの咲く里山で飲むコーヒーは格別だった Photo: Kenta SAWANO

 ライスケーキは、チーム スカイと同じレシピで作られた特製の補給食だ。少し甘く味付けされた米がすこし走ってすいたお腹をちょうどよく満たしてくれた。ライドリーダーと参加者の輪が自然に狭まり、ヒガンザクラの咲く里山に笑い声が響いた。

1日目にはラファ・ジャパンの矢野大介代表が自らエスプレッソをサービス Photo: Kenta SAWANO1日目にはラファ・ジャパンの矢野大介代表が自らエスプレッソをサービス Photo: Kenta SAWANO
チーム スカイと同じレシピで作られたライスケーキ。かなり美味しい  Photo: Kei TSUJIチーム スカイと同じレシピで作られたライスケーキ。かなり美味しい  Photo: Kei TSUJI

 和やかな雰囲気で進んだ前半のクライマックスは30km付近。山の頂上にある手掘りのトンネルだった。いくつもの地層が斜めに重なっているうえ、コケやシダが生える湿った岩がとても雰囲気があった。周りも関東にないようなジャングルのような植生に囲まれ、全員で足を止めて無言で見入ってしまった。

手掘りのトンネルに吸い込まれるように入る Photo: Kei TSUJI手掘りのトンネルに吸い込まれるように入る Photo: Kei TSUJI
いくつも通ったトンネルはそれぞれ違う表情を見せた Photo: Kei TSUJIいくつも通ったトンネルはそれぞれ違う表情を見せた Photo: Kei TSUJI

 そんな雰囲気のありすぎるトンネルを前に、全員で記念撮影。同行したフォトグラファーの辻啓さんが「自転車の記念撮影っていうより、トンネルを掘った人たちの記念写真みたいだね」と語ると、全員で大笑いする声が湿ったトンネル内に響き渡った。トンネルを抜け少し走ると海を見下ろせるポイントに到着。日本らしい街並みの奥に太平洋が望め、それまでとは違った風景を堪能した。

トンネルを抜けるディスカバリースポーツ Photo: Kei TSUJIトンネルを抜けるディスカバリースポーツ Photo: Kei TSUJI

 それから一気に下り、房総半島南端の野島崎で待ちに待った昼食をいただく。店の真ん中にイケスがある「磯料理みずるめ」ではオーダーを受けてから地魚をさばくという。新鮮な海鮮丼と温かい味噌汁、茶わん蒸しはあっという間にお腹の中に入った。食後には荒々しい岩がむき出しになった野島灯台を散策。灯台の周りのアップダウンをシクロクロスのコースに見立て、子供に戻ったように遊んだ。

魚がたっぷりのった「磯料理みずるめ」の海鮮丼 Photo: Kei TSUJI魚がたっぷりのった「磯料理みずるめ」の海鮮丼 Photo: Kei TSUJI
畳の上で海鮮丼と温かい味噌汁を堪能した Photo: Kei TSUJIPhoto: Kei TSUJI畳の上で海鮮丼と温かい味噌汁を堪能した Photo: Kei TSUJI
南房総の山々を抜けると、目の前に太平洋が広がった Photo: Kei TSUJI南房総の山々を抜けると、目の前に太平洋が広がった Photo: Kei TSUJI

大粒の雨でも一体感

 海沿いの410号線を走る後半、天候は一転した。太平洋を左に望みつつ走り始めると、大粒の雨が降ってきた。走り続けるごとに強くなる雨に冷え切って、心が折れそうになっていっていたが、追い風がなによりの助けだった。渡辺さんとラファ・ジャパンの窪田さんが先頭を引っ張り続け、参加者たちはしっかりついていった。苦しみの先に栄光がある―というラファの世界観を体現する走りだ。

 初めて集団走行を経験する参加者も多かったが、「空気抵抗がなくて楽だ」と喜びの声があがった。何より、この日初めて走った仲間たちとの一体感が心地よい。

太平洋沿いの海岸を1列になって走る Photo: Kei TSUJI太平洋沿いの海岸を1列になって走る Photo: Kei TSUJI
菜の花の咲く里山を1列になって走る Photo: Kei TSUJI菜の花の咲く里山を1列になって走る Photo: Kei TSUJI
ピナレロのブースではドグマなど高級車の試乗ができた Photo: Kenta SAWANOピナレロのブースではドグマなど高級車の試乗ができた Photo: Kenta SAWANO

 地元の館山市から参加した安藤亮介さんは、ラファとピナレロに興味があって応募したという。今回、バイクをサポートするピナレロジャパンのブースから「DOGMA(ドグマ)」をレンタルし「ツール・ド・フランスを見て憧れていたドグマに乗れてうれしい」と喜んだ。コースのコンディション急変にも、「雨と悪天候、これぞラファの世界ですよね」。横浜市から参加の前川一幸さんも、荒涼とした房総の海の光景を眺めて「スコットランドの海沿いみたいですね」と感想を語るなど、参加者はむしろ雨の中を楽しんで走っていた。

 海沿いの駐車スペース停まったMCCで2度目のカフェタイムを終えると、そこからはスピードアップ。平地では巡航速度時速約25kmをキープした。

ワクワクするルート、楽しい会話に笑顔が絶えない Photo: Kei TSUJIワクワクするルート、楽しい会話に笑顔が絶えない Photo: Kei TSUJI

 ゴール手前の急坂では、矢野代表が一気にスパート。全員で追いかける展開の中、私は完全に引き離されゴール。きつい坂が最後のご褒美のように、参加者の皆さんからは笑顔があふれた。前川さんは「初めての房総半島でしたが、走ったことのない道を、ラファのスタッフのおかげで、おいしいコーヒー、楽しい走りができました」と満足そうだった。

初めての仲間とのライドを笑顔で振り返る参加者とラファのライドリーダー Photo: Kei TSUJI 初めての仲間とのライドを笑顔で振り返る参加者とラファのライドリーダー Photo: Kei TSUJI

 矢野代表は「初めての仲間と、効率も良くきれいに走れていました。みなさんが新しい自転車の世界が楽しめたのではないでしょうか。今回は入門編ですが、ラファのイベントではもっとハードコアなコースを準備しています」とラファの世界へ誘った。ランドローバージャパンの広報・加藤理恵子さんも「みなさんを後ろから見ていて、本当に楽しそうに見えました。年に1回はまたこういったイベントをしたいですね」と2日間を総括。このコラボライドの継続を約束した。

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