パリ~ニース2016 第7ステージウェレンスがスプリント勝利 トーマスが総合優勝、コンタドールはわずか4秒及ばず

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 UCI(国際自転車競技連合)ワールドツアー「パリ~ニース」は最終日の3月14日、地中海に面したフランス南部の観光都市ニースを舞台に第7ステージが争われ、常に先頭でレースを展開したティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)がアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)とのスプリントに勝利し優勝した。総合リーダーだったゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ)はコンタドールに4秒差でジャージを死守。個人総合優勝を果たした。別府史之(トレック・セガフレード)はトップから16分41秒遅れの97位で完走した。

序盤から逃げ続け、スプリントに勝利したティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) Photo: Yuzuru SUNADA序盤から逃げ続け、スプリントに勝利したティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) Photo: Yuzuru SUNADA

 最終日のコースは、ニースをスタートしニースに戻る134km。序盤には3級山岳、2級山岳が2つずつ登場し、後半に1級山岳を2つ超えるレイアウトだ。前日までの個人総合成績は、首位のトーマスと2位のコンタドールのタイム差が15秒と僅差で、アップダウンが多いコースでは気の抜けない総合争いが予想された。

総合成績上位の3人、左から2位のアルベルト・コンタドール、優勝したゲラント・トーマス、3位だったリッチー・ポート Photo: Yuzuru SUNADA総合成績上位の3人、左から2位のアルベルト・コンタドール、優勝したゲラント・トーマス、3位だったリッチー・ポート Photo: Yuzuru SUNADA

 レースは序盤にウェレンスや、山岳賞ジャージを着るアントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、ディレクトエネルジー)を含む22人が逃げグループを形成。メーングループは総合リーダーのトーマスを擁するチーム スカイがコントロールした。86km地点の1級山岳で総合優勝を狙うコンタドールがアタック。先行して逃げグループに入っていたチームメートのロベルト・キセルロウスキー(クロアチア、ティンコフ)とユーリ・トロフィモフ(ロシア、ティンコフ)が合流し、ティンコフは総合首位のトーマスを追い落とすべく攻撃に出た。

 ティンコフは一時は、ーマス擁するチーム スカイのトレインに対して1分以上のタイムギャップを築いたが、選手の枚数を揃えたチーム スカイが最後の1級山岳の麓までに追いつき、吸収した。しかし、山岳に入ると、ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ)のアシストを受けたコンタドールが再三アタックを繰り返し、集団を小さくすると同時に、トーマスを振り切ることに成功。一方、逃げグループでは1級山岳をウェレンスが先頭で上りきり、単独で下りに入った。

 上りでコンタドールに付いていくことができたのはリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム)のみ。2人は先行していたウェレンスと合流し、麓のゴールを目指した。後方ではセルジオルイス・エナオ(コロンビア、チーム スカイ)に牽引されたトーマスが前方の3人を追った。コンタドール、ポートは逃げ切れば個人総合優勝の可能性があり、ステージ優勝者には10秒のボーナスタイムが与えられるため、僅差での総合争いを大きく左右する。

 残り1kmでトーマスがいる集団が前方の3人を視界に捉えるも、ゴールまでには届かない。一方、先頭のウェレンスはステージ優勝を、また、コンタドールは逃げ切りとボータスタイムを求めてスプリントを開始。先に後方から仕掛けたウェレンスがコンタドールを引き離し優勝を飾った。コンタドールはトーマスに対し5秒のタイム差と、6秒のボーナスタイムを獲得したが、個人総合首位にはわずか4秒及ばなかった。

僅差で個人総合優勝を果たしたゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ) Photo: Yuzuru SUNADA僅差で個人総合優勝を果たしたゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ) Photo: Yuzuru SUNADA

 総合優勝を果たしたトーマスは「キャリアで最高の勝利になった」と喜びを語るが、終盤に全力でコンタドールを追走した疲労を隠せなかった。山岳賞はこの日も逃げに乗ったデュシェーヌが獲得。ポイント賞はマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が守りきった。チーム総合優勝はモビスター チームが獲得した。

第6ステージ結果
1 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) 3時間16分9秒
2 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)+0秒
3 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム)+0秒
4 トニー・ガロパン(フランス、ロット・ソウダル) +5秒
5 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ) +5秒
6 アルノルド・ジャヌソン(フランス、コフィディス ソリュシオンクレディ) +5秒
7 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) +5秒
8 ヘスス・エラダ(スペイン、モビスター チーム) +5秒
9 ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +5秒
10 ヨン・イサギレ(スペイン、モビスター チーム) +5秒
97 別府史之(日本、トレック・セガフレード) +16分41秒

個人総合(マイヨジョーヌ)
1 ゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ) 27時間26分40秒
2 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)+4秒
3 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム)+12秒
4 イルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ) +20秒
5 ヨン・イサギレ(スペイン、モビスター チーム) +37秒
6 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チーム スカイ) +44秒
7 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ) +44秒
8 トニー・ガロパン(フランス、ロット・ソウダル)+51秒
9 ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +1分
10 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) +1分7秒
120 別府史之(日本、トレック・セガフレード)+1時間16分14秒

ポイント賞(マイヨヴェール)
1 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 53 pts
2 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ) 23 pts
3 ベン・スイフト(イギリス、チーム スカイ)22 pts

山岳賞(マイヨアポワ)
1 アントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、ディレクトエナルジー)78 pts
2 ヘスス・エラダ(スペイン、モビスター チーム) 51 pts
3 トマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル) 49 pts

チーム総合
1 モビスター チーム  82時間30分40秒
2 アスタナ プロチーム +41秒
3 チーム スカイ +3分1秒

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