今年から禁止、露紙には「陰謀だ」の声もシャラポワ陽性で注目集める「メルドニウム」 自転車では2月にヴォルガノフが陽性反応

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3月7日、ロサンゼルスで記者会見する女子テニスのマリア・シャラポワ(AP=共同)3月7日、ロサンゼルスで記者会見する女子テニスのマリア・シャラポワ(AP=共同)

 ロシアの女子テニス選手、マリア・シャラポワが禁止薬物の「メルドニウム」を使用していた問題で、ロシアでは2月以降、他に5人の著名スポーツ選手が同じ薬物の摂取によって出場停止処分を受けていたことが明らかになった。旧ソ連で開発されたメルドニウムはロシア・東欧の選手に広く使われており、今年1月から禁止薬物に指定された。ロシアの関係者からは、一連の薬物違反について「陰謀だ」と反発する声が出ている。(産経新聞モスクワ支局 遠藤良介)

 イタル・タス通信によると、シャラポワのほか、フィギュアスケート・アイスダンスのボブロワ、スピードスケートのクリズニコフとエリストラトフ、バレーボールのマルキン、自転車のヴォルガノフの5選手について、ドーピング検査で陽性反応が出た。

 抗虚血薬のメルドニウムは1970年代、旧ソ連ラトビア共和国の研究所で開発され、ロシアでは容易に入手できる。ロシア反ドーピング機関の元幹部は「この薬によって選手が優位に立つことはない」とし、禁止薬物への指定には「根拠がない」と主張。露有力大衆紙も「禁止薬物とされたのは、ロシアの選手に関する新たな醜聞をつくるためだ」「陰謀論が有力だと思う」などとするスポーツ医の話を伝えている。

 世界反ドーピング機関(WADA)の第三者委員会は昨年11月、露陸上界の組織的なドーピングを認定し、同国陸連は資格停止とされた。メルドニウムの問題は、これに続く露スポーツ界への打撃となった。

産経ニュースより)

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禁止薬物メルドニウムの陽性反応が検出されたエドアルド・ヴォルガノフ(ロシア、チーム カチューシャ)。2012年にはロシアチャンピオンの座についている(写真は2015年のブエルタ・ア・エスパーニャ) Photo: Yuzuru SUNADA禁止薬物メルドニウムの陽性反応が検出されたエドアルド・ヴォルガノフ(ロシア、チーム カチューシャ)。2012年にはロシアチャンピオンの座についている(写真は2015年のブエルタ・ア・エスパーニャ) Photo: Yuzuru SUNADA

 UCI(国際自転車競技連合)は2月5日、エドアルド・ヴォルガノフ(ロシア、チーム カチューシャ)の1月14日に行われた競技外検査におけるサンプルから、メルドニウムの陽性反応が検出されたことを発表した。ヴォルガノフはBサンプルによる再分析を要求することが可能だが、検査結果と処分が確定するまでの間、UCIから暫定的な出場停止とされている。所属チームのチーム カチューシャもまた、ヴォルガノフのチームでの活動を停止させ、チームの医療及びアンチドーピングの規定に違反したとして、詳細を調査している。

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