国内発表会で実車をインプレッションサーヴェロが快適性を高めた「Cシリーズ」を本格展開 ミドルグレード「C3」が登場

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 カナダのバイクブランド「cervelo」(サーヴェロ)のコンフォートライン「Cシリーズ」の国内発表会が千葉県成田市で開かれ、ミドルグレード「C3」が初公開された。またサーヴェロ本社のフィル・ホワイト社長が来日し、Cシリーズのコンセプトや優位性について語った。

国内で初公開されたサーヴェロ「C3」 Photo: Shusaku MATSUO国内で初公開されたサーヴェロ「C3」 Photo: Shusaku MATSUO

懐の深いスポーツバイク

 Cシリーズは、快適性を高めた新しいラインナップで、昨年末から展開されている。本格的なレーストレーニングからロングライド、ツーリング、そしてオフロードを走るグラベルライドまで対応する懐の深いスポーツバイクだ。ディスクブレーキが採用され、タイヤは幅の広い28Cが標準装備されている。

サーヴェロの製品説明会「ブレインバイク」の会場には販売店やメディアの関係者が集まった Photo: Shusaku MATSUOサーヴェロの製品説明会「ブレインバイク」の会場には販売店やメディアの関係者が集まった Photo: Shusaku MATSUO

 サーヴェロが3月8日に千葉県成田市で開いた販売店・メディア向け説明会「ブレインバイク」で、新モデルのC3が国内初公開された。C5のジオメトリーを継承しつつ、カーボン素材やレイアップ(成型方法)を変更することで価格を抑えたモデルだ。C5と同様に、上体の前傾を抑えたアップライトなポジションと、振動吸収性の良さでライダーのストレスを低減するという。弾力の高いカーボン素材を使用しているため、バネ感を感じやすいとグラハム・ブライトチーフエンジニアは説明した。

「Cシリーズ」のBBは低い位置に設定され、ダウンチューブやシートチューブは横に偏平している。これにより高い振動吸収性と横剛性を両立している Photo: Shusaku MATSUO「Cシリーズ」のBBは低い位置に設定され、ダウンチューブやシートチューブは横に偏平している。これにより高い振動吸収性と横剛性を両立している Photo: Shusaku MATSUO
ディスクブレーキは油圧システムで、140mmのブレーキローターを装備。天候や環境に左右されない制動力を発揮する Photo: Shusaku MATSUOディスクブレーキは油圧システムで、140mmのブレーキローターを装備。天候や環境に左右されない制動力を発揮する Photo: Shusaku MATSUO

 また、Cシリーズには独自のディレーラーハンガーが採用されている。スルーアクスル式のハブが標準装備となり、“遊び”をもたせた設計だが、クイックを締め込むとディスクブレーキ面に合ったローターの位置がしっかり決まる。ホイール交換時の煩わしさを解消させる狙いがある。サーヴェロは今後、ディスクブレーキがさらに普及すると見据え、ディスクロードの開発を進めるという。

走りの“決め手”は専用フロントフォーク

Cシリーズのトップグレード「C5」 Photo: Shusaku MATSUOCシリーズのトップグレード「C5」 Photo: Shusaku MATSUO

 上位グレードの「C5」はフレーム重量が約850gと軽量ながら、リヤセクションの剛性を損なっていない。また、カリフォルニアのラボ(研究開発拠点)でデザイン・製作されている専用フロントフォークが走りの“決め手”になるとグラハムチーフエンジニアは語った。特にC5のフロントフォークは、C3のフォークと比べ横剛性が20%高く、縦方向の振動吸収性も高めているという。

アメリカ・カリフォルニアのラボで製作されるC5専用フォーク Photo: Shusaku MATSUOアメリカ・カリフォルニアのラボで製作されるC5専用フォーク Photo: Shusaku MATSUO

 サーヴェロはUCI(国際自転車競技連合)ワールドツアーに出場するトップレベルのチームへ長年バイクを供給し、レースの現場で得られた知見を開発にフィードバックさせてきた。ホワイト社長は、選手との信頼関係を大事にして開発を行っているとアピールした。

 石畳や悪路で性能を発揮すると思われるCシリーズについて、選手がクラシックレースなどに使用するかとの質問に対し、ホワイト社長は「ポジションを気にする選手が多いため、チャレンジングな選択にはなるが、ぜひ選んで乗って欲しい。常に選手が満足できる製品を第一に作っている」と自信を見せた。

高い走破性を体感 「C5」「C3」インプレッション

 Cシリーズを前にすると、アップライトなポジションが快適さを、また弓なりに曲がった細身のシートステーが振動吸収性の高さを予感させる。バイクを持ち上げて左右に振ってみると、重心の低さが伝わり、安定感も期待できた。

「C5」は高い剛性感を持つフォークが装備され、路面状況の良いオンロードでパワーをかけてもロスが少ない Photo: Keitaro MATSUHASHI「C5」は高い剛性感を持つフォークが装備され、路面状況の良いオンロードでパワーをかけてもロスが少ない Photo: Keitaro MATSUHASHI

 C5に乗って漕ぎ出した瞬間から、足元の安定感が抜群に良いことを実感できた。太いタイヤを履いているためやや重さを感じるが、重心の低さと、850gというフレーム重量の軽さによって、ダンシングする際の振りが軽い。「プロジェクトカリフォルニア」と名付けられた専用フォークは、横剛性とねじれ剛性に優れ、ダンシング時のパワーロスを感じさせない。アップライトなポジションは身体への負担が少なく、長い距離をスムーズに速く走ってみたいと思わせるバイクだった。

「C3」も「C5」と同様の走破性を誇る。草地やぬかるんだ路面でも、アップライトなポジションと太めのタイヤによりコントロールが容易だ Photo: Keitaro MATSUHASHI「C3」も「C5」と同様の走破性を誇る。草地やぬかるんだ路面でも、アップライトなポジションと太めのタイヤによりコントロールが容易だ Photo: Keitaro MATSUHASHI

 一方、C3は、フレームセット価格がC5の半分以下ながら、高い性能を実現している。プロジェクトカリフォルニアのフロントフォークを比べると、パワーをかけた際の剛性感はやはりC5に軍配が上がる。しかしC3も気持ちの良い速度で巡航ができるうえ、「ちょっと荒れた脇道に逸れてみようかな」と思わせる安定感もある。肩の力を抜いて、気軽にどんな道でも走ってみたいと思うライダーにはオススメのバイクだ。

■CERVELO C3(サーヴェロ C3)
税抜価格:790,000円(シマノ アルテグラDi2完成車)、590,000円(シマノ アルテグラ完成車)、610,000円(スラム フォースX1完成車)、320,000円(フレームセット)
サイズ:48、51、54、56

■CERVELO C5(サーヴェロ C5)
税抜価格:1,400,000円(シマノ デュラエースDi2完成車)、1,100,000(シマノ デュラエース完成車)、680,000円(フレームセット)
サイズ:48、51、54、56

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