痛みをこらえて完走、帰国後に手術へトラック世界選手権5位の橋本英也はポイントレース日本歴代最高位 落車で鎖骨骨折と診断

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 ロンドンで開催されているUCI(世界自転車競技連合)トラック世界選手権の大会3日目となる3月4日に行なわれた男子ポイントレースで、橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO)が序盤から積極的に走り、途中で落車するアクシデントがありながらも、この種目で日本人過去最高位となる5位でゴールした。橋本はレース後に病院で診察を受けた結果、右鎖骨の骨折と診断された。(NIPPOレーシングプロジェクト)

男子ポイントレースで5位に入った橋本英也 Photo: NIPPO Racing Project男子ポイントレースで5位に入った橋本英也 Photo: NIPPO Racing Project

2人で先行し集団をラップ

 男子ポイントレースには世界各国から21選手が出場。ポイントレースは現在はオリンピック種目ではないが、長い歴史をもつトラック中距離の人気種目だ。世界選手権では1周250mのバンクを160周回する40kmで争われ、10周回ごとにポイント周回が設定され、その周回の着順によって上位4選手にポイントが付与される。最終的には着順ではなく、獲得ポイントにより勝者が決まるルールだ。

 レースがスタートすると、橋本は開催国イギリスのジョナサン・ディッベン(ウィギンス)と先行。22歳の2人が果敢な走りで攻め続け、集団のラップに成功し、序盤にボーナスポイント20点を獲得して橋本は暫定2位につけた。その後、他の3選手がラップし、またディッペンが満員の観客の大声援を受けてポイントを稼いでいった。

レース序盤、イギリスのジョナサン・ディッベン(後ろ)と共に先行する橋本英也。この後、集団のラップに成功した Photo: NIPPO Racing Projectレース序盤、イギリスのジョナサン・ディッベン(後ろ)と共に先行する橋本英也。この後、集団のラップに成功した Photo: NIPPO Racing Project
厳しい競り合いが展開された男子ポイントレースで果敢に走る橋本英也(イン側前から2番目) Photo: NIPPO Racing Project厳しい競り合いが展開された男子ポイントレースで果敢に走る橋本英也(イン側前から2番目) Photo: NIPPO Racing Project

 終盤になり、暫定5位につけていた橋本は、もう一度勝負を仕掛けようと積極的に動き始めたが、残り10周回を前に、先頭交代の際に単独で落車するアクシデントに見舞われた。ニュートラル走行ののち、無事にレースに復帰したが、落車の影響があり、惜しくも最後の局面で本来の力を出せずにフィニッシュ。

レース終盤に落車した橋本英也 Photo: NIPPO Racing Projectレース終盤に落車した橋本英也 Photo: NIPPO Racing Project

 結果は5位。この種目でこれまでの日本人選手の記録を塗り替える歴代最高位をマークした。序盤に橋本と共に先行したディッベンが優勝し、世界チャンピオンに輝いた。

もう一度追い上げようとしたところで…

 レース後、日本ナショナルチームの飯島誠・中距離ヘッドコーチは「最初に一番強い選手と逃げられたことは良かった。中盤は少し苦しい展開が続き、後半もう一度追い上げようとしたところで落車してしまった。優勝までは少し差が開いてしまっていたが、3位に入る可能性はあったので、そういう意味では残念に思う」と話した。

骨折した右鎖骨のレントゲン(本人提供)骨折した右鎖骨のレントゲン(本人提供)

 痛みをこらえながらフィニッシュした橋本は、鎖骨骨折が疑われたためレース後に病院でレントゲンを撮り、右の鎖骨骨折と診断された。帰国後に日本で手術を受ける予定だ。

●「自分らしい積極的なレースを展開」 橋本英也のコメント

橋本英也 Photo: NIPPO Racing Project橋本英也 Photo: NIPPO Racing Project

「初出場のポイントレースを5位で終えました。過去のレースを分析して、ラップしたメンバーでの争いだと読んでいたので、良いタイミングでラップして、後半に逆転する作戦でした。終盤に落車こそあったものの、自分らしい積極的なレースを展開することができました。応援して頂いたみなさま、ありがとうございました!」


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