女子チームパーシュートで日本は最下位エリートのトラック世界選手権に初めて挑んだ梶原悠未 壁を実感「もっとスプリント力を」

by 田中苑子 / Sonoko TANAKA
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 ロンドンで開かれている自転車トラック種目の世界選手権。3月3日の大会2日目に行われた女子チーム・パーシュート予選に塚越さくら、上野みなみ、梶原悠未、中村妃智で挑んだ日本チームは、最下位の13位に沈んだ。18歳の梶原は昨年までジュニアカテゴリーで活躍し、今大会では初めてエリートカテゴリーでトラック世界選手権に出場したが、世界の高い壁に直面し、悔しさに唇をかんだ。

エリートカテゴリーでトラック世界選手権に初めて挑んだ梶原悠未。出場した女子チーム・パーシュートで日本ナショナルチームは13位に終わった =3月3日、ロンドンのリーバレーヴェロドローム Photo: Sonoko TANAKAエリートカテゴリーでトラック世界選手権に初めて挑んだ梶原悠未。出場した女子チーム・パーシュートで日本ナショナルチームは13位に終わった =3月3日、ロンドンのリーバレーヴェロドローム Photo: Sonoko TANAKA

ジュニアとは大きく違ったエリートの世界

 筑波大坂戸高校3年で、卒業を間近に控えている梶原は、ジュニア時代は世界選手権のポイントレースで2年連続の銀メダル、そして2015年にはチーム・パーシュートでも銅メダルを獲得するなど世界の第一線で戦ってきた。今大会では団体種目のチーム・パーシュートにだけ出場し、日本チームとして好記録と上位進出を目指した。

レース前に集中する梶原悠未 Photo: Sonoko TANAKAレース前に集中する梶原悠未 Photo: Sonoko TANAKA
女子チーム・パーシュートのスタートラインに並んだ日本ナショナルチーム Photo: Sonoko TANAKA女子チーム・パーシュートのスタートラインに並んだ日本ナショナルチーム Photo: Sonoko TANAKA

 チーム・パシュートは4kmの距離を先頭交代を繰り返しながら、4選手で走る。個々の実力はもちろんのこと、チームとしての一体感も勝負を大きく左右する。

女子チーム・パーシュートを戦う日本ナショナルチーム Photo: Sonoko TANAKA女子チーム・パーシュートを戦う日本ナショナルチーム Photo: Sonoko TANAKA

 「目標としていた日本新記録と予選突破のタイムには全然届かなかったので、すごく悔しい。前半は予選を突破するための設定タイムに沿って走ることができたが、後半にかけて落ちてしまい、そこから戻すことができなかった」

会場で報道陣に囲まれる日本ナショナルチームの選手たち Photo: Sonoko TANAKA会場で報道陣に囲まれる日本ナショナルチームの選手たち Photo: Sonoko TANAKA

 初めて走るエリートカテゴリーの世界選手権は「やはり観客の数も選手の雰囲気も、ジュニアの世界選手権とは大きく違った」。しかし「すごくいい緊張感のなかで集中し、チームとしてはすごくいい雰囲気で臨むことができた。それは今回良かった点」と振り返る。

トラックとロード「どちらも鍛え、生かしたい」

 4月に筑波大学へ入学し、当面はトラック競技とロードレースの両立を目指す。「トラックでスピードや瞬発力をつけて、ロードで持久力をつけて、どちらの競技でも鍛えたところを生かしていきたい」。

トラック世界選手権の女子チームパーシュートを疾走する梶原悠未 Photo: Sonoko TANAKAトラック世界選手権の女子チームパーシュートを疾走する梶原悠未 Photo: Sonoko TANAKA

 周囲から大きな期待を集める2020年の東京オリンピックでの活躍に向けて、梶原は自分自身で成長の道を開こうとしている。エリートカテゴリーでレースのレベルが上がるだけでなく、自転車競技界全体としても年々レベルが上がっている状況のなか、まずは「トレーニングを重ねて、一つひとつ、少しでもレベルアップしていきたい」と話す。

初めてのトラック世界選手権で大きな経験を積んだ梶原悠未hoto: Sonoko TANAKA初めてのトラック世界選手権で大きな経験を積んだ梶原悠未hoto: Sonoko TANAKA

 今大会で見えてきた課題は「後半にどれだけ耐えられるようになるか」。またエリート2年目のトラックシーズンに向けての目標は、「オリンピック種目のオムニアムで日本代表に選ばれるように、もっとスプリント力を強化していきたい。来年こそは団体でも個人でも世界選手権に出場したい」。そう誓って、2012年ロンドン五輪の舞台となったロンドンのリーバレーヴェロドロームを去った。

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