2015シーズン最終戦清水一輝が4カ月ぶりの復帰戦を優勝で飾る 「ダウンヒルシリーズ」第9戦・法華嶽公園

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 マウンテンバイク(MTB)のシリーズ戦「ダウンヒルシリーズ」の第9戦が2月6、7日に宮崎県国富町の法華嶽公園で開催された。2015シーズン最終戦でPRO(プロ)クラスを制したのは清水一輝(Patrol Mountain FJC)。昨年10月のアジアパシフィックダウンヒルチャレンジでの大クラッシュ以来、4カ月ぶりとなる復帰戦を見事に優勝で飾った。(SLmedia 平野志磨子)

バリでの怪我から復帰戦となった清水一輝。6インチストロークのパトロール671を初めて実戦に投入、見事デビューウィンを飾った Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAバリでの怪我から復帰戦となった清水一輝。6インチストロークのパトロール671を初めて実戦に投入、見事デビューウィンを飾った Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

普段は走れないエリアもコースに

自転車をそのまま抱えて乗車するのが“ホケダケスタイル” Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA自転車をそのまま抱えて乗車するのが“ホケダケスタイル” Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 法華嶽公園にある日本一美しいと評判の天然芝のグラススキー場には、冬も稼働しているリフトがある。ライダーが自転車を抱え、リフトに乗ってスタート地点へ上がる方法はローカルライダーが考案した法華嶽スタイル。今回のコースは全長735m、高低差113m。通常営業のコースに、普段は走れないエリアを追加した特設コースだ。

リフトによる搬送はとてもスムーズだった。コースに沿ってリフトが進むので乗車中は走っているライダーが丸見えとなる Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAリフトによる搬送はとてもスムーズだった。コースに沿ってリフトが進むので乗車中は走っているライダーが丸見えとなる Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 スタート直後はフラットな漕ぎ区間。「奈落」と呼ばれるガレ場と大きな右コーナーのあとは、わき水でいつもウェットな「濡れ濡れコーナー」、そして「フォレストジャンプ」で森から飛び出す。ここからは観戦ポイントとなり、ピンクの梅が咲き誇るなかをジャンプやバーム、コーナーが続き、今大会のために特設されたフラットとオフキャンバー区間を経てフィニッシュとなる。

初日にはプロによるコース攻略講座も

キャンプ地として名高い南国、宮崎。土曜日の午前中は肌寒かったが太陽が出ると一気に温かさを感じた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAキャンプ地として名高い南国、宮崎。土曜日の午前中は肌寒かったが太陽が出ると一気に温かさを感じた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 初日の土曜日は朝から曇り空で肌寒く、「宮崎は暖かいって聞いて来たんだけど…」という会話があちこちで飛び交う。午後に向けて風が強まり、時折吹く突風はブースに置かれていたチラシを舞い上がらせるほど。

 ただ、その強風のおかげか、タイムドセッションが始まると同時に雲一つない青空が広がった。

福岡県からXCバイククラスに参戦する岡山優太。吉無田、法華嶽の九州2戦を制した Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA福岡県からXCバイククラスに参戦する岡山優太。吉無田、法華嶽の九州2戦を制した Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 クロスカントリー(XC)バイククラスから始まったタイムドセッション。最速タイムを出したのは、第6戦富士見パノラマ、第7戦吉無田高原、第8戦菖蒲谷森林公園と連勝中の井手川直樹(AKI FACTORY/STRIDER)だった。3秒遅れで4カ月ぶりのレース復帰となる清水一輝(Patrol Mountain FJC)、そこから1秒遅れて九州の星・浦上太郎(Transition Airlines/Cleat)が続いた。

XCでも女王となった末政実緒。ダウンヒルシリーズでも相変わらず敵無しの強さを誇っている Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAXCでも女王となった末政実緒。ダウンヒルシリーズでも相変わらず敵無しの強さを誇っている Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
地元宮崎からXCバイククラスで参加した楠兄弟。序盤のハードなセクションだが、クロカンスタイルで元気に試走していた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA地元宮崎からXCバイククラスで参加した楠兄弟。序盤のハードなセクションだが、クロカンスタイルで元気に試走していた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
混戦のエキスパートクラスを走る若槻剛志。ダウンヒルシリーズを面白く掻き回す「ちゅう吉福山DH部」所属 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA混戦のエキスパートクラスを走る若槻剛志。ダウンヒルシリーズを面白く掻き回す「ちゅう吉福山DH部」所属 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
広島から参戦の古城栄翔、エキスパートクラス残留を賭けたレースだったが見事11位で上位70%をクリア。来期の残留を決めた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA広島から参戦の古城栄翔、エキスパートクラス残留を賭けたレースだったが見事11位で上位70%をクリア。来期の残留を決めた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 全クラス総合の順位では、このあとにエリートクラスの藤村飛丸(BlankyDog/MUDDY CHOCOLATE)が入った。今年の開幕戦十種ヶ峰WOODPARKでの優勝以降、表彰台には乗るもののなかなかもう一度勝つに至らない悔しさを味わってきた若者が、久々の好発進をみせた。

最初の難関となった「奈落」セクション。多くのライダーが走る左寄りのラインとはまったく違うアプローチを見せた井手川直樹。このライン、プロライダーによるコース攻略講座では解説されたのだろうか Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA最初の難関となった「奈落」セクション。多くのライダーが走る左寄りのラインとはまったく違うアプローチを見せた井手川直樹。このライン、プロライダーによるコース攻略講座では解説されたのだろうか Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 タイムドセッション後には、毎会場で恒例のプロライダーによる参加者交流企画が開催された。今回は最終戦ということもあり、「プロライダー全員と歩く!法華嶽攻略」と題し、井手川、清水、浦上、井本はじめ(SRAM/LITEC)、阿藤寛(Topknot racing)、そして末政実緒(SRAM/LITEC)の6人が講師となる豪華な内容に。1時間以上をかけた丁寧なコースウオークには50人以上のライダーが参加し、大盛況となった。

確実に力をつけてきた田丸裕

 決勝が行なわれる日曜日は朝から晴れわたり、気温も上昇。ポカポカ陽気のなか、リフトの下の観戦ポイントにはライダーの家族だけでなく、地元の家族連れやおじいちゃん、おばあちゃんなど、今シーズン一番と言っていいほどの観客が詰め掛けた。

日曜日、リフト沿いには多くの観客が集まった。それは地元国富町の呼びかけで訪れた地元の方々だった。歓声を受けて走る田上幸一 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA日曜日、リフト沿いには多くの観客が集まった。それは地元国富町の呼びかけで訪れた地元の方々だった。歓声を受けて走る田上幸一 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 “勝ちたい奴ら”しかいない、毎回激戦のエリート男子クラス。タイムドセッション1位の藤村飛丸と、第7戦吉無田で初優勝し、こちらももう一度勝ちたい広島の若手・田丸裕(TAMARUfruits)、長年Jシリーズをエリートクラスで転戦し、九州といえばこの人とも言われる福岡の本村貴之(delsol/cleat/トクサガ峰)ら、西日本各地の強豪がひしめく。

激戦のエリートクラス、勝ったのは田丸裕。プロクラスに挑戦して3位と確実に力をつけてきた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA激戦のエリートクラス、勝ったのは田丸裕。プロクラスに挑戦して3位と確実に力をつけてきた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
エリート男子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAエリート男子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 しかし、本村はクラッシュでタイムが伸びず。タイムドセッション2位の田丸がフィニッシュに飛び込み、1分29秒169。最終走者の藤村は1分30秒042とわずか0.873秒及ばなかった。

 結果、田丸が今シーズン2回目の優勝を果たし、そしてプロクラスへ挑戦する「下克上」の権利を手中に収めた。

2016シーズンのモチベーションにつながる優勝

後半のオフキャンバーセクションは難易度が高く、タイムに大きく影響した。いかに効率よく漕げるか、ライダーはエリートを勝った田丸裕 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA後半のオフキャンバーセクションは難易度が高く、タイムに大きく影響した。いかに効率よく漕げるか、ライダーはエリートを勝った田丸裕 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 続くプロクラスは、まず「下克上」の田丸からスタート。自身のタイムを2秒近くも縮める1分27秒269でフィニッシュした。タイムドセッションでは転倒してプロクラス最下位に沈んでいた井本は、さすがの走りで1分24秒278。阿藤と浦上はクラッシュで1分38秒台。そして、前日のタイムドセッション後に「あと5秒は縮めますよ」と話していた清水が1分23秒と、宣言通り5秒縮めてトップに立った。

九州の星、熊本出身の浦上太郎。転倒してレースを落とした Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA九州の星、熊本出身の浦上太郎。転倒してレースを落とした Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 いよいよ、3連覇中でノリに乗る最終走者・井手川がスタート。会場でタイムが読み上げられる。しかしスタート直後の第2コーナーでクラッシュしていたようで、「1分22…23…24…」と清水のタイムを超えても姿は見えず、結果は1分27秒883。その瞬間、ホットシートに座っていた清水の優勝が決まった。昨年10月にインドネシア・バリ島で開催されたアジアパシフィックダウンヒルチャレンジでの大クラッシュから約4ヶ月。復帰戦となった2016年の初レースを、年男の清水が、新マシン「Patrol671」のデビューウィンを飾った。

スタイル最優先の浦上太郎の最終ジャンプ。プロクラスには「魅せる」要素も詰まっている。観客から思わず声が出た瞬間だ Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAスタイル最優先の浦上太郎の最終ジャンプ。プロクラスには「魅せる」要素も詰まっている。観客から思わず声が出た瞬間だ Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
3連勝で最終戦を迎えた絶好調の井手川直樹。決勝では転倒し、4連勝はならなかったが年間チャンピオンの座を獲得した Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA3連勝で最終戦を迎えた絶好調の井手川直樹。決勝では転倒し、4連勝はならなかったが年間チャンピオンの座を獲得した Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
フィニッシュエリアへの最後のジャンプを飛ぶ藤村飛丸。激戦のエリートクラスをさらに激戦としている男。京都から勝ちにやってきたが、今回は田丸裕に抑えられた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAフィニッシュエリアへの最後のジャンプを飛ぶ藤村飛丸。激戦のエリートクラスをさらに激戦としている男。京都から勝ちにやってきたが、今回は田丸裕に抑えられた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 レース後、「けがからの復帰戦で、この優勝は2016年シーズンのモチベーションに大きく影響するものになりました。人生で初めて宮崎県に来ましたが、宮崎県にもダウンヒルのプロライダーを目指す若者がいることを知りました。環境的には不利だけど、法華嶽ダウンヒルコースがより良くなることで宮崎県の若者が育ち、世界へ羽ばたけるよう協力したいです。愛知から陸路で1000㎞かけて来た甲斐がありました!」と話した。

PROクラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAPROクラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 2位の井本は、「コースは1分半と短く、特に難しいセクションもないなかで、タイムを縮めるのはプレッシャーでした。そんななかでも落ち着いて走れるのはすごい。難しくないコースほど、その人の力量が分かります」と清水を讃えた。

 XCバイククラスでは岡山優太(MASAYA Bicycle Works)が2位に約6秒の差をつけ、第7戦吉無田高原に続いて優勝。ファーストタイマー男子ではダウンヒルシリーズに多くのライダーが参加している広島県福山市の「自転車屋ちゅう吉福山店」の店長・山下勝司が、2位に0.079秒という僅差で優勝した。

XC BIKE Class表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAXC BIKE Class表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
ファーストタイマー男子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAファーストタイマー男子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
北海道からやってきた渡邉織枝。「北海道にも来て下さい!」とダウンヒルシリーズへのラブコール Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA北海道からやってきた渡邉織枝。「北海道にも来て下さい!」とダウンヒルシリーズへのラブコール Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 スポーツ男女クラスでは、「冬に自転車に乗れるだけで嬉しいです!」と話していた北海道からの参加者・間所崇(ゴミBIKE)と渡邉織江(札幌かえる庭園)が堂々の優勝。表彰台の一番高いところから、「北海道にも走りに来て下さい! 北海道でも開催してください!」と呼びかけた。

 エキスパート女子では、女子高生ダウンヒルライダー崎野真子(DELSOLワイルドウインド)が優勝。エキスパート男子クラスでは、「勝ちたいです!いや、勝ちます!」とエントリー時から宣言していた法華嶽ローカル、野間葵至(チームホケダケ)が2位の郷丸勝範(ちゅう吉福山DH部)に0.187秒差で優勝。タイムが読み上げられた瞬間、ガッツポーズを空に掲げ、フィニッシュエリアで見守っていた家族もバンザイをして喜ぶ姿が見られた。

スポーツ男子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAスポーツ男子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
スポーツ女子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAスポーツ女子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
エキスパート女子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAエキスパート女子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
エキスパート男子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAエキスパート男子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 エリート女子クラスでは、末政実緒選手が本人も驚く好タイムで優勝。「昨年の秋に『MTB4時間耐久in木城』というXCイベントにゲストとして呼んでいただいて以来、宮崎県とはご縁があります。そこで出会った人たちが今回初めてDHレースを見に来てくれました。そんな応援が力になりました」と話した。

エリート女子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAエリート女子クラス表彰式 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
エリート女子クラス。11月に開催されたMTB4時間耐久in木城にも参加した末政は、「宮崎を身近に感じています」とコメント Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAエリート女子クラス。11月に開催されたMTB4時間耐久in木城にも参加した末政は、「宮崎を身近に感じています」とコメント Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
女子トップエリートだった冨田敬子は引退後にパン屋を経営、ダウンヒルシリーズの出展常連だったが、ここ数戦で再び「走り」のスイッチが入り、参戦する側となっている Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA女子トップエリートだった冨田敬子は引退後にパン屋を経営、ダウンヒルシリーズの出展常連だったが、ここ数戦で再び「走り」のスイッチが入り、参戦する側となっている Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA
さすがの安定感をみせるのは末政実緒。このセクションのお手本のようなジャンプを見せた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAさすがの安定感をみせるのは末政実緒。このセクションのお手本のようなジャンプを見せた Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

国富町の熱意で開催が実現

法華嶽大会を支えたメンバー。右から、国富町役場の矢野さん、法華嶽公園管理事務所副所長の後藤さん、コースを整備したローカルライダー代表の中村産、運営計画を担当した三井さん、国富町役場の伊藤さん Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA法華嶽大会を支えたメンバー。右から、国富町役場の矢野さん、法華嶽公園管理事務所副所長の後藤さん、コースを整備したローカルライダー代表の中村産、運営計画を担当した三井さん、国富町役場の伊藤さん Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 なぜ会場発表がギリギリになったのか。この会場でのダウンヒルシリーズ開催の話が出たのはちょうど1年前のこと。16年前にコース造成を開始して以来、維持管理を行っているローカルライダーの中村さんからメールが来たことがきっかけだった。ただ、大きな大会を開催したことがなく、ローカルパワーに不安がある点がハードルとなり、なかなか開催決定には至らなかった。

開幕戦の地である十種ヶ峰(山口県)のボス、志賀孝治も参戦。常に他の会場をチェックし、運営側としてもスキルアップに勤めている Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA開幕戦の地である十種ヶ峰(山口県)のボス、志賀孝治も参戦。常に他の会場をチェックし、運営側としてもスキルアップに勤めている Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

 ただ、法華嶽愛にあふれる中村さんの熱意と、九州・宮崎を代表するXCライダーでありイベンターでもある三井さんが協力することとなり、開催が決定。国富町役場の方の熱意も強く、ダウンヒルシリーズ会場では初めて「町」のブースが出展され、町のスーパーや銀行にはチラシが貼られ、ケーブルテレビでは告知CMが流された。

 ローカルライダー、参加者、行政が力を合わせて大会を作り上げる。今までとは少し違った体制の大会運営となったが、これがまさに各地を転戦するダウンヒルシリーズが目指す形なのかもしれない、と強く感じられる一戦となった。

 「ダウンヒルシリーズ 2016」のスケジュールは間もなく公開される。

レースを終えて、日が暮れる前に撮影した集合写真 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWAレースを終えて、日が暮れる前に撮影した集合写真 Photo: DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

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