ツール・ド・フィリピン第1ステージフィリピンのステージレース初日にまさかのハプニング 交通渋滞で全選手同着扱い

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチーム「キナンサイクリングチーム」が出場するツール・ド・フィリピン(UCIアジアツアー2.2)が2月18日に開幕。灼熱の地で4日間に渡る戦いが始まったが、第1ステージは使用コースの交通渋滞により、全選手同着扱いのニュートラル措置がとられた。日本からはキナンのほかブリヂストンアンカーサイクリングチームとチームUKYOが出場している。

「ツール・ド・フィリピン」第1ステージで序盤の逃げグループに入ったジャイ・クロフォード Photo: Syunsuke FUKUMITSU「ツール・ド・フィリピン」第1ステージで序盤の逃げグループに入ったジャイ・クロフォード Photo: Syunsuke FUKUMITSU
ツール・ド・フィリピンに出場するキナンサイクリングチームの(左から)ジャイ・クロフォード、ウェズリー・サルツバーガー、伊丹健治、阿曽圭佑、野中竜馬 Photo: Syunsuke FUKUMITSUツール・ド・フィリピンに出場するキナンサイクリングチームの(左から)ジャイ・クロフォード、ウェズリー・サルツバーガー、伊丹健治、阿曽圭佑、野中竜馬 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 コースは首都マニラの東約20kmに位置する都市・アンティポロをスタートし、南東に針路を取る148.97km。ルセナ市内に設けられたフィニッシュまでは、26.52kmと94.55km地点に山岳ポイントが、41.43kmと120.64km地点にスプリントポイントが設けられた。ツール・ド・フィリピンでは、UCI規則に基づきスプリントポイントの上位3選手に3秒、2秒、1秒のボーナスタイムが与えられ、フィニッシュでも上位3選手に10秒、6秒、4秒が付与される。

 キナンからはキャプテンのジャイ・クロフォードを筆頭に、ウェズリー・サルツバーガー(ともにオーストラリア)、阿曽圭佑、伊丹健治、野中竜馬の5人が出場した。

レース前のキナンサイクリングチームの選手たち Photo: Syunsuke FUKUMITSUレース前のキナンサイクリングチームの選手たち Photo: Syunsuke FUKUMITSU
スタートを待つウェズリー・サルツバーガー(手前)ら Photo: Syunsuke FUKUMITSUスタートを待つウェズリー・サルツバーガー(手前)ら Photo: Syunsuke FUKUMITSU
スタートするジャイ・クロフォード Photo: Syunsuke FUKUMITSUスタートするジャイ・クロフォード Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 レースは序盤、この日最初の山岳でクロフォードが10人の逃げ集団に加わることに成功。有力チームの多くが逃げに選手を送り込み、主導権争いが繰り広げられた。その後、メーン集団が先頭10人とのタイム差を縮め合流。約40人になったトップグループにはキナンの4選手が入り、優位な展開へと持ち込んだ。

逃げ集団にはジャイ・クロフォード(最後尾)が入った Photo: Syunsuke FUKUMITSU逃げ集団にはジャイ・クロフォード(最後尾)が入った Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 しかし、レースが100kmを過ぎたあたりで大型バスがコースをふさぎ、選手たちは道路脇の未舗装路へと迂回させられてしまった。また、車両の列を避けようとした大会関係車両に数選手が接触し、落車するアクシデントも発生。この状況を重く見たコミッセール(レース審判)が、このステージのニュートラル措置を決定した。後続集団の選手を含む全員が一団となって、コミッセールカー先導のもとフィニッシュラインを通過し、4時間3分39秒で同着扱いとなった。

一団となってゴールした選手たち Photo: Syunsuke FUKUMITSU一団となってゴールした選手たち Photo: Syunsuke FUKUMITSU
ゴールする野中竜馬 Photo: Syunsuke FUKUMITSUゴールする野中竜馬 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 これにより、レースは19日の第2ステージから仕切り直しとなる。第2ステージはルセナからダエトまでの204.82km。今大会最長距離で争われるルートは、山岳ポイントが22.01km、スプリントポイントが62.38kmに設定されている。細かなアップダウンはあるものの、レースを決定付けるほどの上りはないため、逃げ狙いのチームとスプリントチームとがせめぎ合う展開が予想される。

 キナンの石田哲也監督や選手たちは、第1ステージの終了後に次のようにコメントした。

■ジャイ・クロフォード とにかく危険なステージだったよ。こんな日は無理できないね。レース展開は理想的で、チームから4人が先頭集団に入った段階で、ウェズ(ウェズリー・サルツバーガー)のスプリントで勝利狙うつもりだったんだ。だから明日もう一度トライするよ。
■阿曽圭佑 最初のカテゴリー山岳で何度か逃げを試みたが、抜け出すまでにはいたらなかった。ただ、この動きがペースアップにつながり、集団の人数を減らす要素にはなっていたようだ。今の調子が把握できたので、第2ステージ以降の走りにつなげていきたい。
■伊丹健治 チームとしてよいレースの流れだった。個人的には脚が重くて、なおかつ暑さも厳しかったが、しっかりと汗をかけたので第2ステージからは調子が上向いてくると思う。
■野中竜馬 4人が先頭集団に入っていたので、このステージは大きなチャンスだった。中規模の集団だったので、スプリントにトライしようかと思っていたが、ニュートラルになってしまい残念。ただ、調子のよさを実感できたので、残るステージもしっかりと走りたい。
■ウェズリー・サルツバーガー ハードなレースだったね。危険を感じることが多かったよ。明日(第2ステージ)は安全であると信じたいね。これからもチャレンジは続くよ。

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