着々と地域に根付く自転車文化キナンの選手とライドを楽しんだ「サイクルデイin 熊野」 トレーニング法などの指導も

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 和歌山県、三重県にまたがる熊野地域を本拠地とする日本籍のUCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチーム「キナンサイクリングチーム」が2月13、14日、三重県熊野市で開催されたライドイベント「サイクルデイin 熊野」にゲスト参加し、サイクリングを通じた地域活性化や一般サイクリストとの交流に努めた。 (レポート キナンサイクリングチーム)

キナンサイクリングチームの選手と参加者たちが交流しながらライドを楽しんだ「サイクルデイin 熊野」 Photo: Syunsuke FUKUMITSUキナンサイクリングチームの選手と参加者たちが交流しながらライドを楽しんだ「サイクルデイin 熊野」 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

伊丹選手が体験をもとにアドバイス

 今年で3回目を迎えるこのイベントは、ロードレースの国内トップ選手が一般サイクリストや学生選手に指導・アドバイスを送るクリニックと、風光明媚な周辺コースで楽しむライドが大きな魅力。今年はキナンが招かれ、伊丹健治、野中竜馬、中西重智、阿曽圭佑、阿曽光佑の5選手、加藤康則ゼネラルマネジャー、鈴木新史アドバイザーや石田哲也監督、さらに育成チーム「キナンAACA」のメンバーも参加した。

 1日目は「ツール・ド・熊野」のコースにも採用される札立峠のヒルクライム計測会に始まり、三重県立熊野少年自然の家に場所を移して各種クリニックが実施された。ヒルクライム計測では高校生がトップタイムをマーク。併走するキナンの選手たちのペースに合わせて走り、遅れないように必死に頑張る姿も見られた。

ウォーミングアップ講座を開いた阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSUウォーミングアップ講座を開いた阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 クリニックは、阿曽圭佑選手によるウォーミングアップ講座のほか、高校生・大学生・一般に分かれてローラー台を使ったポジションチェックや座学、和光ケミカルによるメンテナンス講習が行われた。なかでも座学では参加者から質問が続出。伊丹選手はかつて総合優勝したツール・ド・おきなわでの走りや、フランスでのアマチュア活動時代を例に挙げ、各年代のライダーに置き換えてアドバイスを送った。

「サイクルデイin 熊野」1日目の参加者が集まってストレッチ Photo: Syunsuke FUKUMITSU「サイクルデイin 熊野」1日目の参加者が集まってストレッチ Photo: Syunsuke FUKUMITSU
参加者たちの質問に答えた伊丹健治 Photo: Syunsuke FUKUMITSU参加者たちの質問に答えた伊丹健治 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 ローラー台でのポジションチェックを行った阿曽光佑選手は、「僕自身、学生生活とプロライダーを両立しているので、日々仕事に励んでいるホビーライダーは境遇が似ている。そのような人たちに効率よくトレーニングする方法などを共有できたのはよかった」とこの日の成果を語った。

選手たちと一緒に走れるチャンス

ライドを楽しむ野中竜馬と参加者たち Photo: Syunsuke FUKUMITSUライドを楽しむ野中竜馬と参加者たち Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 2日目は、77km・50km・20kmのコースに分かれてサイクリング。参加者それぞれがスキルに合わせてコースをチョイスし、熊野地域でのライドを楽しんだ。キナンの選手・スタッフも各コースを走行。参加者と交流し、コース内の安全性をチェックしながら走った。50kmコースに出走した野中選手は、「以前行ったクリニックに参加してくださった方が声をかけてくれたり、みんなフレンドリーで気兼ねなくコミュニケーションが図れた。みんなで楽しく走ることができた」と満足そうに語った。

 ライド終了後のお楽しみとして、チームグッズをかけたじゃんけん大会が開かれ、野中選手とのじゃんけんに勝った参加者がメンバー直筆サイン入りTシャツを手に入れた。

キナンサイクリングチームの選手と記念撮影を楽しむ参加者たち Photo: Syunsuke FUKUMITSUキナンサイクリングチームの選手と記念撮影を楽しむ参加者たち Photo: Syunsuke FUKUMITSU
メンバー直筆サイン入りTシャツなどが景品になったじゃんけん大会 Photo: Syunsuke FUKUMITSUメンバー直筆サイン入りTシャツなどが景品になったじゃんけん大会 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
風景の美しい熊野のコースを走行した Photo: Syunsuke FUKUMITSU風景の美しい熊野のコースを走行した Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 充実のイベントに、参加者の声も弾んだ。三重県鈴鹿市から参加した出口憲明さんは77kmコースに出走。普段はモーターバイクでのツーリングに使うルートだといい、「ロードバイクで走るのは新鮮」と笑顔をみせた。また、「キナンサイクリングチームやキナンAACAの選手たちが、道に散乱していた木の枝やごみを拾いながら走ってくれたおかげで、安心して最後まで走りきることができた。選手たちと一緒に走ることのできる貴重な機会なので、ぜひ来年も参加したい」と話した。

 そのほか、初日には選手と参加者との交流を兼ねた夕食会、2日目には地元の郷土料理「めはり寿司」や、目の前に広がる熊野灘で獲れたさんまの丸干しなどが振る舞われ、サイクリングにとどまらず“食”の面でも賑わいを見せた。昨年を上回る参加者で盛り上がりを見せたイベントが終わると、閉会式では早くも来年の開催が宣言され、自転車文化が熊野地域に着々と根付いていることを感じさせた。

郷土料理の「めはり寿司」とさんまの丸干し Photo: Syunsuke FUKUMITSU郷土料理の「めはり寿司」とさんまの丸干し Photo: Syunsuke FUKUMITSU
キナンサイクリングチームの選手や参加者らの集合写真 Photo: Syunsuke FUKUMITSUキナンサイクリングチームの選手や参加者らの集合写真 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

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