季節外れの陽気にヒートアップお台場の浜辺を包んだ6000人の歓声 「シクロクロス東京2016」初日リポート

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
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 国内最大級のシクロクロスイベント「シクロクロス東京2016」の初日が、2月13日に東京・お台場海浜公園で開催された。この日は初夏を思わせる陽気にも後押しされ、動員数が過去最高の6000人に達する盛況となった。激走する選手たちも、観客も熱くなり、シクロクロス応援の“定番”ビールが飛ぶように売れた会場の盛り上がりを、多数の写真とともにお伝えします。

勝負の明暗を分ける、砂浜エリア  Photo: Yoshiyuki KOZUKE勝負の明暗を分ける、砂浜エリア  Photo: Yoshiyuki KOZUKE

砂浜の攻略が勝負のカギ

「シクロクロス東京2016」会場入り口。チャンピオンシステムのバナーが目印 Photo: Kyoko GOTO「シクロクロス東京2016」会場入り口。チャンピオンシステムのバナーが目印 Photo: Kyoko GOTO

 初日は男女のアマチュアカテゴリーのレースが行われ、シクロクロスの観戦グッズ、カウベルが鳴り響く中を、総勢450人の選手たちが出走した。

 選手たちを悩ませたのは、お台場名物の砂浜エリア。今年はコース改変により砂浜部分が「史上最長」の距離となり、勝負の明暗を大きく分けるポイントとなったようだ。初めてのコースとあって、上位を狙う選手たちはレース前の試走を入念に行っていた。レース本番では、水分を含み砂が堅くなった波打ち際ぎりぎりを自転車をこいで走るか、あるいは砂が自転車に付着しないドライなコースをかついだり押したりして走るかーなど、選手によってさまざまな戦略がうかがえた。

C1レースのスタート。大勢の観客が見守るなか、砂煙をあげてスタート Photo: Kyoko GOTOC1レースのスタート。大勢の観客が見守るなか、砂煙をあげてスタート Photo: Kyoko GOTO
レースが進むとともに深まるわだち Photo: Kyoko GOTOレースが進むとともに深まるわだち Photo: Kyoko GOTO
押して歩くか、そのまま自転車でこぎ進むか。判断も戦略 Photo: Kyoko GOTO押して歩くか、そのまま自転車でこぎ進むか。判断も戦略 Photo: Kyoko GOTO
仲間の応援にも熱が入る。中には砂浜を走って応援する人も Photo: Kyoko GOTO仲間の応援にも熱が入る。中には砂浜を走って応援する人も Photo: Kyoko GOTO
障害物の1つ、フライオーバー Photo:Yoshiyuki KOZUKE障害物の1つ、フライオーバー Photo:Yoshiyuki KOZUKE

 アマチュアカテゴリーとあって、選手の家族やチームの仲間らが大勢、応援に駆けつけた。砂浜エリアは、疲労困憊になっている選手に向かって至近距離から檄をとばす観客たちの声援で賑わいを見せた。

C4Aレースに出走した杉野庸介さん(後列右)と応援にかけつけた家族や友人。「長かったけど楽しかった!あとはビールを飲んで観戦を楽しみます」 Photo: Kyoko GOTOC4Aレースに出走した杉野庸介さん(後列右)と応援にかけつけた家族や友人。「長かったけど楽しかった!あとはビールを飲んで観戦を楽しみます」 Photo: Kyoko GOTO
走行中の転倒もシクロクロスならでは。擦り傷も勲章! Photo: Kyoko GOTO走行中の転倒もシクロクロスならでは。擦り傷も勲章! Photo: Kyoko GOTO
ゴール後、仲間の選手の勝利を分かち合う人たち Photo: Kyoko GOTOゴール後、仲間の選手の勝利を分かち合う人たち Photo: Kyoko GOTO

買い物も、トップ選手との交流も

出店ブースエリア。セール品や掘り出し物も Photo: Kyoko GOTO出店ブースエリア。セール品や掘り出し物も Photo: Kyoko GOTO

 会場にはさまざまなバイクブランドやサイクルアパレルブランドなどがブースを出店。大会のオリジナルグッズや、会場だけのセールス品、「シクロクロス東京2016」限定のTシャツを販売しているブランドもあり、観戦の合い間に買い物を楽しむ人たちでにぎわっていた。

記念にそろえたいシクロクロス東京オリジナルグッズ Photo: Kyoko GOTO記念にそろえたいシクロクロス東京オリジナルグッズ Photo: Kyoko GOTO
チャンピオンシステムのブースではシクロクロス用のワンピースも販売 Photo: Kyoko GOTOチャンピオンシステムのブースではシクロクロス用のワンピースも販売 Photo: Kyoko GOTO
ラファのブースでは。ジェレミーパワーズモデルのシクロクロス東京バージョンを発売中 Photo: Kyoko GOTOラファのブースでは。ジェレミーパワーズモデルのシクロクロス東京バージョンを発売中 Photo: Kyoko GOTO
全米チャンピオンのジェレミー・パワーズ選手と金子晃子さん Photo: Kyoko GOTO全米チャンピオンのジェレミー・パワーズ選手と金子晃子さん Photo: Kyoko GOTO

 国内外の招待選手も会場を訪れ、翌14日のエリートレース出走を前にコースを下見したほか、スポンサー企業などのブースを訪れて写真撮影をしたりサイン会をするなどファンとのコミュニケーションを楽しんでいた。招待選手の一人、全米チャンピオンのジェレミー・パワーズ選手(ASPIRE RACING)と交流したという金子晃子さんは、「こんなにアクセスの良い場所で、海外のプロ選手の走りが間近に見れる大会は他にないのですごくうれしい。明日のエリートレースが楽しみです」と話していた。

 各自転車メーカーが用意している試乗車も好評で、シケイン(障害物)を含む試乗コースでは最新バイクを試す選手や、カジュアルな服装のままシクロクロスバイクを体験する観戦客の姿も見られた。

自転車メーカー各社が試走車を出展。レディースもあるので、この機会に色々試してみたい Photo: Kyoko GOTO自転車メーカー各社が試走車を出展。レディースもあるので、この機会に色々試してみたい Photo: Kyoko GOTO
レースと同じ林の中に作られた試走コース Photo: Kyoko GOTOレースと同じ林の中に作られた試走コース Photo: Kyoko GOTO
ファットバイクの試乗車もある。いつもはMTBを乗っているという大栗秀介さんも初めてチャレンジ。「これでダウンヒルしてみたい」とのこと Photo: Kyoko GOTOファットバイクの試乗車もある。いつもはMTBを乗っているという大栗秀介さんも初めてチャレンジ。「これでダウンヒルしてみたい」とのこと Photo: Kyoko GOTO

レース後は「ビールが待ってるよ!」

季節外れの暑さにビールも売れ行き絶好調 Photo: Kyoko GOTO季節外れの暑さにビールも売れ行き絶好調 Photo: Kyoko GOTO

 飲食ブースも盛況で、なかでもとくに人気が集中していたのはビール。シクロクロスの本場ベルギーではビールは観戦の必須アイテムとされているが、毎年2月に開催されるシクロクロス東京では、寒さが先だってしまい、ビールはそれほど売れていなかった。しかしこの日は午後に20℃を超える初夏のような陽気に包まれ、それとともにビールの売れ行きも例年にないほどの好調ぶりを見せた。

日本では珍しいビールも。一番人気は「NINJA」だそう Photo: Kyoko GOTO日本では珍しいビールも。一番人気は「NINJA」だそう Photo: Kyoko GOTO
行き交う人を捕まえる看板 Photo: Kyoko GOTO行き交う人を捕まえる看板 Photo: Kyoko GOTO
冷えたビールが人気 Photo: Kyoko GOTO冷えたビールが人気 Photo: Kyoko GOTO
早くも初夏到来?2月であることを忘れそうな陽気 Photo: Kyoko GOTO早くも初夏到来?2月であることを忘れそうな陽気 Photo: Kyoko GOTO

 中には半袖半ズボンでビールを楽しむ人や、レース後にビールを飲みながらそのままビーチで昼寝をする人がいるなど、夏の海辺のような雰囲気も。レース中の応援では「ビールが待ってるよ!がんばれ!」といった掛け声がかかり、レースを終えた選手からは「シクロクロス東京でこんなにビールが美味しいと思えたのは初めて」といった声が聞かれた。

ビールに合うステーキが人気。ランチにもパワーが必要! Photo: Kyoko GOTOビールに合うステーキが人気。ランチにもパワーが必要! Photo: Kyoko GOTO
カレーやチュロス、アヒージョ丼といった変わり種も Photo: Kyoko GOTOカレーやチュロス、アヒージョ丼といった変わり種も Photo: Kyoko GOTO
管理者が常駐する「サイクルクローク」があるので自転車での来場も安心。使用料は無料で、ドネーションを募っている Photo: Kyoko GOTO管理者が常駐する「サイクルクローク」があるので自転車での来場も安心。使用料は無料で、ドネーションを募っている Photo: Kyoko GOTO

 自転車で来場した人のために設置された無料の駐輪場「サイクルクローク」も好評だ。管理スタッフが常駐しているので、観戦に集中したり、食事にいったりというシーンでも安心してイベントを楽しめる。利用料は無料で、ドネーションを受け付けている。

 大会2日目の14日は、最初のレースが午前8時30分に始まり、女子のトップ選手が走るCL1クラスは午後0時45分から、エリート男子は午後1時40分から行われる。

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