ボルタ・ア・バレンシアナ最終日プールスが初日から首位を譲らず総合優勝 キナンはクロフォードが総合53位でフィニッシュ

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 スペインのステージレース「ボルタ・ア・バレンシアナ」(UCIヨーロッパツアー2.1)は大会5日目の2月7日、最終ステージとなる105.7㎞のロードレースが行われ、ステイーン・ヴァンデンベルフ(ベルギー、エティックス・クイックステップ)が単独で抜け出してステージ優勝。リーダージャージのヴァウテル・プールス(オランダ、チーム スカイ)はメーン集団内でゴールし、個人総合優勝を果たした。日本から参戦しているキナンサイクリングチームは、ジャイ・クロフォードが総合53位でチーム最高位となった。

スタートしていく阿曽圭佑とウェズリー・サルツバーガー ©Satoru Katoスタートしていく阿曽圭佑とウェズリー・サルツバーガー ©Satoru Kato

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ヴァンデンベルフがステージ制す

 5日間に渡るボルタ・ア・バレンシアナの最終日。スペイン第3の都市バレンシア市をスタートして同市に戻り、市内の周回路を走ったのちにゴールとなる。当初は2.2kmの周回コースを10周する予定だったが、5周回に変更。全体の距離も120.6㎞から105.7㎞に短縮された。

最後のスタートサインをするキナンサイクリングチーム ©Satoru Kato最後のスタートサインをするキナンサイクリングチーム ©Satoru Kato
最終日スタート前、安堵からか笑顔が多め ©Satoru Kato最終日スタート前、安堵からか笑顔が多め ©Satoru Kato
パレード走行中のジャイ・クロフォード ©Satoru Katoパレード走行中のジャイ・クロフォード ©Satoru Kato
バレンシア市内をパレードする集団。先頭を中西重智が走る ©Satoru Katoバレンシア市内をパレードする集団。先頭を中西重智が走る ©Satoru Kato

 未明に雨が降ったため、朝方は路面が濡れていたが、太陽が昇ると前日までのような青空が広がり、午前10時にスタートする頃には路面はほぼ乾いた状態になった。

 レースはバレンシア市内に入って最後の勝負が始まり、数名が抜け出しては吸収されるアタック合戦を繰り返した。最終周回で、ヴァンデンベルフが単独で抜け出し、集団からわずかに先行したままゴール。リーダージャージのプールスは、メーン集団内で危なげなく完走し、初日の個人TT制覇から1度も総合首位を譲らない完全優勝を達成した。

バレンシアに戻ってきたジャイ・クロフォード ©Satoru Katoバレンシアに戻ってきたジャイ・クロフォード ©Satoru Kato
周回コースを走るマルコス・ガルシア。その後方にジャイ・クロフォード ©Satoru Kato周回コースを走るマルコス・ガルシア。その後方にジャイ・クロフォード ©Satoru Kato

高速レースで中西と阿曽が途中リタイア

 キナンサイクリングチームは7人全員が最終日のスタートを切った。しかし平均時速47.577kmという高速のレース展開になり、連日の疲れもあって中西重智と阿曽圭佑が途中でリタイア。マルコス・ガルシア(スペイン)とジャイ・クロフォード(オーストラリア)は1分16秒遅れの第2集団でゴール。ウェズリー・サルツバーガー(スペイン)と伊丹健治、野中竜馬が3分遅れで完走扱いとなった。
(レポート 加藤智)

ゴール後の阿曽圭佑の元に子供が寄ってくる ©Satoru Katoゴール後の阿曽圭佑の元に子供が寄ってくる ©Satoru Kato
最終日に駆けつけてくれたマルコス・ガルシアの親族 ©Satoru Kato 最終日に駆けつけてくれたマルコス・ガルシアの親族 ©Satoru Kato<br />

 最終ステージを終えたキナンの選手たちは、次のようにコメントした。

■ジャイ・クロフォード 5日間を終えてゴールでき、よかった。今日は最後の周回コースに入る前に中切れに遭ってしまい、マルコスと一緒の集団でゴールした。次のレースはツール・ド・フィリピン。われわれはアジアのレースを重視している。今回の経験が生かせると思う。
■ウェズリー・サルツバーガー この5日間で、チーム全員が良い経験を得られた。厳しいレースを経験し、今後のレースに必ず生かせるはずだ。
■伊丹健治 第1ステージの落車の影響が第3ステージまで響いてしまったけれど、きのうと今日は回復してだいぶ走れるようになった。次のツール・ド・フィリピンに向けて、良い調子で行けると思う。
■野中竜馬 かなりメンバーが濃い(強い)レースなので、どんなレベルなのかと思っていた。走ってみたらレベルの違いを痛感した5日間だった。もっとレベルを上げなければいけないち感じている。この経験を日本でのレースに生かしたい。
■中西重智 いままで日本以外のレースを走ったことがなかったので、この5日間で本場のレースを少しは分かった気がする。課題をひとつこなせると、新しい課題が出てくる。アシストとして自分の役割を果たしきれない事にもどかしさを感じている。やるべき事も見つかったので、チャンスがあればまたこのようなレースで走りたい。
■阿曽圭佑 初めてのヨーロッパでのUCIレース。右も左もわからないまま臨んだけれど、監督やマルコスさんからアドバイスをもらって実践して、少しずつ良くなってきた。次のツール・ド・フィリピンでは、ここでの経験を生かしてチームに貢献できる走りをしたい。


最終ステージ結果

1 ステイーン・ヴァンデンベルフ(ベルギー、エティックス・クイックステップ) 2時間12分25秒
2 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、チーム ロットNLユンボ) +0秒
3 レイモント・クレイデル(オランダ、ルームポット・オランジェペロトン)
4 ナセル・ブアニ (フランス、チーム コフィディス)
5 ヨナス・ヴァンフネヒテン(ベルギー、イアム サイクリング) 
6 アレクサンドル・ポルセフ(ロシア、カチューシャ)
113 マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +1分16秒
117 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +1分16秒
128 ウェズリー・サルツバーガー(オーストラリア、キナンサイクリングチーム)+3分
168 伊丹健治(キナンサイクリングチーム) +3分
178 野中竜馬(キナンサイクリングチーム) +3分
DNF 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム)
DNF 中西重智(キナンサイクリングチーム)


個人総合成績

1 ヴァウテル・プールス(オランダ、チーム スカイ) 14時間15分51秒
2 ルイス・レオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム)  +46秒
3 ベナト・インチャウスティ(スペイン、チームスカイ) +56秒
4 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター チーム) +1分1秒
5 ハビエル・モレノ(スペイン、モビスター チーム) +1分10秒
6 ファビオ ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +1分26秒
53位 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +6分28秒
70位 マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +10分19秒
118位 ウェズリー・サルツバーガー(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +22分06秒
177位 伊丹健治(キナンサイクリングチーム) +45分15秒
178位 野中竜馬(キナンサイクリングチーム) +46分8秒
DNF 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム) 
DNF 中西重智(キナンサイクリングチーム)

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