自身も利用…「現役時代より速く走れる」メカニカルドーピング問題でエディ・メルクス氏「永久に出場停止にするべき」と非難

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 UCI(国際自転車競技連合)シクロクロス世界選手権で出場選手のバイクに電動モーターが取り付けられていたメカニカルドーピング問題で、自転車競技界の伝説的選手、エディ・メルクス氏が欧州メディアの取材に応じ、「永久に出場停止にするべきだ」と語った。

「でき得る中で最悪のこと」

 「Cycling News」の報道によると、メルクス氏は女子のツアー・オブ・カタールの開幕前夜、ドーハで取材に応じ、電動モーターの不正使用について「でき得る中で最悪のことだと思う。オートバイで走るようなものだ」と非難した。

シクロクロスの強豪選手、ズデニェック・シュティバル(左)と話すエディ・メルクス氏 =2015年7月7日、ツール・ド・フランス第4ステージ Photo: Yuzuru SUNADAシクロクロスの強豪選手、ズデニェック・シュティバル(左)と話すエディ・メルクス氏 =2015年7月7日、ツール・ド・フランス第4ステージ Photo: Yuzuru SUNADA

 メルクス氏自身は、健康のために電動アシスト自転車を利用し、ヒルクライムも楽しんでいるといい、「(電動アシストがあれば)現役時代よりも速く走れる」とその強力なアシスト力に言及。「これは(薬物の)ドーピング以上だ。場合によっては50ワット、いや100ワットですら出力を上げられる可能性がある。それはもうサイクリングではなく、モーターサイクリングだ。(オートバイレースのトップ選手)バレンティーノ・ロッシと一緒に走ればいい」と、強い口調でメカニカルドーピングの不公平さを訴えた。

問題のバイクの“持ち主”現れる

 一方、レースで使用されたバイクの持ち主を名乗る男性も欧州メディアの取材に応じ、「モーターについては何も知らなかった」と釈明する選手を擁護した。

 問題のバイクは、19歳のフェムケ・ヴァンデンドリーシュ(ベルギー)が女子U23のレースに出場した際、ピットに持ち込まれ、実際に使用された。ヴァンデンドリーシュが機材トラブルでストップした後、UCIの検査によってモーターが隠されていることが発覚した。

 ベルギー紙「Het Nieuwsblad」によると、問題のバイクの持ち主だと主張しているのは、39歳の元プロ選手。この男性はヴァンデンドリーシュ家の友人という。ヴァンデンドリーシュ自身は、男性のバイクがメカニックの取り違いによって持ちだされ、レース時の機材として用意されたと話している。

 ただし、UCIの規則では、「テクニカルな不正」においてバイクの持ち主が誰であるかは関係ないとされる。責任は選手とそのチームにあり、どのバイクもレギュレーションに則る必要がある。UCIのルールに従うなら、ヴァンデンドリーシュは2万~20万スイスフラン(およそ237万~2370万円)の罰金が課され、少なくとも6カ月の出場停止処分となる可能性がある。

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