群馬グリフィンや競輪の選手達が指導88人の子供たちがバンクを疾走 「ウィーラースクール in 前橋」グリーンドームで開催
子どもたちに自転車の乗り方や楽しみ方を伝える「第8回ウィーラースクール in 前橋」が1月30日、ヤマダグリーンドーム前橋(前橋市)で開かれ、群馬県内や近県の幼稚園から小学生まで88人が参加。初心者向けチャレンジクラスと、中級以上のスポーツクラスに分かれ、地元のJプロツアーチーム「群馬グリフィン」や日本競輪選手会群馬支部の選手たちから指導を受けた。
外は寒くてもドームには熱気
この日、前橋市内は前夜の雪が残るなど冷え込んだが、ドーム内はむしろ熱気に包まれた。午前10時にバンク内が解放されると、子供たちは元気いっぱいに走り始めた。

群馬グリフィンの狩野智也選手がスクールの「校長」として、「今日は自転車を安全に乗ることを勉強しながら、1日楽しんでください」とあいさつ。子供たちは先生役の選手たちから、一本橋渡りや8の字走行、ボトルを受け取りながらの走行などについて指導を受けた。
ロードバイクで参加者も増えてきたというが、普通の子供用自転車やBMXタイプの自転車での参加が多い。午後にはバンクでタイムトライアルが行なわれ、子どもたちは力いっぱい走って好タイムを連発した。


埼玉県川越市の小学5年生・権瓶希空(ごんぺい・のあ)君は「バンクを走るのは楽しい」と喜ぶと、弟で3年生のルーカス音生(ねお)君も「興奮しました」と大満足の様子。兄弟そろって学年別のタイムトライアルで表彰台に上った。
最後は先生役の選手たちも含め全員参加による「ジャンボリレー」が行なわれ、4チームに分かれてバンクで競走し、大興奮の中で幕を閉じた。
本場のカリキュラムを日本へ
ウィーラースクールは、自転車愛好家の有志たちが運営。自転車競技の本場ベルギーで行なわれている自転車教室のカリキュラムを日本に取り入れ、全国各地で教室を開いている。前橋では競輪選手とプロロードレーサーがタッグを組んで開催。屋内の競輪場で開かれる珍しいケースとして成功を重ねてきた。

第1回から協力し、イベントのMCも努めるウィーラースクールジャパン代表のブラッキー中島さんは、「この寒い季節に外ではなかなか教室が開けないが、ドームは外が雪でも関係なく開催できる貴重な場所。年1回と言わず、毎月開催できるようになるといいですね」と話した。