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旅サイクリスト昼間岳の地球写真館<17>南米・パタゴニアの暴風吹き荒れる過酷なオフロードと愛くるしいペンギンたち

by 昼間岳 / Gaku HIRUMA
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トレッキング後、一瞬の雲の切れ間から見えたフィッツロイ山 Photo: Gaku HIRUMAトレッキング後、一瞬の雲の切れ間から見えたフィッツロイ山 Photo: Gaku HIRUMA

【2011年3月中旬~5月中旬】パタゴニア ウシュアイア

パタゴニア特有の「強風注意」の標識 Photo: Gaku HIRUMAパタゴニア特有の「強風注意」の標識 Photo: Gaku HIRUMA

 南米大陸のチリとアルゼンチンをまたいで、南緯40°以南の地域をパタゴニアと呼ぶ。一年中暴風が吹き荒れる地域で、世界一周でどこが大変だったかと聞かれればパタゴニアと答える。数百kmに及ぶオフロードの無人地帯。遮るものが全くなく、数m走っては風に倒されるを繰り返し、その先に無慈悲に広がる地平線に絶望する。

 一日に数台通るクルマの運転手が、運転しながら僕と目を合わせて親指を突き立てる。「頑張れ」ではなく、「大丈夫か?問題ないか?」の意味で。力なく僕も親指を突き立て答える。「なんとかね」。本当に過酷な土地だった。

強風吹き荒れる乾いた大地 Photo: Gaku HIRUMA強風吹き荒れる乾いた大地 Photo: Gaku HIRUMA

 そんな土地だからこそ、無人地帯を走り抜けた後の小さな集落で買ったコカ・コーラの味や、放牧に来ていた羊飼いに食べさせてもらった子羊の肉は、乾いて疲れ果てた体に染みわたり、実際に涙が出たほどおいしかった。

 アウトドア用品メーカーのパタゴニア社のロゴになっているフィッツロイという山や、ペリトモレノ氷河、パイネ国立公園など息を飲む美しさの雄大な自然があり、愛くるしいキングペンギンが生息している。

 公共の交通手段が全くない場所で、自転車でしかたどり着けない。自分とペンギンしかいない空間。ペンギンたちが愛くるしく動く姿は何時間見ていても飽きることはなかった。

何時間いても飽きることのなかったペンギンコロニー Photo: Gaku HIRUMA何時間いても飽きることのなかったペンギンコロニー Photo: Gaku HIRUMA

昼間岳昼間岳(ひるま・がく)

小学生の時に自転車で旅する青年を見て、自転車で世界一周するという夢を抱いた。大学時代は国内外を旅し、卒業後は自転車店に勤務。2009年に念願だった自転車世界一周へ出発した。5年8カ月をかけてたくさんの出会いや感動、経験を自転車に載せながら、世界60カ国を走破。2015年4月に帰国した。ブログ「Take it easy!!

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