乗り心地のいい細身のフレームを提案「ウィアウィス」のロードバイクが日本上陸 アーチェリー世界一のカーボン技術を駆使

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 競技アーチェリーで世界ナンバーワンのシェアを持つ韓国のWIN&WIN(ウィンアンドウィン)社のスポーツブランド「WIAWIS」(ウィアウィス)が、独自のカーボン技術を駆使してロードバイクを開発した。その日本上陸発表展示会が1月27日、東京都内で開かれ、細身の美しいフレームがベールを脱いだ。日本では「地域資源バンクNIU」(三重県多気町)が販売元となる。

カーボン地が印象的なウィアウィス「アサシン」 Photo: Kenta SAWANOカーボン地が印象的なウィアウィス「アサシン」 Photo: Kenta SAWANO

クロモリバイクのような細身のスタイル

ウィアウィス「アサシン」を説明する地域資源バンクNIUの西井匠さん Photo: Kenta SAWANOウィアウィス「アサシン」を説明する地域資源バンクNIUの西井匠さん Photo: Kenta SAWANO

 ウィアウィスの自転車は競技系とライフスタイル系に分かれている。今回、メーンで展示されたのはライフスタイル系ロードバイクで、同じフレームながらカラーが異なる「Liberty」(リバティー)と「Assassin」(アサシン)。カーボンチューブをカーボンラグでつなげた構造で、クロモリバイクのような細身のスタイルが印象的だ。

クリームとカーボンのツートンカラーが目を引く「リバティー」 Photo: Kenta SAWANOクリームとカーボンのツートンカラーが目を引く「リバティー」 Photo: Kenta SAWANO

 両モデルともサイズは430、470、500、530、570を用意。いずれもフレーム&フォークのセット販売で31万9800円(税抜)。両モデルは、フレーム形状やジオメトリーは同じで、リバティーは黒にクリーム色の胴抜きのレトロなデザイン。アサシンは全てカーボン地が見える外観で、レースにも街乗りにも合いそうだ。

強くて滑らか 新技術「エスコア」

 ウィンアンドウィン社は1993年創業。競技アーチェリーの弓では世界60%のシェアを誇り、日本代表選手も全員が使用する世界のトップブランドだ。2014年から参入したスポーツ自転車製造においても、同社がアーチェリーで培ってきた技術が注入されている。

 一流のアーチェリー選手は1日の練習で300~500回弓を射るという。毎日強い力で引っ張られ、矢を放った後のショックを吸収し続けても折れない弓の技術を、自転車フレームに応用した。カーボン生産においては自社でプリプレグ(カーボン原糸を編み樹脂を染み込ませたもの)から作るなどこだわり、カーボンナノチューブを樹脂に加えることで、より優れた剛性と振動吸収性を持たせている。

カーボンラグが美しいアサシンのシート部分 Photo: Kenta SAWANOカーボンラグが美しいアサシンのシート部分 Photo: Kenta SAWANO

 さらに、ライフスタイル系バイクには、「S-CORE」(エスコア)という固いスポンジのような素材を複数のカーボン素材でラミネートする独自技術が導入されている。これはアーチェリーの弓にも使われている技術で、エスコアをカーボンシートで挟み込むことで中空構造のようになり、振動吸収性が増し、滑らかな走行感を提供するという。また強度と剛性も上がるため、クロモリのような細いチューブで剛性を保ったフルカーボンバイクが実現できた。

アーチェリーの中心の白い層がWIN&WIN社独自の「S-COREフォーム」だ Photo: Kenta SAWANO アーチェリーの中心の白い層がWIN&WIN社独自の「S-COREフォーム」だ Photo: Kenta SAWANO 
カーボンチューブの断面図。白い部分が衝撃吸収に大きな役割を担う「S-CORE フォーム」カーボンチューブの断面図。白い部分が衝撃吸収に大きな役割を担う「S-CORE フォーム」
アーチェリーで培ったカーボン技術を説明する西井さん Photo: Kenta SAWANOアーチェリーで培ったカーボン技術を説明する西井さん Photo: Kenta SAWANO

中身は“高級セダン”

 こだわったのは技術だけではない。日本から開発に携わったという地域資源バンクNIUの西井匠さんは、「昔からあるオーソドックスなデザインだけれど、中身はバリバリの高級セダンという感じです。売りたいのは自転車だけではない。自転車があることでライフスタイルが少しでも良くなるようなお手伝いができれば」と話す。

ウィアウィスのパンフレットには、スーツ姿の男性が乗りこなす姿も Photo: Ikki YONEYAMAウィアウィスのパンフレットには、スーツ姿の男性が乗りこなす姿も Photo: Ikki YONEYAMA

 展示されていたツートンカラーのリバティーは、茶色の革製サドルとバーテープで組まれ、レトロな印象だった。また、同社が用意したウィアウィスのパンフレットには、スーツやジャケットを着たモデルが街の中で乗っている姿を掲載。ホリゾンタル(トップチューブが水平なフレーム)のクロモリバイクのようなルックスは、サイクルウェアばかりでなく私服にもよく似合う。

 西井さんは「カーボンのロードバイクを所有していて、2台目以降にクロモリバイクの購入を考えているようなライダーにも訴えかけていく」と狙いを明かす。

トレッキング用「タウルス」はキャリアやバッグもつけることができるトレッキング用「タウルス」はキャリアやバッグもつけることができる

 2月中旬に販売を開始。独自の展示会を計画中で、直販は行わず、全国の販売店に1台から直接取引をしていく予定だ。カーボンバイクとしては珍しく、キャリアやバッグを装着できるエスコア技術搭載のトレッキングバイク「TAURUS」(タウルス、フレーム&フォーク税抜28万9800円)もラインアップされている。

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