バイクインプレッション2016「ANCHOR RS9」 競技者が求める最適な剛性を手に入れた最新設計のリアルレーサー

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 ブリヂストンサイクルの「アンカー」は国内スポーツバイクブランドの代表格。日本人をはじめ、東洋人に最適なサイジングを追求。各モデルはデータ分析や科学的見地はもちろんのこと、保有するレーシングチームの選手たちから得られるフィードバックを生かして設計されている。今回試乗したのは、アンカー独自の最新解析技術「PROFORMAT」(プロフォーマット)によって開発された最新モデル「RS9」。レーサーたちが求める性能を科学的に解析し、実現したフレームだ。

ANCHOR RS9(アンカー RS9)※写真はレーススタイルのモックアップ Photo: Kenta SAWANOANCHOR RS9(アンカー RS9)※写真はレーススタイルのモックアップ Photo: Kenta SAWANO

ANCHOR RS9(アンカー アールエスナイン)
価格:775,000円(完成車、税抜)
   350,000円(フレーム、税抜)
サイズ:430、460、490、520、550
カラー:A5(RACE)
問い合わせ先:ブリヂストンサイクル http://www.anchor-bikes.com/

スペック

フレーム:プロフォーマット 3ピース UHM-カーボン
フォーク:UHM-カーボン カーボンコラム+アルミインサートクラウンレース
変速機:シマノ・デュラエース(F)&(R)
ギヤ:シマノ・デュラエース 52×38T、シマノ・CS-5800 12-25T(11s)
ホイール:フルクラム・レーシングゼロ 2Wayfit
     ※シマノ・WH-9000-C35-CLは+64,000円(税抜)
重量:6.90kg(520サイズ完成車実測値)※試乗車は未塗装

BBに向けて広がるダウンチューブ。前身モデルのRIS9に比べ大径化されている Photo: Kenta SAWANOBBに向けて広がるダウンチューブ。前身モデルのRIS9に比べ大径化されている Photo: Kenta SAWANO
やや扁平な形状のモノシートステー Photo: Kenta SAWANOやや扁平な形状のモノシートステー Photo: Kenta SAWANO
BB付近の各チューブの間はリブのように繋ぐ。フレームの前三角を高剛性化し、BBのフレを的確に抑制しているという Photo: Kenta SAWANOBB付近の各チューブの間はリブのように繋ぐ。フレームの前三角を高剛性化し、BBのフレを的確に抑制しているという Photo: Kenta SAWANO

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Kenta SAWANO松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Kenta SAWANO

米山 アンカーのレーシングモデルが最新の解析技術を活用して新設計された。RS9は推進力の最大化が開発の大きなテーマになっているという。今回はかなり技術主導で作られたそうで、デザイン的にはよくも悪くも普通な感じ。ただ、BB付近のリブの入り方は独特で面白い。

松尾 一見、前作のRIS9と似て細身かと思いきや、ボリュームのあるBB周りが目を引く、アグレッシブに攻めた新作でした。

米山 うん。乗り味はどう? ボクは硬くてダイレクトに力が加わっていくというのが第一印象。でも硬すぎるというわけでもなく、ちょうどいい範囲だった。これまで構造上不利だった部分も細かく改良され、剛性アップとともに大幅な軽量化も果たしている。

松尾 踏み込むと、このバイクの真骨頂といえるレースレベルの剛性の高さを感じます。5%ほどの緩い上りでは、マックスパワーで踏んでもBBがヨレることなく、安定して進んでくれました。BBがこれまでのアンカーの中では最も高いレベルでしたね。他の部位もBBに負けず、しっかりした作りになっていて、脚のあるライダーが乗って生きるバイクだと思います。

米山 乗り心地はレース向けのマシンとしては全体的に普通。でも、シートポストがオーバーサイズということもあってか、お尻への突き上げだけは若干気になった。自分が乗るとしたら、シートまわりのパーツやポジションで工夫したいかな。

松尾 まぁ、コンフォート性能は悪くないレベルです。細かい振動に対しては得意ですよ。ハンドリングはクイックで、ダンシング時には勝手に左右に振ってくれるような印象を受けました。フォークのオフセットが短いのかと感じました。

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Kenta SAWANO米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Kenta SAWANO

米山 なるほど。ハンドリングは思ったように曲がっていくからクセは感じなかったよ。

松尾 ええ。次第に、クイックに感じていたハンドリングが車体をうまくいなし、フロント周りに嫌なツッパリ感を与えずに、過剛性なイメージを受けないんです。下りでもオーバーステアではないのでとくに注意する必要はなく、自然に扱えます。ただ完全にレースを目的としたバイクなので剛性はとても高いです。

米山 リアルレーサーとして作られているので、やはりレースを走る人が一番のターゲット。その中で、オールラウンドに対応できるバイクだと思う。ブリヂストンアンカーの選手は今シーズン、全員がこのバイクに乗るそうなので、その走りでバイクの戦闘力を証明してくれるはずだ。

(編集 齋藤むつみ)

Photo: Kenta SAWANOPhoto: Kenta SAWANO

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