【Teamユキヤ通信】アジア選手権を戦い終えた新城幸也 「日本もアジアの強豪国にならなければ」

by 飯島美和 / Miwa IIJIMA
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 新城幸也(ランプレ・メリダ)は1月24日、伊豆大島(東京都大島町)で開催されたアジア選手権ロードレース・男子エリートに日本代表として出場。ラスト3周回、独走するチェン・キンロー(香港)を単独で果敢に追ったが、わずかに及ばず、7秒差の2位で銀メダルを獲得した。

前を追う新城幸也、その新城をマークするガーデル・ミズバニ ・イラナグ(イラン) Photo: Hitoshi OMAE前を追う新城幸也、その新城をマークするガーデル・ミズバニ ・イラナグ(イラン) Photo: Hitoshi OMAE

 日本全土を襲った大寒波で交通機関が大きく乱れ、選手たちの移動や、レース日程にも影響が及んだ。新城はタイ合宿から帰国したその日に、大型客船で8時間かけて大島入り。レース当日は強風が吹き付け、朝8時のスタート時には気温3℃と言う過酷なコンディションとなった。

 レースは1周11.9kmの周回コースを13周・154.7kmの予定でスタート。序盤から強豪イラン勢が積極的に攻撃を仕掛ける中、新城はしっかりと有力選手をマークし、その動きに反応した。

海岸線の一部は高波と強風にさらされ、波しぶきがコースの一部を濡らす。そんな中、イランの2選手が集団から抜け出した。30秒ほどのタイム差で新城、そしてランプレ・メリダのチームメートでもあるフェン・チュンカイ(台湾)の2人が追いかける展開に。

 しかし5周目、強風のためペースがまったく上がらないことや、選手の安全を考慮し、コースを3周(35.7km)短縮して10周・119.0kmにすると発表された。残り距離が少なくなったことから、新城はぺースアップしてイランの2選手を捕え、後続グループも合流し、先頭は11人ほどの集団になった。
 
そこから単独で飛び出したのは、21日に行われたアジア選手権ロード・タイムトライアル(TT)で優勝している香港のチェン・キンロー。新城が追い上げ、イランのミズバニが反応する。しかしミズバニは新城と協調して追わなかったため、新城もいったん集団に戻り、続いて別府史之(トレック・セガフレード)が単独でチェンを追う。しかし別府も差を詰めることができず集団に吸収され、再び新城が45秒先行するチェンを単独で追い始めた。

 後続集団とチェンとの差は1分以上に開き、その間、新城はチェンまで20秒と迫る。残り2周を切り、登りでペースアップした新城は先頭まで6秒に迫るが、海岸線に出ると、TT優勝者のチェンは独走力を見せつけ、逃げ続ける。新城は強風に阻まれ、目の前のチェンに追いつくことができず、その差は10〜15秒のまま最終周回に入る。

 新城の40kmに及ぶ追走は7秒及ばず、チェン・キンローがTTとの2冠を達成した。

表彰台での新城、3位には別府選手が入った。 Photo: Hitoshi OMAE表彰台での新城、3位には別府選手が入った。 Photo: Hitoshi OMAE

 新城はレースを振り返り、「悔しさしかない。彼(チェン)は上りに入るときつそうだったから、あと3周回あれば上りで追いつけたと思う。それだけに、距離の短縮は自分にとって本当に不利益だった。154.7kmと119kmのレースでは勝つ選手は違う」と、コース距離の短縮に残念な思いを募らせた。

 また、「自分がもっと独走力があって、早い段階で追いついて勝っていれば…日本チームとしてもすべてが完璧だっただけに、別府さんにも申し訳ない思いです」とも述べた。

 アジア選手達での戦いを終えて、新城は「今回、強豪カザフスタンが出場していない中で、香港など他国のレベルが上がっていると感じた。日本もアジアの中で取り残されないよう、個々のレベルを上げアジアの強豪国とならなければいけない」と語った。

◇         ◇

 新城の今後のレース予定は、ツアー・オブ・カタール(2月8〜12日)、ツアー・オブ・オマーン(2月16~21日)と中東で行われるUCI(国際自転車競技連合)アジアツアーを転戦し、3月にフランスへ戻り、UCIワールドツアーのパリ〜ニース(3月6〜13日)、そしてミラノ~サンレモ(3月19日)への出場を予定している。

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