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私の落車<カルテ6>納車当日にチェーンに引っかかり転倒 右手とノートPCとバイクをかばい、左肘にヒビ

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【落車カルテ6】

Xさん(38歳 男性)
ミニベロ歴:3カ月

<事故発生状況とその後>
・ミニベロを買って、納車日の夜に事故に遭遇
・夜、夢の島公園の側道を走っていたとき、道を塞ぐように張られたチェーンに引っかかって転倒
・左肘に全治3週間のヒビが入り、頭も軽く打ってしまう(ヘルメット未装着)
・今は完治し、乗車時はいつもヘルメットをかぶっている

ミニベロを買ったその日に…

 昨年の秋、ちょうど自家用車の車検の時期でした。維持するか否かを妻と相談し、「車がなくても生活に支障なし」と判断して、売り払いました。近所にカーシェアリングもできたし、なんとかなるだろうと。で、下取り費用の一部でフォールディングミニベロ(折り畳み式小径車)の「ダホン」を購入しました。

事故後、現場に戻って撮影。「東京都港湾局」と書かれている(提供写真)事故後、現場に戻って撮影。「東京都港湾局」と書かれている(提供写真)

 買った日に事故りました。納車されたその足で、一人で都内へ輪行して、代官山とかお台場を走り回った帰り道のことです。すでに日は暮れ、夢の島公園の側道を走って自宅(浦安)を目指していたとき、道路を横切るように張られていたチェーンに激突して吹っ飛んだのです。

真っ暗闇に突如現れたチェーン

 ライトを点灯させていたおかげで、ぶつかる直前にチェーンの存在には気づきましたが、ブレーキは間に合わず、激突して身体だけ前に放り出されました。

 転倒した現場のすぐ横に、ちょうど信号待ちの観光バスが停まっていて、乗客がいっせいに私を見ました。が、ただの信号待ちなので誰も助けには来てくれず…(笑)。あまりの激痛に、一人で4~5分ほどのたうち回っていましたね。骨折しているかもしれないと思って、身体の各部が動くかどうかを確かめながら、ゆっくり起き上がりました。

明度をかなり上げて加工した画像(実際はもっと暗かった)。にもかかわらず、チェーンは目視できない (提供写真)明度をかなり上げて加工した画像(実際はもっと暗かった)。にもかかわらず、チェーンは目視できない (提供写真)

チェーンの主は、東京都港湾局

 起き上がって、チェーンをよくよく見てみたら、どうやら東京都港湾局の持ち物のようで、板がチェーンに引っ掛けられてありました。「敷地内の野球場利用者への施錠を呼びかける」内容でして、つまり一瞬だけ公園敷地内を走ってしまっていたんです。

 というのも、走行中だった歩道が工事中で道幅が狭くなっていたので、すぐ歩道に戻るつもりで広い方の公園側の側道へ一時的に進路変更してしまったのです。で、そこにチェーンがガッツリかけられていた…というわけです。

歩道(右)と並行している敷地内に入ってしまい、直後に転倒 (提供写真)歩道(右)と並行している敷地内に入ってしまい、直後に転倒 (提供写真)

 勝手に敷地内を走ってしまった私に非があります。ただ、せめてプレートかチェーンに反射テープ等を貼っておいてほしかったですね。ライトを持っていない歩行者やランナーも転倒の危険性がありますから。車道を走っていればこの事故は起きていなかったという後悔もありますが、納車当日にいきなり車道を走るのは怖く、つい歩道を走ってしまいました。

守るべきもの=「自転車、パソコン、右手」と考えながら宙を舞う

昼間は問題ない現場だが、夜は街灯の光が届きにくいのでランナーも要注意 (提供写真)昼間は問題ない現場だが、夜は街灯の光が届きにくいのでランナーも要注意 (提供写真)

 激突の瞬間ですか? 気づいたら身体が宙を舞っていて、とっさに「新車のダホンを守らねば!」って自転車をかばいました。あと、背中のリュックにノートパソコンが入っていたので、それも守るべく背中から落ちないよう横から倒れました。さらに、利き腕の右手もケガできないので、左半身で着地したんです。

 「自転車、パソコン、右手は何が何でも守るぞ」と現実的なことを考えながら飛んでいました。結果、ダホンもノートパソコンも右手も無傷でした。人間って、コンマ何秒の間にいろんなことを考えて実行できるみたいです。

身体中が痛く、自転車を押して歩くことも困難

 パソコンや右手を守れた代わりに、左肘をしたたかに打ち、右太ももの内側をサドルにぶつけてアザをつくりました。顔も地面で擦って、頬を少し切りました。あと、頭も軽く打ってしまいました。なんとか立ち上がることはできたものの、現場から自宅までは5km以上離れていましたし、身体中が痛くて、自転車を押して歩くのさえ厳しかったです。

 最寄りの葛西臨海公園駅までヨロヨロと歩いていき、駅まで迎えに来てくれた妻とタクシーで帰宅しました。折りたたみ式自転車で助かりました。もしも独り身だったら、単独での帰宅は不可能だったので、救急車を呼ぶしかなかったでしょうね。

レントゲンで左肘に全治3週間のヒビ

 翌日は仕事を休み、病院でレントゲン検査を受けたのですが、左肘に全治3週間のヒビが入っていました。ギプスはせず、包帯と三角巾という処置です。しばらく痛かったのですが、なんとか腕は動かせました。風呂とトイレも問題なしです。診断通り3週間で完治しました。

頭部は異常なしで事なきを得た (提供写真)頭部は異常なしで事なきを得た (提供写真)

 幸いにも頭部は異常なしでしたが、打ちどころによっては本当に危なかったです。ヘルメット(カスクタイプ)は持っているのに、そのときは被っていませんでした。「都内を軽く走るだけだし」とナメていたんですね。反省しています。今は欠かさず装着しています。

夜の自転車走行にトラウマ

 今も思うんですが、ライトがあったから激突直前にチェーンに気づくことができ、ブレーキを掛けることができました。夢の島公園の側道には街灯がポツンポツンとしかなく、チェーンがあった場所は不幸にもほぼ真っ暗でした。ライトがなければ、チェーンに気付かずノーブレーキで突っ込み、もっと派手に吹っ飛んでいたはずです。左肘のヒビだけでは済まなかったでしょう。

 東京都港湾局側がチェーンを張る理由はきっとあるのでしょうし、敷地内を通過してしまった私に非があります。何が起きるかわからないし、視界も悪くなるので、慣れた道でも夜間走行は気をつけてほしいです。この日以降、どんなときもヘルメットは絶対装着!を肝に銘じています。

 

<今回の教訓>

『夜の道 思わぬトラップ 潜んでる ライトを点けて 細心注意を』

(取材・編集 中山順司)

中山 順司中山 順司(なかやま・じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」を運営。”徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ローディの方はもちろん、これからロードバイクを始めようかとお考えの方が、「こんなコンテンツを読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。

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