MERIDA PRESS CAMP 2013メリダのMTBが勢ぞろいした会場は圧巻 今後のロードバイク展開にも期待

  • 一覧

[前回の記事]家族的な社風と確かな技術 メリダのアイデンティティ
台湾の自転車メーカー「MERIDA」(メリダ)が神奈川県の三浦半島で開いた2013年モデルの試乗会。前回の記事では、イタリアのプロ・ロードレースチーム「Lampre」(ランプレ)に供給することになったハイエンドのロードバイク「SCULTURA(スクルトゥーラ) SL TEAM」を取り上げた。今回は、MTBを含むそのほかのラインアップに焦点を当てる。

MTBの豊富なラインアップから2台試乗

試乗会会場にずらりと並ぶメリダのMTB試乗会会場にずらりと並ぶメリダのMTB

 到着早々、試乗会の会場に並ぶMTBの数に驚かされた。まるで大会会場の光景…。MTBのラインアップが全モデルの7割とロードバイクよりも豊富な、メリダならではの現象だ。

「MIYATA-MERIDA BIKING TEAM」の斉藤亮(右)と井本京吾「MIYATA-MERIDA BIKING TEAM」の斉藤亮(右)と井本京吾

 実は、記者はMTBを本格的に乗った経験がなかったのだが、まずは26インチタイヤの女性向けモデルを体験し、続いて2台目に29er(ツーナイナー)の試乗が叶った。

 この日は雨上がりのコンディション。会場には、MTBに乗り慣れたライダーのほか、日本MTB協会のスタッフや、「MIYATA-MERIDA BIKING TEAM」の斉藤亮選手と井本京吾選手も駆けつけ、皆楽しそうにMTBを乗りこなしている。

 まずは「JULIET 300」を試乗。ふだんロードバイクを愛用している記者にとって、弾力のある草地も少しの石の道も、ペダルをクルクル回していくことで着実に進んでいく感覚がとても新鮮だ。自身のバイクより5kg以上も重いはずだが、それを感じることも少ない。

 次に試乗したのは29erの「BIG.NINE TFS XT EDITION」だ。BIG.NINEは、リアにサスペンションを用いないハードテイルで、MTBの女性トッププロであるガン・リタ・ダール(ノルウェー)がワールドカップを制したシリーズ。同系のラインアップには7種類揃えており、試乗したのは中堅に位置するアルミフレームのモデルだ。

女性向けトレイルライディング用MTB「JULIET 300」女性向けトレイルライディング用MTB「JULIET 300」
29erの「BIG.NINE TFS XT EDITION」29erの「BIG.NINE TFS XT EDITION」

 29インチタイヤを持つ29erは、登場後、瞬く間に普及し、現在では女子のレースでも29erで走行する選手を多く見かけるようになった。利点は、26インチよりも大きなタイヤ径から得られる、障害物を乗り越えやすいといった安定性や、巡行性能だ。BIG.NINEも、車体の大きさや無骨さに比して、スムーズな走行感覚が印象的だった。

BIG.NINE TFS XT EDITION
フレームサイズ: 38、44、48、53(cm)
フォーク: RockShox Recon Silver 29 Air 100 poplock
完成車重量: 12.5kg(44サイズ)
コンポーネント: Shimano Deore XT
完成車価格 : 169,000円
 
JULIET 300
フレームサイズ: 37、41、46(cm)
フォーク: SR XCM MLO 100
コンポーネント: Shimano
完成車重量: 13.3kg(41サイズ)
完成車価格 : 79,900円

発展していくロードバイク

「SCULTURA EVO 905-E」で走行中「SCULTURA EVO 905-E」で走行中
女性向けフルカーボン・ロードバイクの「SCULTURA EVO 901 JULIET」女性向けフルカーボン・ロードバイクの「SCULTURA EVO 901 JULIET」

 前回の記事で登場した「SCULTURA SL TEAM」(SL)の2グレード下に当たるのが、「SCULTURA EVO 905-E」だ。価格はSLより40万円近く下がって、299,900円。

 配色やフレームの形はSLのイメージをそのままに、コンポーネントにはULTEGRA Di2を装備した。完成車重量にしてSLよりも1kg以上プラスされるが、変速時の操作性には劣らない上、走行時の安定感は変わらず得られる。

 女性用モデルの「SCULTURA EVO 901 JULIET」は、上記モデルと同じく3つのピースから成るモノコックのフルカーボン・ロードバイクだ。下りや急カーブが続く道での“切れ味”には少し物足りなさを感じるものの、通常のシーンではスポーティな走行を存分に楽しめる。

 2013年モデルからラインアップを増やしたというメリダのロードバイク。欧州トップクラスのプロチーム「ランプレ」への供給によって得られるフィードバックが、どのような発展を与えていくのかも見届けたい。

SCULTURA EVO 905-E
フレームサイズ: 44、47、50、52、54(cm)
完成車重量: 8.2kg(50サイズ)
コンポーネント: Shimano ULTEGRA Di2
ホイール: ALEX ALX-320comp
完成車価格 : 299,900円
 
CULTURA EVO 901 JULIET
フレームサイズ: 44、47、50(cm)
完成車重量: 8.9kg(47サイズ)
コンポーネント: Shimano TIAGRA
ホイール: ALEX R450
フレーム価格: 149,900円

こけても楽しかったMTB

 余談になるが、MTB試乗中、上り斜面でこけた。ただし、“初ごけ”に悲壮感はなく、楽しかったのだ。これもMTBの魅力のひとつなのだと、納得させられた心持ちだ。

 MTB用の周回コースには岩の多い上り斜面があり、初心者ながらそれに挑むことに。皆スムーズに走っていた(そのように見えた)斜面を、最初は快調に駆け上っていったのだが、視界に入るのは濡れて光る路面とごつごつした石。段々怖くなってきて頭の中で全開で「怖い!」と叫んだ瞬間、バランスを崩し、こけた。

 その後、周回して戻ると、テントでは手際のいい応急処置が待っていた。試乗車を汚してしまって申し訳ない気持ちと感謝、それに初めてMTBコースに挑んだ興奮が入り混じった複雑な体験となった。

 進むべきルートをしっかり見極めてペダルを回していけば、難コースでも着実に前進していくMTB。ロードバイクとはまるで違うこの快感を、知らないのはもったいない! それほど大きな魅力を感じた。


文・写真 柄沢亜希

「メリダ」ウェブサイト

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

メリダ

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載