産経新聞【五輪で輝け ~京のアスリートたち~】よりロンドン五輪の経験を糧にリオ出場権獲得へ 女子トラックの第一人者・前田佳代乃

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 複数の日本記録を保持し、大学時代の2012年には、ロンドン五輪にも出場した前田佳代乃。日本の自転車女子トラック界のエースとして、走り続けてきた。リオ五輪の代表が決まるまで残り数カ月。出場できるかどうかは、1月に行われるワールドカップなどの成績に大きく左右される。京都に移り住んで4年目となるが、「お世話になった方々には、自分が活躍することでしか恩返しできない。まずはオリンピックの出場権の獲得が目標です」と意気込み、日々練習を重ねている。(産経新聞京都総局 永山準)

父親に憧れ自転車競技へ

リオ五輪出場を目指す前田佳代乃=京都府向日市(永山準撮影)リオ五輪出場を目指す前田佳代乃=京都府向日市(永山準撮影)

 父親が兵庫県西宮市役所の自転車部に所属しており、自転車レースに参加していた。その父親の真剣な姿勢や、自転車競技のスピード感に憧れ、小学2年から自転車競技を始めた。

 活発な性格で、小学2年の夏休み、父親らと淡路島を自転車で3日かけてまわるなど、楽しみながらも自転車に打ち込むようになり、「中学のころには、表彰台に立つようになっていた」という。小・中・高と自転車部はなかったが、両親の支援もあり全国の大会に遠征。高2の時には、全国高校選抜の500mTT(タイムトライアル)を、当時の大会新記録で優勝した。

 「将来指導者になりたい」との思いから、国立の名門、鹿屋体育大(鹿児島県鹿屋市)に進学。初めての部活仲間との活動を楽しみながらも、2012年には、フライング200mTTで9年ぶりに日本記録を塗り替えるなどの活躍を見せ、ロンドン五輪代表の座をつかんだ。

出場権獲得へ「最後まで諦めない」

 初めての五輪は、予選18人中17位、1回戦、敗者復活1回戦で敗退と結果は残せなかったが、「負けた相手が金メダルを取った。世界最高の選手の、一番強いときにあたることができ、貴重な体験だった」と、前向きだ。

昨年のアジア選手権トラック競技の女子エリート500mタイムトライアルで銅メダルを獲得した前田佳代乃 =2015年2月5日、タイ・ナコンラチャシマ ©JCF / 中村賢二昨年のアジア選手権トラック競技の女子エリート500mタイムトライアルで銅メダルを獲得した前田佳代乃 =2015年2月5日、タイ・ナコンラチャシマ ©JCF / 中村賢二

 2013年に大学を卒業後、京都府自転車競技連盟に所属し、プロの競技選手として活動。「全国的にレベルがかなり高い」と評する京都向日町競輪場(向日市)で競輪選手らの指導も受けながら走り続けている。

 リオ五輪での活躍を目指すが、「今の成績では、まだ出場権の枠外」と分析。1月に香港で行われるワールドカップなどで好成績を残すことが必須だといい、「最後まで諦めるつもりは全くない。挑戦のための環境をもらっているので、後悔のないように、全力でぶつかっていきたい」と、狙いを定めている。

前田佳代乃(まえだ・かよの)

1991年1月生まれ、兵庫県西宮市出身。長岡京市在住。京都府自転車競技連盟に所属。休日はインドア派で、趣味は読書やゲーム。

産経新聞・京都版より)

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