バイクインプレッション2015「FELT AR5」 上品な乗り心地を兼ね備えたオールラウンドな快速エアロロード

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 モトクロスのメカニックだった創設者の一人、ジム・フェルトが、現在も情熱を傾けるドイツのバイクメーカー、フェルト。軽く、速く、乗りやすいカーボンフレームは、どのような種類のカーボンをどの部分に使うかという設計を、ゼロから始め理想を追求している。今回試乗したのは、エアロダイナミクス性能、重量軽減、剛性向上、ライドクオリティー4つを高めることを目標として開発された、新しいARシリーズから、シマノ・105をメーンに組んだ「AR5」だ。

FELT AR5(フェルト AR5) Photo: Masami SATOUFELT AR5(フェルト AR5) Photo: Masami SATOU

FELT AR5(フェルト AR5)
価格:298,000円(完成車、税抜)
サイズ:480、510、540、560
カラー:ブラック
問い合わせ先:ライトウェイプロダクツジャパン http://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/2016/

スペック

フレーム:UHC Performance カーボン
フォーク:UHC Performance カーボンモノコック
変速機:シマノ・105(F)&(R)
ギヤ:シマノ・105 52×36T、シマノ 12-25T(11s)
ホイール:フェルト・エアロR3
重量:8.05kg(540サイズ完成車実測値)

後輪のタイヤギリギリにまで迫る、ボリュームのあるシートチューブ。風洞実験を繰り返しエアロロードし理想のフレーム形状を追求した Photo: Masami SATOU後輪のタイヤギリギリにまで迫る、ボリュームのあるシートチューブ。風洞実験を繰り返しエアロロードし理想のフレーム形状を追求した Photo: Masami SATOU
フレーム形状に合わせたオリジナルのシートポストは中央にスリットがあり、内側の臼で固定力を調整する Photo: Masami SATOUフレーム形状に合わせたオリジナルのシートポストは中央にスリットがあり、内側の臼で固定力を調整する Photo: Masami SATOU
空気抵抗の減少による速さを追求したフレーム。くびれのあるヘッドチューブからトップチューブ、ダウンチューブのラインは非常に滑らかだ Photo: Masami SATOU空気抵抗の減少による速さを追求したフレーム。くびれのあるヘッドチューブからトップチューブ、ダウンチューブのラインは非常に滑らかだ Photo: Masami SATOU

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU

松尾 これまで試乗してきたフェルトのバイクは、特にFシリーズが「クセも欠点もまったく無く、良すぎて面白みがない」乗り味と見た目だったので、ボリュームのあるARシリーズで目立ってみるのも良いかもしれませんね。

米山 エアロロードというカテゴリー分けにはなるけれど、フィーリングはノーマルバイクとほぼ変わらなかった。ARシリーズはこれが2世代目となり、違和感なくあらゆるシーンで走ることができるバイクだったと思うよ。

松尾 ええ。ダウンチューブやヘッドチューブにボリュームがあり、エアロ感が強い見た目ですが、乗ってみるとノーマルバイクに近かったですね。剛性はものすごく高いわけではないですが、部分的な強弱もないので、高すぎるほどの剛性がなくとも良く進みました。

米山 エアロロードというジャンルの中では、造形としては一見シンプル。そして、乗り心地はなかなか上品で、思っていたよりマイルドだった。スリットの入ったシートポストがアイコンになっているけど、これが振動吸収の役割を果たしているのもあるようだ。このシートポストは前後を逆に取り付けることもできて、DHバーを使うTTポジションにも対応するんだ。このへんはロードTTというよりはトライアスロンを意識したものだと思うけど。

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU

松尾 低速からの加速も悪くないですし、高速域は得意分野ですから、TTへの応用もありですね。とはいえ、進み方は至ってノーマルバイクに近くフェルトらしい乗りやすさが全面に出ていました。エアロバイク特有の縦剛性の高さが目立たず、踏み込んでも疲れるような跳ね返りはありません。ハンドリングもニュートラルで、クセがなかったです。バランスも整っているので、スタビリティが高く、コーナーでの限界値も把握しやすいです。

米山 フェルトらしいグッドバランスを高水準で保っている。あえて欠点を上げるとすればー、見た目のセクシーさが足りないことくらいか。でも運動性能は高く、よく走り、よく曲がり、よく止まる。上りもほぼ違和感なくいける。

松尾 そうですね。上りは想像以上に軽快にこなすのでオールラウンダーとしての性能を発揮できるでしょう。唯一気になったのはハンドルから伸びるリヤブレーキのワイヤがダンシングの際に足に当たること。どうにか解消できるとは思いますが。

米山 なるほどね。105グレードの完成車としては、価格が若干上位に位置するバイクだけど、フルカーボンフレーム採用でかつクオリティに妥協がない作りなので、パフォーマンスを重視するなら決して高くないバイクだと思うな。

(編集 齋藤むつみ)

Photo: Masami SATOUPhoto: Masami SATOU

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