ジェラジャ・マレーシア 2015 第5ステージキナンはUCIポイント獲得ならずも来季に弾み 地元マナンが最終ステージで今大会2勝目

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 マレーシアで行われた5日間のステージレース「ジェラジャ・マレーシア」の最終第5ステージが12月13日、シャー・アラムからクアラルンプールまでの47kmで行われ、地元マレーシアのアヌアル・マナン(テレンガヌ サイクリングチーム)が第3ステージに続く今大会2勝目を挙げた。個人総合優勝は第1ステージを制したフランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム)、また日本から唯一出場したキナンサイクリングチームはジャイ・クロフォード(オーストラリア)が個人総合14位、山岳賞3位の成績を残した。

大集団のゴールスプリントを地元マレーシアのアヌアル・マナン(左端、テレンガヌ サイクリングチーム)が制した Photo: Syunsuke FUKUMITSU大集団のゴールスプリントを地元マレーシアのアヌアル・マナン(左端、テレンガヌ サイクリングチーム)が制した Photo: Syunsuke FUKUMITSU

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レース前に壇上で紹介されるキナンサイクリングチーム Photo: Syunsuke FUKUMITSUレース前に壇上で紹介されるキナンサイクリングチーム Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 当初86.6kmで実施される予定だったレースは、クアラルンプール市内の交通事情に配慮し、市街地の周回コースをカットする判断がくだされた。ステージ距離は約半分となり、道幅の広い高速道路を使用することもあって、スピードに富む展開となった。

 第2ステージ以降、4選手での戦いを続けるキナンサイクリングチーム。最終日はスプリントフィニッシュを見据えつつ、終始できる限りレースを動かして選手・チームのアピールに努めることを前夜のミーティングで確認した。

レース前に集中するジャイ・クロフォード Photo: Syunsuke FUKUMITSUレース前に集中するジャイ・クロフォード Photo: Syunsuke FUKUMITSU
ウェアにゼッケンを付ける野中竜馬 Photo: Syunsuke FUKUMITSUウェアにゼッケンを付ける野中竜馬 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 レースは予想通り、スタートからアタックの応酬。3~4人の逃げグループが形成されてはメーン集団が吸収する流れを繰り返し、逃げが一時25秒程度の差でリードする場面があったものの、メーン集団に勢いがあり逃げ切りを狙うには厳しい展開だ。4人のキナン勢はメーン集団内に位置してフィニッシュを目指した。

 決定的な動きは見られないまま、勝負はスプリントに委ねられた。スプリンターによる激しい戦いは、第3ステージに続きアヌアル・マナン(マレーシア、テレンガヌ サイクリングチーム)が制圧。キナン勢はメーン集団内でフィニッシュしたクロフォードの40位が最高位だった。

クロフォード(写真中央奥)がチーム最上位でゴール Photo: Syunsuke FUKUMITSUクロフォード(写真中央奥)がチーム最上位でゴール Photo: Syunsuke FUKUMITSU
集団後方でゴールする阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU集団後方でゴールする阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
ゴール後、石田哲也監督(右)とレースについて語る選手たち Photo: Syunsuke FUKUMITSUゴール後、石田哲也監督(右)とレースについて語る選手たち Photo: Syunsuke FUKUMITSU
フィニッシュ直後のジャイ・クロフォード。1月初旬には地元オーストラリア選手権を控える Photo: Syunsuke FUKUMITSUフィニッシュ直後のジャイ・クロフォード。1月初旬には地元オーストラリア選手権を控える Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 個人総合では第1ステージで独走勝利を飾ったマンセボが、首位を守りきって総合優勝。スカイダイブドバイ勢は、アンドレア・パリーニ(イタリア)が総合2位、ソーフィアン・ハディ(モロッコ)が同5位に入ったほか、各ステージでチーム内上位3選手の合計タイムを競うチーム総合でも2位に3分23秒差をつけて優勝するなど、チーム力の高さを示した。

 キナン勢の総合成績は、クロフォードがトップから2分53秒差の14位、阿曽が13分58秒差の45位、野中が15分35秒差の50位、伊丹が15分43秒差の51位。チーム総合では、スカイダイブドバイから24分51秒差の10位。山岳賞ではクロフォードが3位に入り、5日間の戦いを終えた。

フィニッシュ直後の伊丹健治。結果は残らなかったが前向きにとらえているという Photo: Syunsuke FUKUMITSUフィニッシュ直後の伊丹健治。結果は残らなかったが前向きにとらえているという Photo: Syunsuke FUKUMITSU
来シーズンは早くからコンディションを上げたいという野中竜馬 Photo: Syunsuke FUKUMITSU来シーズンは早くからコンディションを上げたいという野中竜馬 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
貴重な経験を積んだ若手の阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU貴重な経験を積んだ若手の阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
総合4賞の獲得者。(左から)ポイント賞のアンドレア・パリーニ、個人総合のフランシスコ・マンセボ、山岳賞のアミルル・マズキ・ヌル、ヤングライダー賞のキム・オクチョル Photo: Syunsuke FUKUMITSU総合4賞の獲得者。(左から)ポイント賞のアンドレア・パリーニ、個人総合のフランシスコ・マンセボ、山岳賞のアミルル・マズキ・ヌル、ヤングライダー賞のキム・オクチョル Photo: Syunsuke FUKUMITSU
チーム総合優勝のスカイダイブドバイ プロサイクリングチーム Photo: Syunsuke FUKUMITSUチーム総合優勝のスカイダイブドバイ プロサイクリングチーム Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 このレースでキナンサイクリングチームの2015年シーズンも終了した。プロチームとしての活動1年目は、UCIアジアツアーや同ヨーロッパツアーへの積極的な参戦で確かな足跡を残した。2016年シーズンは、ホストレースでもあるツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2、2016年6月16~19日)をメーンターゲットに、国内外のレースを戦っていく予定だ。

最終ステージ後、キナンサイクリングチーム全員で Photo: Syunsuke FUKUMITSU最終ステージ後、キナンサイクリングチーム全員で Photo: Syunsuke FUKUMITSU

キナンサイクリングチーム 監督・選手コメント

●石田哲也監督
「好成績を残せず、UCIポイントの獲得に至らなかった点は厳しく受け止めなければならない。一方で、来シーズンの準備が順調に進んでいることや、若手の成長、チームとしてのまとまりを感じられた5日間でもあり、その点での収穫は大きかった。それでも、やはりプロである以上はよい順位を残さなければならないし、今後も結果にこだわっていきたい。すべてが悪かったわけではないが、決して満足できる成果ではなかった。それは選手たちも強く感じていると思う」

●ジャイ・クロフォード
「2016年1月初旬のオーストラリア選手権を大きなターゲットに、9月以降レースに出場し続けているから、ボクにはシーズンオフはないよ。今回の全5ステージは、オーストラリア選手権に向けたレーススピードを養うには充実した機会だった。これからもトレーニングを継続して、大切なレースへ仕上げていくよ」

●伊丹健治
「この時期にレース出場すると、翌シーズン前半の調子がよいので、今大会は結果こそ残せなかったが前向きにとらえている。少し休んでトレーニングを再開すれば、これからのレースに向けたコンディションは整ってくるだろう」

●野中竜馬
「苦しんだ5日間だったが、来シーズンに向けて体に刺激を入れるには絶好の機会だった。来年は早い時期からコンディションを上げていき、国内レースが始まる頃には勝負できる状態にできると思う」

●阿曽圭佑
「第1ステージでアタックのタイミングを読み違えたのがすべてだった。それでも、第3ステージ以降は勝利を狙って攻撃的な走りができたし、収穫も多かった。来年出場するレースでは必ず勝利を収めたい」

ジェラジャ・マレーシア 第5ステージリザルト
1位 アヌアル・マナン(マレーシア、テレンガヌ サイクリングチーム) 59分37秒
2位 アンドレア・パリーニ(イタリア、スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム)
3位 ソー・ジュンヨン(韓国、KSPO)
4位 ハリフ・サレー・モハド(マレーシア、テレンガヌ サイクリングチーム)
5位 パク・サンホン(韓国、韓国ナショナルチーム)
6位 パク・スンベク(韓国、KSPO)
7位 リュン・チュンウィン(香港、チーム ホンコンチャイナ)
8位 キム・ヒョンソク(韓国、KSPO)
9位 モハマド・ルザト・ヒルミ・アブドゥル・ハリル(マレーシア、マレーシアナショナルチーム)
10位 アフィク・フズニー・オスマン・ムハマド(マレーシア、ナショナルスポーツカウンシル・オブ・マレーシア サイクリングチーム)
40位 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム)
46位 野中竜馬(キナンサイクリングチーム)
49位 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム) +12秒
81位 伊丹健治(キナンサイクリングチーム) +0秒(フィニッシュ前3km以内でのメカトラブルによる救済措置)

個人総合時間賞
1位 フランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム) 9時間48分30秒
2位 アンドレア・パリーニ(イタリア、スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム) +1分17秒
3位 チュン・キンロク(香港、チーム ホンコンチャイナ) +1分26秒
4位 キム・オクチョル(韓国、韓国ナショナルチーム) +1分56秒
5位 ソーフィアン・ハディ(モロッコ、スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム) +2分17秒
6位 ディラン・ニューベリー(オーストラリア、データ#3シマンテックレーシング p/b スコディ) +2分18秒
7位 サイフル・アヌアル・アジズ・モアド(マレーシア、テレンガヌ サイクリングチーム) +2分21秒
8位 マフディ・ラジャビカブードシェスメフ(イラン、ピシュガマン・ジャイアントチーム) +2分22秒
9位 アリン・イスワラ(インドネシア、ペガサス コンチネンタルサイクリングチーム) +2分27秒
10位 マルセロ・フェリペ(フィリピン、チーム セブンイレブンロードバイクフィリピンズ) +2分28秒
14位 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +2分53秒
45位 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム) +13分58秒
50位 野中竜馬(キナンサイクリングチーム) +15分35秒
51位 伊丹健治(キナンサイクリングチーム) +15分43秒

ポイント賞
1位 アンドレア・パリーニ(イタリア、スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム) 38pts
2位 アヌアル・マナン(マレーシア、テレンガヌ サイクリングチーム) 30pts
3位 パク・スンベク(韓国、KSPO) 30pts

山岳賞
1位 アミルル・マズキ・ヌル(マレーシア、テレンガヌ サイクリングチーム) 14pts
2位 ハミド・ベイッコルミジ(イラン、ピシュガマン・ジャイアントチーム) 14pts
3位 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) 8pts

ヤングライダー賞(25歳以下)
1位 キム・オクチョル(韓国、韓国ナショナルチーム) 9時間50分26秒
2位 ディラン・ニューベリー(オーストラリア、データ#3シマンテックレーシング p/b スコディ) +22秒
3位 マフディ・ラジャビカブードシェスメフ(イラン、ピシュガマン・ジャイアントチーム) +26秒

チーム総合時間賞
1位 スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム 28時間49分22秒
2位 データ#3シマンテックレーシング p/b スコディ +3分23秒
3位 チーム セブンイレブンロードバイクフィリピンズ +5分14秒
10位 キナンサイクリングチーム +24分51秒

アジアチーム総合時間賞
1位 スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム 28時間49分22秒
2位 チーム セブンイレブンロードバイクフィリピンズ +4分18秒
3位 ピシュガマン・ジャイアントチーム +5分14秒
9位 キナンサイクリングチーム +24分51秒

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キナンサイクリングチーム ジェラジャ・マレーシア2015 ロードレース

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