ジェラジャ・マレーシア 2015 第2ステージチームタイムトライアルでキナンは9位 クロフォードは総合19位に後退

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 マレーシアで行われている5日間のステージレース「ジェラジャ・マレーシア」は2日目の12月10日、首都・クアラルンプールから約25km南に位置するプトラジャヤで第2ステージのチームタイムトライアルが行われ、日本から出場しているキナンサイクリングチームは17チーム中9位となった。

ラスト500mを通過するキナンサイクリングチームの4選手。先頭を引くのはジャイ・クロフォード Photo: Syunsuke FUKUMITSUラスト500mを通過するキナンサイクリングチームの4選手。先頭を引くのはジャイ・クロフォード Photo: Syunsuke FUKUMITSU

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脱落が許されないレース

ボトルの準備をする藤間雅己マッサー Photo: Syunsuke FUKUMITSUボトルの準備をする藤間雅己マッサー Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 この日のコースは、ほぼ一本道を往復する16.5km。序盤、中盤、終盤にそれぞれ細かいアップダウンが待ち受け、先頭交代のローテーションや隊列のリズムなど、チームワークが求められた。

 キナンサイクリングチームは、前日の第1ステージで中西重智をタイムアウトで失い、この日から4選手での戦いを強いられた。また、大会規定によりチーム内4番手でフィニッシュした選手のタイムが有効となるため、キナン勢は誰一人として隊列から遅れることが許されない状況となった。

 前夜のミーティングでは、このステージをイージーに終えるべきか、総合7位につけたジャイ・クロフォード(オーストラリア)の順位をキープするために少しでも攻めの走りをするかが焦点となり、各選手が意見を出し合った。結果として、「イージーになりすぎず、なおかつ第3ステージ以降につながる走りをする」ことをチームオーダーとして臨むことにした。

スキンスーツにゼッケンを付ける選手たち Photo: Syunsuke FUKUMITSUスキンスーツにゼッケンを付ける選手たち Photo: Syunsuke FUKUMITSU
試走に出発する選手たち。TTバイクは使用しない Photo: Syunsuke FUKUMITSU試走に出発する選手たち。TTバイクは使用しない Photo: Syunsuke FUKUMITSU
スタートラインに並ぶ。緊張の瞬間 Photo: Syunsuke FUKUMITSUスタートラインに並ぶ。緊張の瞬間 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
スタート前の伊丹健治 Photo: Syunsuke FUKUMITSUスタート前の伊丹健治 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
スタート前の野中竜馬 Photo: Syunsuke FUKUMITSUスタート前の野中竜馬 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
スタート前の阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSUスタート前の阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

平均47.03km/hで走破

 全体の7番目でスタートしたキナンは、クロフォードを中心にペースをコントロール。他の3選手もそのスピードに合わせながら、先頭交代を繰り返した。最後まで脱落者を出すことなく走り切った選手たち。フィニッシュタイムは21分03秒、アベレージスピードは47.03km/hで走破した。

 フィニッシュ直後は暫定2位だったが、後半にスタートした有力チームが次々と好タイムをマーク。キナンの最終順位は9位。優勝は総合首位のフランシスコ・マンセボ(スペイン)擁するスカイダイブドバイ プロサイクリングチームで、トップとキナンとのタイム差は1分20秒だった。

プトラジャヤの市街地をラストスパート Photo: Syunsuke FUKUMITSUプトラジャヤの市街地をラストスパート Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 これにより総合順位が入れ替わり、マンセボのトップは変わらないが、トップ10圏外から数選手がジャンプアップを果たした。総合10位以内にスカイダイブドバイ、チーム ホンコンチャイナがそれぞれ3人を送り込み、ともにチーム力の高さを示した。逆に第1ステージ終了時に総合7位だったクロフォードは、マンセボから2分53秒差の19位に後退している。

レース後、選手はコンプレッションソックスを着用 Photo: Syunsuke FUKUMITSUレース後、選手はコンプレッションソックスを着用 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 11日に行われる第3ステージは、バンダルバルバンギからプトラジャヤまでの103.3kmで争われる。中盤に2つのスプリントポイントと、後半に4級山岳が1カ所設けられる。カテゴリー山岳こそ1つだが、高低差数十mのアップダウンが終始連続。コース距離が短いこともあり、スピードと駆け引きに富んだレースが予想される。各チームの動きに対し、リーダーチームであるスカイダイブドバイがどのようにレースをコントロールするのかも注目される。

 スタートは現地時間9時05分(日本時間10時05分)、フィニッシュは現地時間11時36~44分(日本時間12時36~44分)と見込まれている。

キナンサイクリングチーム 監督・選手コメント

●石田哲也監督
「どれだけ走れるか、未知数の中でスタートを切ったが、実際に走ってみると選手たちは思いのほか動けていたし、それがレース後の表情にも表れていた。みんな明るく、チームとしてのまとまりも出てきた。第3ステージ以降は、マークが厳しくなるであろうジャイ(クロフォード)の代わりに日本人選手が積極的にレースを動かして、勝負どころでジャイをアシストしたいところだ」

●ジャイ・クロフォード
「まずまずの走りだったと思うよ。第3ステージからは、リーダーチームのスカイダイブドバイがレースをコントロールするだろう。彼らには強力スプリンターのパリーニが控えているし、レース距離も短いから、スプリントに持ち込みたいと思っているのではないかな。ボクもできるだけトライはしてみるけれど、決して簡単なレースにはならないだろうね」

●伊丹健治
「第1ステージと比べ、脚がよく動いている感覚があった。第3ステージはチャンスがあると感じているので、ステージ優勝を狙っていきたい。スカイダイブドバイがコントロールすると思うので、彼らが容認してくれそうな逃げグループが形成されれば勝機は十分にある。ただ、どのチームも同じ思惑をもっているはずなので、その中でどう走るかがカギになってくる」

●野中竜馬
「序盤に苦しくなってしまって、後半は隊列を引くことができなかった。ジャイのスピードに合わせるのが精いっぱいで、何とかフィニッシュまで走り切った感じだった」

●阿曽圭佑
「前半はよかったが、後半に入って内臓にダメージがきてしまった。スタート前の補給の摂り方を含め、考えながら第3ステージ以降に臨みたい」

→【第3ステージ】逃げる阿曽圭佑に痛恨のパンクトラブル

ジェラジャ・マレーシア 第2ステージリザルト
1位 スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム 19分43秒(Ave 50.21km/h)
2位 ピシュガマン・ジャイアントチーム +20秒
3位 チーム ホンコンチャイナ +20秒
4位 韓国ナショナルチーム +23秒
5位 データ#3シマンテックレーシング p/b スコディ +40秒
6位 テレンガヌ サイクリングチーム +51秒
7位 ペガサス コンチネンタルサイクリングチーム +59秒
8位 ナショナルスポーツカウンシル・オブ・マレーシアサイクリングチーム +1分07秒
9位 キナンサイクリングチーム +1分20秒
10位 チーム セブンイレブン ロードバイクフィリピンズ +1分20秒

個人総合時間賞
1位 フランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム) 3時間51分26秒
2位 チュン・キンロク(香港、チーム ホンコンチャイナ) +1分26秒
3位 アンドレア・パリーニ(イタリア、スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム) +1分33秒
4位 キム・オクチョル(韓国、韓国ナショナルチーム) +1分56秒
5位 ソーフィアン・ハディ(モロッコ、スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム) +2分17秒
6位 ディラン・ニューベリー(オーストラリア、データ#3シマンテックレーシング p/b スコディ) +2分18秒
7位 リュン・カユ(香港、チーム ホンコンチャイナ) 2分19秒
8位 サイフル・アヌアル・アジズ・モアド(マレーシア、テレンガヌ サイクリングチーム) +2分21秒
9位 マフディ・ラジャビカブードシェスメフ(イラン、ピシュガマン・ジャイアントチーム) +2分26秒
10位 コー・シウワイ(香港、チーム ホンコンチャイナ) +2分30秒
19位 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +2分53秒
44位 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム) +12分13秒
69位 伊丹健治(キナンサイクリングチーム) +15分35秒
70位 野中竜馬(キナンサイクリングチーム)

ポイント賞
1位 フランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム) 18pts
2位 チュン・キンロク(香港、チーム ホンコンチャイナ) 17pts
3位 サイフル・アヌアル・アジズ・モアド(マレーシア、テレンガヌ サイクリングチーム) 11pts

山岳賞
1位 アミルル・マズキ・ヌル(マレーシア、テレンガヌ サイクリングチーム) 8pts
2位 ハミド・ベイッコルミジ(イラン、ピシュガマン・ジャイアントチーム) 4pts
3位 アリン・イスワラ(インドネシア、ペガサス コンチネンタルサイクリングチーム) 1pt

ヤングライダー賞(25歳以下)
1位 キム・オクチョル(韓国、韓国ナショナルチーム) 3時間53分22秒
2位 ディラン・ニューベリー(オーストラリア、データ#3シマンテックレーシング p/b スコディ) +22秒
3位 リュン・カユ(香港、チーム ホンコンチャイナ) +23秒

チーム総合時間賞
1位 スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム 10時間58分10秒
2位 チーム ホンコンチャイナ +2分26秒
3位 データ#3シマンテックレーシング p/b スコディ +3分23秒
12位 キナンサイクリングチーム +24分43秒

アジアチーム総合時間賞
1位 スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム 10時間58分10秒
2位 チーム ホンコンチャイナ +2分26秒
3位 チーム セブンイレブン ロードバイクフィリピンズ +3分40秒
11位 キナンサイクリングチーム +24分43秒

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キナンサイクリングチーム ジェラジャ・マレーシア2015 ロードレース

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