バイクコースの橋の崩落が原因「アイアンマン・ジャパン北海道」開催中止 世界大会参加権に特別措置も

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 トライアスロンのロングディスタンス最高峰「アイアンマン」の公式ウェブサイトで、北海道・洞爺湖で2013年から今年まで3年にわたって開かれてきた「アイアンマン・ジャパン北海道」の開催中止が発表された。中止の理由は、最適なバイクコース(180km)を新規に設計できないためとしている。

代替コースの設計は困難

「アイアンマン・ジャパン北海道」の中止が発表された。写真は2015年大会を制したスウェン・ズントベルク選手(ドイツ) Photo: Aki KARASAWA「アイアンマン・ジャパン北海道」の中止が発表された。写真は2015年大会を制したスウェン・ズントベルク選手(ドイツ) Photo: Aki KARASAWA

 アイアンマン・ジャパン北海道では今年、バイクコース上の橋が地滑りによって崩落したため、大会直前にコースを変更。橋は「コース設計上の要衝」(大会参加要項より)であったため、ヒルクライム区間の追加やトランジションエリアの分割、そしてランパートへの未舗装区間導入を余儀なくされ、影響は大会全体に及んだ。

 変更に伴ってコースの難易度も上がったため、優勝したスウェン・ズントベルク選手(ドイツ)が「これまで経験してきたレースの中でもっとも厳しいコースだった」とコメントするなど、参加者は過酷なコースを体験した。

 橋の復旧には3年以上かかるとされ、修復は現在も継続中。代替コースの設計も困難であることから、大会主催者は、アイアンマンブランドに見合う高水準のレースの実現は難しいと判断し、2016年大会の中止に踏み切った。

世界選手権への切符はケアンズで

 一方でアイアンマン・ジャパン北海道は、ハワイ・コナで開催されるシリーズ最終戦「アイアンマン世界選手権」へのスロット(参加権)を獲得できる国内唯一の大会としての役割を担ってきた。

バイクパートを走る参加者とドリンクボトルを渡すボランティアスタッフ(2015年8月撮影) Photo: Aki KARASAWAバイクパートを走る参加者とドリンクボトルを渡すボランティアスタッフ(2015年8月撮影) Photo: Aki KARASAWA
「アイアンマン・ジャパン北海道」は洞爺湖周辺をメーン会場に2015年まで3回開催された(2015年8月撮影) Photo: Aki KARASAWA「アイアンマン・ジャパン北海道」は洞爺湖周辺をメーン会場に2015年まで3回開催された(2015年8月撮影) Photo: Aki KARASAWA

 アイアンマンシリーズの主管団体は、公式サイトの発表の中で、日本大会開催を通じて築いてきた協力体制や、日本でのアイアンマン人気の高まり、そして世界各地で開かれるアイアンマン大会に参戦する日本のアスリートの熱意に言及。2016年シーズンは「アイアンマン・ケアンズ」(オーストラリア)で、日本人選手および日本永住カード保有者を対象に、世界選手権出場枠30スロットを特別に割り振る措置をとるという。

 アイアンマン アジア・パシフィックCEOのジェフ・マイヤー氏(Geoff Meyer)は発表の中で、「選手をはじめスタッフ、ボランティア、国内主催者、スポンサー各社、地域の人たちに、この3年間の大会開催を感謝したい」とコメントしている。

◇         ◇

 アイアンマン・ジャパン北海道開催を率いてきた「アスロニア」は、愛知県で毎年6月にアイアンマンの名を冠したミドルディスタンスの大会「アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン」を2016年以降も継続開催する。また、北海道でも70.3大会を開催するとしている。

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