女子は豪女王ジェイコブズが連勝ザック・マクドナルドが念願の大会初勝利 「Rapha スーパークロス野辺山」2日目

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 長野県南牧村・野辺山で行われた「Rapha スーパークロス野辺山」は11月29日に大会2日目を迎え、トップカテゴリーのUCIレースでは、男子はザック・マクドナルド(ストリームラインインシュランスサービス)、女子はリサ・ジェイコブス(ラファ・フォーカス)がそれぞれ制した。この日は全カテゴリー合わせて600人以上がエントリーし、初日以上の人出で賑わった。 (Rapha Super Cross Nobeyama)

名物のフライオーバー(立体交差)を越えていく Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama名物のフライオーバー(立体交差)を越えていく Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama

日曜日とあって、初日を超える参加者でにぎわった Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama日曜日とあって、初日を超える参加者でにぎわった Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama
マンガ「弱虫ペダル」作者の渡辺航さんも疾走 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyamaマンガ「弱虫ペダル」作者の渡辺航さんも疾走 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama
キッズレースも行われた Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyamaキッズレースも行われた Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama

←【大会初日レポート】男子は竹之内、女子はジェイコブスが制覇

ジェイコブズが今井美穂を振り切り連勝

 女子エリートレースは大会初日に続いてジェイコブスの独走劇に。野辺山で2日連続の勝利を収めたジェイコブスは満面の笑みを浮かべた。

 「序盤はイージーペースで走ろうと思っていたけれど、彼女が速くて最初から最後まで全く油断できなかった。引き離そうとしたものの、泥のセクションでは逆に彼女が速くて差を詰められた」。ジェイコブスが言う“彼女”とは、1周目から後ろにぴったりと付いた今井美穂(CycleClub.jp)だ。

レース序盤からオーストラリアチャンピオンジャージを着るジェイコブスが先頭に立つ Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyamaレース序盤からオーストラリアチャンピオンジャージを着るジェイコブスが先頭に立つ Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama
ジェイコブスに食い下がる好走をみせた今井 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyamaジェイコブスに食い下がる好走をみせた今井 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama

 舗装路の上りではジェイコブスのパワーが光り、今井とのタイム差が拡大。「昨日はタイヤの空気圧が22〜23psi(1.52〜1.59bar)で、今日は泥を考慮して19〜20psi(1.31〜1.38bar)で走った」というジェイコブスは、単独先頭に躍り出る。

 「今日はミスなくいこうと思っていたんですが、とにかくリサが速かった!」という今井は、「このまま付いていったらダメになると思い、かといって後ろも離れていたので逃げてやろうと思った」。後方の與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)と武田和佳(Liv)を寄せ付けず、単独で2番手を走り続ける。

 最終的にジェイコブスは45分08秒でフィニッシュ。今井が38秒差の2位、3位には前日2位の與那嶺を振り切った武田が入った。

泥区間を走るジェイコブス Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama泥区間を走るジェイコブス Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama

 「どちらかと言えば昨日のハイスピードなコースが好きだけど、泥のあるテクニカルなコースも楽しいから好き。心強いメカニックもいたので安心して走ることができた。シケイン周りの盛り上がりも凄かったし、これまで走ったレースの中でも有数のいい雰囲気だった」と連勝を飾ったジェイコブス。前年のイタリアチャンピオンに続いて、今年はオーストラリアチャンピオンが野辺山女王の座についた。

 ジェイコブスは年末に渡欧し、ベルギーでワールドカップとスーパープレスティージュを走ったのち、1月にはベルギー・ゾルダーで開催される世界選手権に出場する予定だ。また日本人選手たちは、翌週の12月6日に長野県飯山市で開かれる全日本選手権で再び相見えることとなる。

UCI 女子エリートリザルト
1位 リサ・ジェイコブス(ラファ・フォーカス) 45分08秒
3位 今井美穂(CycleClub.jp) +38秒
3位 武田和佳(Liv) +1分10秒
4位 與那嶺恵理(サクソバンクFX証券) +1分32秒
5位 豊岡英子(パナソニックレディース) +2分17秒

ザック・マクドナルドが念願の野辺山勝利

 「6回目にしてようやく勝てた。6回目でようやくだ」。2013年から3年連続で来日しているマクドナルドが、ウイリーでフィニッシュした後にそう笑った。今年2月、シクロクロス東京で勝利を挙げた24歳が、ここ野辺山でも頂点に立った。

 引き続き好天に恵まれたUCIレース2日目。下がり始めた気温に慌ててジャケットを着込む観客たちに見守られながら、89人の選手たちがスタートを切った。前日(土曜日)の優勝者で全日本チャンピオンの竹之内悠(ベランクラシック・エコイ)は膝に違和感があったため、翌週の全日本選手権を見据えて不出走となった。

レース序盤の先頭パック Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyamaレース序盤の先頭パック Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama

 レースは中原義貴(弱虫ペダル シクロクロスチーム)や横山航太(シマノレーシング)、山本幸平(トレック ファクトリーレーシング)が積極的にリードする形で開始。精鋭選手で構成された先頭パックの中からまず抜け出したのは、「攻めのレースで(力を)出し切って終わりたかった。レース前半に抜け出した時は、そのまま行ってしまおうと思った」という小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)。

 それを横山や山本、ベン・ベルデン(Wcupスタンパー)らが追ったが、レース中盤に抜け出したのはマクドナルドだ。泥区間で一気に仕掛けたマクドナルドが小坂に追いつき、しばらくは先頭2人で周回を重ねた。

マクドナルドは野辺山大会に3年連続の出場 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyamaマクドナルドは野辺山大会に3年連続の出場 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama
来日常連のティモシー・ジョンソン(キャノンデール シクロクロスワールド)は8位 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama来日常連のティモシー・ジョンソン(キャノンデール シクロクロスワールド)は8位 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama
ぬかるんだコーナーを抜ける Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyamaぬかるんだコーナーを抜ける Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama
フライオーバー頂上でバイクに飛び乗る小坂光る Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyamaフライオーバー頂上でバイクに飛び乗る小坂光る Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama

 「昨日は急激に気分が悪くなったが、それよりもずっと体調が良かった。標高の高さを感じることなく、周りの状況をしっかり確認しながら走ることができた。ライバルを一気に突き放すようなアタックはできないものの、テクニカルなセクションで前に出て、少しずつギャップを広げるスマートな走りに徹した」というマクドナルド。残り2周で先行を開始すると、バニーホップでシケインを越え、小坂を置き去りにして、最終周回を単独で駆け抜けた。

小坂をリードするマクドナルド Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama小坂をリードするマクドナルド Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama
3番手を走る山本幸平 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama3番手を走る山本幸平 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama
シケインをバニーホップで飛び越えるマクドナルド Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyamaシケインをバニーホップで飛び越えるマクドナルド Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama

 最後は観客とハイタッチし、ウイリーでフィニッシュしたマクドナルド。「初年度(2013年)は風邪をひいて全く話にならず、2年目(2014年)はメカトラでチャンスを失い、3年目の今年、ようやく勝ててすごく嬉しい」と咳き込みながら笑顔を浮かべ、ついに野辺山の優勝カウベルを手にした。

野辺山初勝利のマクドナルドが、観客とハイタッチしながらゴール Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama野辺山初勝利のマクドナルドが、観客とハイタッチしながらゴール Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama
男子エリート表彰 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama男子エリート表彰 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama

 山本を振り切った小坂は小さくガッツポーズして2番手でフィニッシュ。「舗装路ではマクドナルド選手がそれほど速いと感じなかったものの、テクニックで差がついてしまった。後ろから山本幸平選手が近づいているのは知っていましたが、意地でも負けたくないという気持ちで走りました。野辺山で表彰台に上ることができ、全日本選手権を前に納得いく走りができたので良かった」と小坂は語った。

 2日間で4レースが開催されたUCIレースに、訪れたのべ2000人が酔いしれ、カウベルの音を鳴らして応援を楽しんだ。表彰式の最後に花火が上がり、シクロクロスの祭典は幕を閉じた。

大会2日目のUCI男女の上位入賞者 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama大会2日目のUCI男女の上位入賞者 Photo: Kei Tsuji / Rapha Super Cross Nobeyama

UCI 男子エリートリザルト
1位 ザック・マクドナルド(ストリームラインインシュランスサービス) 59分03秒
2位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)  +08秒
3位 山本幸平(トレックファクトリーレーシング) +13秒
4位 横山航太(シマノレーシング) +33秒
5位 沢田時(ブリヂストンアンカー) +1分13秒

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