サンケイスポーツ【エンジョイ・マイ・ホビー】よりロードバイクに夢中のプロゴルファー・片岡大育選手 自己最高のシーズンの原動力

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 男子ゴルフの片岡大育(だいすけ・27)=Kochi黒潮CC=選手は、風を切って走る自転車・ロードバイクに夢中になって約1年。ツアー初優勝を挙げるなど、自己最高のシーズンを送っている背景に、心身をリフレッシュさせてくれる趣味がありました。(取材・構成=サンケイスポーツ 高瀬悟嗣)

軽快にロードバイクで走る片岡大育選手(撮影・中島信生)軽快にロードバイクで走る片岡大育選手(撮影・中島信生)

コンディション調整や気分転換に

ティーショットを放つ片岡大育選手 =2015年11月26日、高知県Kochi黒潮カントリークラブ (撮影・高井良治)ティーショットを放つ片岡大育選手 =2015年11月26日、高知県Kochi黒潮カントリークラブ (撮影・高井良治)

 僕が本格的に自転車で走るようになったのは、今年に入ってから。男子ゴルフのツアー会場にはトレーニング機具を備えたフィットネスカーが来てくれます。そこでエアロバイクを漕いでいたこともあって、トレーニングになるかな…と思って自転車を買ったのがキッカケでした。たまたま家の近くに自転車店があって、環境的に始めやすかったこともあります。

 最初に購入したのは、6万円ほどのジャイアント社のクロスバイク。室内のエアロバイクと違って景色が流れていくし、風も気持ちよくて、すぐに好きになりました。そのお店には、競技向けの本格的な自転車もたくさん。重さが全然違って、片手で楽勝で持てちゃうくらい軽いものもあって、すごいな!とビックリしました。お店の方といろいろと話をしていたら、いいものを探して組んでくれて、一気に“やるか~っ!”と気分が盛り上がりましたね。

 今、乗っている自転車はそのときに組んでもらったもので、キャノンデール社の「CAAD10」というシリーズ。値段は約25万円でした。

 乗り心地が違います。踏み込んだときのスピードの乗り方、安定感。本当に気持ちいいんです。平坦な道で時速40kmくらいは出ますし、下り坂では60km以上出ます。ただスピードが出すぎるのは…。一定の速さで長く乗ることが好きですね。

愛車の「CAAD10」を携える片岡大育選手(撮影・中島信生)愛車の「CAAD10」を携える片岡大育選手(撮影・中島信生)

 シーズン序盤は試合のない週もあり、よく乗りました。普段は大阪の自宅の周辺を1時間くらい乗ります。地元の高知でも乗りました。最長のツーリングは高知市内の自宅から安芸市の漁港まで行ったとき。往復で100km近く、6時間くらいかかったのですが、本当に楽しかったですね。

 試合のない休みのときには、ゴルフはあまりしません。ずっとゴルフばかりだと煮詰まってしまうからです。自転車に乗っているとコンディションも整うし、気分転換にもなる。自分に合っていると感じています。

 今年は5月の「関西オープン」でツアー初優勝して、11月には欧州ツアーの予選会に参加しました。今まで以上に充実したシーズンを過ごせているのは、自転車のおかげもあるかもしれません。

河口湖周辺を走れたら最高

 シーズン佳境の秋以降は乗る機会が減ってしまって、少し残念に思っています。車体を分解して持ち運ぶことができるのですが、試合会場は毎週違い、九州から北海道までいろいろな場所へ行きます。さすがにすべての行き先に持っていって現地で組み立てるとなると、なかなか難しい。

大会にもロードバイクを持っていって各地を走りたいと話す片岡大育選手(撮影・中島信生)大会にもロードバイクを持っていって各地を走りたいと話す片岡大育選手(撮影・中島信生)

 ただ、理想は試合中も乗ることです。毎週は無理でも大会によっては持っていきたい。特に山梨県で行われる「フジサンケイクラシック」です。会場の富士桜CCの近くには河口湖があります。湖の周辺を走れたら、最高の気分でしょうね。

 それに、僕が自転車を始めたときに、香川西高時代のゴルフ部の同級生・河野祐輝も一緒に始めているんです。というか僕が「お前もやれ」って誘ったんですけど…。だから、2人で一緒に走れたらいいな…って思っているのですが、まだ実現していません。これも来季の“課題”です。

 彼も以前は大阪に住んでいましたが、今は故郷の愛媛に戻ってしまいました。それに、河野が来季ツアーに出るためにはクオリファイングトーナメントを突破しないといけません。一緒に同じ試合に出られれば、どこかでツーリングできるかもしれません。それだけに河野には頑張ってもらいたいし、やってくれると信じています。

優勝のご褒美に専用バイク欲しい

 僕がゴルフ用具の使用契約を結ぶブリヂストンスポーツ社の親会社は、世界的なタイヤメーカーのブリヂストン社です。もちろん自転車も売っていて、主催試合の「ブリヂストンオープン」では、優勝副賞としてロードバイクがもらえたんですよ。「アンカーRMZ」というモデルで、フレームだけで約50万円。カスタマイズしなくても100万円以上する高級車です。

ロードバイクに乗る片岡大育選手(撮影・中島信生)ロードバイクに乗る片岡大育選手(撮影・中島信生)

 自転車はフレームもですが、パーツも種類が豊富で、金額にも大きな差があります。好きな方は1台に100万円以上かけると聞きます。奥が深いというか、トコトンこだわれる趣味ですよね。

 僕自身はまだ乗り始めたばかりで正直、どういいのかが分からない部分があります。だから、今はどんどん乗って、自転車のことを知りたい。その上で、自分なりのこだわりが見つかれば…と思っています。

 それに、金額的にも簡単に手を出せるものではありません。それだけにゴルフへのモチベーションにもなります。ツアー2勝目を挙げたときに、優勝のごほうびをメーカーの担当者に相談してみたいですね。自分のこだわりが詰まった専用バイクで走れたら、きっと最高でしょうから。

SANSPO.COMより)

片岡大育片岡大育(かたおか・だいすけ)

1988(昭和63)年10月17日、高知・高知市生まれの27歳。13歳のときに父の勧めでゴルフを始める。香川西高時の2006年に「四国アマ」で初の高校生王者になり、翌07年に「中四国オープン」で80年の倉本昌弘以来のアマチュアV。同年11月にプロ転向。11年からはアジアツアーにも参戦。国内男子ツアーでは13年に初シードを獲得。今年5月の「関西オープン」で初優勝。1メートル67、76kg。得意クラブはパター。

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