まさみんのゆるゆる自転車女子旅<4>週末ライドが雨予報だったら? プランをいくつか用意して無理せず楽しもう

このところずっと続いていた週末の雨。紅葉の季節というのに、“週末サイクリスト”にとってはゆううつな日々が続いていましたね。“ゆるゆる自転車女子旅スト(じょしたびすと)”のまさみんとしては、イベントでもないのにびしょ濡れ覚悟で自転車に乗りに行くのには抵抗が。こんなときは無理せず楽しむのが大切です。
自転車に乗ってない?
ある週末にまさみんが実践した雨予報の日のポタリングポイントは、次の3つ。
(1)逃げ道多め、観光多め
(2)レンタサイクルをうまく活用
(3)苔(!?)
「えっ、自転車乗ってないじゃん!」と突っ込まれそうな気もするのですが、そこはご愛敬。「自転車で遊ぶってこんなにゆるくて適当でいいんだ!?」と思ってもらえたら狙い通りです。食欲の秋も、満喫できましたよ。
開発すすむ湾岸エリアで美食を楽しむ

2016年の移転が決まっている東京・築地場内市場。それに合わせて様子を変えつつある湾岸エリアですが、築地場外市場は健在です。その場外市場の伝統を守るための活動の一つとして始まったのが、食材の付いた情報誌「築地食べる通信」。購読していた友人に誘われて、読者向けのイベントに参加してきました。
このイベントは場外市場にあるお店の方が講師となり、つくる人と食べる人をつなぐ交流会となっています。今回の講師は、昆布・乾物専門店「吹田商店」の5代目、吹田勝良さん。これまで知らなかった商いの背景や築地の歴史などにも触れながら、いろいろな種類の昆布でとった出汁や、昆布そのものを食して特徴を学んでいくことができました。また、築地で生きる人たちからおいしいものや築地の楽しみ方を教えていただくことができました。


イベント後は、吹田商店で気に入った昆布を購入。場外市場ではそのまま、卵焼きの食べ比べやこだわりの食材を手に入れつつのんびり観光をしました。この辺りは駐輪できる場所が少ないので、乗り捨てできるレンタサイクルがあるといいなぁと思いました。
“今にも降り出しそう”プランを採用
築地散策のあとはいくつかプランを用意していました。
「天気が1日持ちそう」→船を使ってお台場や浅草あたりを観光
「パラパラと小雨が降る時もあるけどなんとかなりそう」→清澄白河あたりでコーヒーショップ巡り
「まずい! 今にも降り出しそう!」→輪行も視野に入れながら行けるとこまで走って友人宅で鍋パーティー
この日はどんどん空を覆っていく雨雲を発見して、築地から1時間ちょっと走ったところにある友人宅を目指して走ることにしました。築地本願寺で恒例の交通安全祈願をし、寄り道スポットを探しながら湾岸エリアをスイスイと。
都会の迷路みたいな道をくねくね走ったり、東海道宿場町としての面影のこる品川あたりをぶらぶらしたり。築地で仕入れた食材に加えて、途中で見つけたお魚屋さんでおいしそうな旬の食材をゲットし、夜の鍋パーティーは秋の味覚をたっぷり堪能する食卓となりましたよ♪


雨の日にベストな苔観察

雨の日は家でとりためたドラマを見る――もちろんそんな週末もよいのですが、私がおススメするのは苔のフィールドワーク! 雨の日こそ楽しめるのが苔なんです。ちなみに私の苔との“出逢い”は、2013年に参加した「サイクリング屋久島」でした(2016年2月のサイクリング屋久島はすでに申し込みを開始しています。私も行きたいな…)。
苔も気軽なレンタサイクルも充実しているのが鎌倉。小町通りや夏の海岸線はたくさんの人で溢れていますが、駅からちょっと離れコケ観察も楽しめるお寺巡りはまさに知る人ぞ知る穴場なのです。
この週末に私たちが訪れたのは、鎌倉の“苔寺”と言われる妙法寺。妙本寺はJR「鎌倉駅」から歩くと20分くらい、自転車なら10分かからない距離に位置します。途中には思わず立ち寄りたくなるかわいいお店もたくさんありましたよ。それに鎌倉の紅葉はこれから。キレイな緑をした苔の上にハラハラ落ちる赤いモミジ――うん、絶対きれい! 12月の紅葉ポタは鎌倉へ行くしかないですね。



1984年生まれ、埼玉県在住。平日はふつうの働き女子(アラサー女子)、休日は自転車、ときどきライター。2010年に初参加した四国一周サイクリングイベント「コグウェイ四国」がきっかけで自転車旅に夢中に。以来、日本各地へ自転車とともにでかけ、そろそろ海外での自転車旅も…と夢見ている。自転車の楽しみ方と埼玉の魅力を発信する「ポタガール」としても活動し、ポタガールらが登場するウェブサイト「ポタ日和」で情報発信をしている。ワールドサイクルブログ「ポタガール まさみんです!」でも執筆中。