U23アジア王者とプロ通算12勝の強豪NIPPO・ヴィーニファンティーニに小石祐馬とグレガ・ボーレが来季加入

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 日本企業のNIPPOがスポンサードする、イタリア籍のUCIプロコンチネンタルチーム「NIPPO・ヴィーニファンティーニ」に2016シーズン、U23ロードレース・アジアチャンピオンでありU23個人タイムトライアルの全日本チャンピオンの小石祐馬(CCT p/bチャンピオンシステム)と、グレガ・ボーレ(スロベニア、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)が加入することがチームより発表された。

2016シーズン、NIPPO・ヴィーニファンティーニに加入する、小石祐馬(左)とグレガ・ボーレ Photo: NIPPO Vini Fantini2016シーズン、NIPPO・ヴィーニファンティーニに加入する、小石祐馬(左)とグレガ・ボーレ Photo: NIPPO Vini Fantini

 2選手はともに2014シーズン、現チームの前身となるコンチネンタルチーム「ヴィーニファンティーニ・NIPPO」に所属しており、2015年、それぞれの環境での活躍を経て、プロコンチネンタルチームへと昇格したNIPPOへ戻ってくる。

 2016シーズンに向けて、チームは11月19、20日にイタリア・ボローニャ近郊でプレキャンプを行う予定。イタリア人メンバーや、新加入となるグレガ・ボーレらが参加してメディカルチェックなどを受ける。日本人選手が参加する第1回目のトレーニングキャンプは12月9日から、イタリア・ペスカーラ近郊で行われる予定だ。

U23からエリートへ、大きな期待がかかる若手 小石祐馬

2015シーズンは「CCT p/b チャンピオンシステム」で走った小石。ベルギーの春先のクラシックレースで厳しい石畳を走る Photo: NIPPO Vini Fantini2015シーズンは「CCT p/b チャンピオンシステム」で走った小石。ベルギーの春先のクラシックレースで厳しい石畳を走る Photo: NIPPO Vini Fantini

 小石は1993年9月15日生まれの22歳。学生時代をアメリカで過ごし、帰国後にNIPPOがスポンサードする若手育成チーム「チームユーラシア」に加入。2013年にベルギーのコンチネンタルチーム「コルバ・スペラーノハム」と研修生契約を結び、2014年に「ヴィーニファンティーニ・NIPPO」でプロデビュー。今季はベルギー拠点のコンチネンタルチーム「CCT p/b チャンピオンシステム」に所属し、一貫してヨーロッパを拠点にレース活動を行ってきた。

 近年は、U23日本ナショナルチームのメンバーとしても活躍し、今年2月にタイで行われたアジア選手権ではU23ロードレースで優勝、個人タイムトライアルで3位。その後、4月に鎖骨骨折したが、6月のU23全日本選手権・個人タイムトライアルでは優勝を果たした。また8月にはイタリアの難関U23レース「GPパスタ・ザーラ」で、別府史之、新城幸也以来の好成績となる9位でゴールしている。来季からはエリートカテゴリーとなり、今後のさらなる活躍に期待がかかる。

小石祐馬のコメント
まず、2016年にNIPPO・ヴィーニファンティーニで走れることを嬉しく、また期待に応えられるように精一杯頑張りたいと思います。今年はU23カテゴリー最後の年でしたが、U23日本ナショナルチーム、そしてベルギーでの「CCT p/b チャンピオンシステム」の活動でとても良い経験をさせていただきました。来年からは年齢別カテゴリーもエリートになり、さらに所属チームもプロコンチネンタルチームとなりますので、出場するレースやチームから求められる走りのレベルは必然的に高くなります。このチャンスを生かせるように、これまで得た経験を十分役立てて、より一層成長し、世界で勝負できる選手を目指したいと思います。

クネゴとともに攻撃の要を担うオールラウンダー グレガ・ボーレ

 ボーレは1985年8月13日生まれ、30歳のスロベニア人。2008年にスロベニアのコンチネンタルチーム「アドリアモービル」でプロデビュー。その後、ワールドツアーチームの「ランプレ・ISD」や「ヴァカンソレイユ・DCM」などに所属し、ジロ・デ・イタリアなどのトップレースで活躍。2011年には、GPプルエー(フランス、ワールドツアー)で優勝している。

2014年のジャパンカップサイクルロードレースで格上チーム相手に3位でゴールしたボーレ(右) Photo: NIPPO Vini Fantini2014年のジャパンカップサイクルロードレースで格上チーム相手に3位でゴールしたボーレ(右) Photo: NIPPO Vini Fantini

 2014年は「ヴァカンソレイユ・DCM」の解散に伴い、当時コンチネンタルチームであった「ヴィーニファンティーニ・NIPPO」に移籍。ツール・ド・韓国(韓国、UCI2.1)やツアー・オブ・チンハイレイク(中国、UCI2.HC)などで4勝を挙げ、日本のレースでも、ツアー・オブ・ジャパン(UCI2.1)で総合2位、ジャパンカップサイクルロードレース(UCI1.HC)で3位など好成績を残した。

 2015年はポーランドのプロコンチネンタルチーム「CCCスプランディ・ポルコウィチェ」のエース選手として、多くのヨーロッパのトップレースで上位入賞を果たし、ジロ・デ・イタリアでは2003年以来の出場となったチームを力強く支えた。

グレガ・ボーレのコメント
再び家族のようなチームに戻れることを嬉しく思っています。このチームは真剣にレースに向き合う反面、いつも笑顔が絶えず、また大きな情熱をもったチームです。自分のことを信じてくれるスポンサーやチーム関係者にも感謝しており、来季はチームメートたちと協力して、より多くの勝利を目指したいと思っています。また日本のレースを走れることも、とても大きな楽しみです。日本のファンは世界ナンバーワンだと思っています。

大門宏マネジャー/監督のコメント

 今年、小石が所属していたベルギーで活動するコンチネンタルチームは日本の若い有力選手にとって理想的な環境だっただけに、メーンスポンサーの撤退による解散は残念な出来事だった。日本人だけにかぎらず、近年ヨーロッパでも外国人を受け入れ、強化できる環境、技量をもったチームが減ってきているのが現状だ。

 2014年、ヴィーニファンティーニ・NIPPOで指揮を執っていたステファノ・ジュリアーニ監督も才能に長けた小石の“復帰”を歓迎している。昨年から今年にかけ、小石も大きく成長したが、将来的に本場のプロの世界で成功するためには、カテゴリーが変わる来季の成績が大きな鍵になる。ヨーロッパ人でもワールドツアーまで登りつめる選手は、エリートの壁を感じさせない片鱗を見せるもので、小石も足踏みは許されない。『エリート1年目だから仕方ない』と周りから決して言われないように、必死に頑張ってもらいたいと願っている。

 ボーレとは2014年の途中から活動を共にし、彼からは“プロの真髄”という点で多くのことを学んだ。昨年のオフシーズンに残留か移籍か本人が迷ってた最中、彼が冗談で『1年走ってまた戻ってくるぜ!』と、明るく別れたことが懐かしい。まさか現実になるとは(ワールドツアーチームへの返り咲きを狙ってた?)本人のためを思えば思うほど複雑な心境だが、決して後悔させないようにプロコンチネンタルチームとして、精一杯の刺激的な環境を築きたいと思っている。2014年は小石とも相性が良かったので、日本人の成長に大きな影響をもたらしてくれることを期待したい。

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