国際レースは海外勢が強さを発揮市民210kmは高岡亮寛が独走で3度目のV 「ツール・ド・おきなわ2015」開催

by 橋本謙司 / Kenji HASHIMOTO
  • 一覧

 沖縄県を舞台とするスポーツサイクリングのビッグイベント「第27回 ツール・ド・おきなわ2015」のレース部門が11月8日、名護市を会場に、県北部12地域にまたがるコースで開かれた。プロチームが競う国際大会「男子チャンピオンレース210km」(UCI公認レース1.2クラス)はクリスティ・ジェソン(ニュージーランド、アバンティーレーシングチーム)が5時間37分で制した。また国内アマチュアレースの最高峰とされる「市民レース210km」は、ラスト30kmを独走に持ち込んだ高岡亮寛(イナーメ信濃山形)が4年ぶり3度目の優勝を果たした。

「市民レース210km」の145km地点で、4人に絞られた集団からさらに揺さぶりをかける高岡亮寛(イナーメ信濃山形) Photo: Kenji HASHIMOTO「市民レース210km」の145km地点で、4人に絞られた集団からさらに揺さぶりをかける高岡亮寛(イナーメ信濃山形) Photo: Kenji HASHIMOTO

後続を2分引き離し圧勝

 注目の210kmコースは、起伏の険しい北部のやんばる地域を西から東へと横断する約10kmの山越え、通称“普久川ダムの上り”を2度。その後、ゴールまで80kmにわたり繰り返される東海岸のアップダウンが待ち受ける。獲得標高は3000mを超えるワンデーレースとしては国内屈指の難コースだ。

“ホビーレーサーの甲子園”と呼ばれる「市民レース210km」に挑む選手たち Photo: Kenji HASHIMOTO“ホビーレーサーの甲子園”と呼ばれる「市民レース210km」に挑む選手たち Photo: Kenji HASHIMOTO
午前6時45分、名護市の中心部からスタートする「男子チャンピオンレース210km」の選手たち Photo: Kenji HASHIMOTO午前6時45分、名護市の中心部からスタートする「男子チャンピオンレース210km」の選手たち Photo: Kenji HASHIMOTO

 アマチュアレーサー日本一を決める市民レース210kmは、戦前の予想どおり高岡亮寛を中心に展開された。

「熱帯の花となれ 風となれ」を合言葉に沖縄を疾走 Photo: Kenji HASHIMOTO「熱帯の花となれ 風となれ」を合言葉に沖縄を疾走 Photo: Kenji HASHIMOTO

 高岡は「2回目の普久川のダムの上りまでは、例年どおり集団内で様子を見て、それ以降に自ら仕掛けようと考えていました」と振り返るように、普久川のダムを下り切った次の高江の上りでペースアップ。集団を一気に6人に絞ると、ラスト30kmでさらにペースを上げて一人旅となり、後続を2分近く引き離してゴールした。

 2007年、2011年に続き3勝目を挙げた高岡は、通算勝利数でも歴代最多に並んだ。「今年は例年以上に勝つために沖縄に来たので、勝てて嬉しいです」と喜び、全人未到の4回目の優勝を見据えた。

女子国際は金子広美が3位

 女子のトップカテゴリー「女子国際ロードレース100km」は、3人のゴールスプリント勝負を台湾のファン・ティンインが制し、昨年覇者の金子広美(イナーメ信濃山形)は3位となった。

「女子国際レース100km」で積極的な走りを見せる昨年女王の金子広美(イナーメ信濃山形) Photo: Kenji HASHIMOTO「女子国際レース100km」で積極的な走りを見せる昨年女王の金子広美(イナーメ信濃山形) Photo: Kenji HASHIMOTO

 「ツール・ド・おきなわ」はロングライド部門が7、8の両日、レース部門が8日に開催され、全種目を合わせて過去最多の4500人がエントリー。両日とも強い日差しが照りつけ、最高気温は30℃を超える中、全国から集まったライダーたちが健脚を競い、サイクリングを楽しんだ。

快晴のもと、海岸沿いを時速40km超のスピードで駆け抜ける選手たち Photo: Kenji HASHIMOTO快晴のもと、海岸沿いを時速40km超のスピードで駆け抜ける選手たち Photo: Kenji HASHIMOTO

男子チャンピオンレース 結果(210km)
1 クリスティ・ジェソン(ニュージーランド、アバンティ) 5時間37分06秒
2 入部正太朗(シマノレーシング) +12秒
3 ベンジャミン・プラデス(スペイン、マトリックスパワータグ) +13秒
4 ダミアン・モニエ(フランス、ブリヂストンアンカー) +16秒
5 井上和郎(ブリヂストンアンカー) +20秒
6 初山翔(ブリヂストンアンカー) +22秒
7 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)
8 鈴木龍(那須ブラーゼン)
9 伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)
10 ジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム)

男子チャンピオンレースの中盤の争い。クリスティ・ジェソン(右から2人目、アバンティーレーシングチーム)がレースを制した Photo: Kenji HASHIMOTO男子チャンピオンレースの中盤の争い。クリスティ・ジェソン(右から2人目、アバンティーレーシングチーム)がレースを制した Photo: Kenji HASHIMOTO
追走集団は昨年覇者の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が牽引した Photo: Kenji HASHIMOTO追走集団は昨年覇者の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が牽引した Photo: Kenji HASHIMOTO

女子国際ロードレース 結果(100km)
1 HUANG Ting Ying(台湾) 3時間20分49秒
2 YANG Qianyu(香港) +0秒
3 金子広美(イナーメ信濃山形) +1秒
4 樫木祥子(ニールプライド南信スバル) +2分50秒
5 牧瀬翼(ASAHI MUUR ZERO) +3分54秒
6 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) +5分59秒

市民レース210km 結果
1 高岡亮寛 5時間28分07秒
2 青木峻二 +1分55秒
3 井上亮
4 田崎友康 +8分48秒
5 小畑郁
6 白石信悟 +8分51秒
7 簑原大介 +9分43秒
8 Caputo Paolo +9分44秒
9 岩島啓太
10 奈良浩

沖縄県北部での開催にもかかわらず全国から選手が集まる「ツール・ド・おきなわ」。ズラリと整列してスタートを待つ選手たちの姿は圧巻だ Photo: Kenji HASHIMOTO沖縄県北部での開催にもかかわらず全国から選手が集まる「ツール・ド・おきなわ」。ズラリと整列してスタートを待つ選手たちの姿は圧巻だ Photo: Kenji HASHIMOTO

関連記事

この記事のタグ

ロードレース

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載