無視していくサイクリストは「怖い」浦和リトルリーグの少年たちが荒川河川敷で自転車のマナー向上をアピール

サイクリストに自転車のマナー向上やルール順守を呼びかけている「グッド・チャリズム宣言プロジェクト」(グッチャリ)と、荒川河川敷の専用グラウンドで活動している浦和リトルリーグの少年たちが合同で10月31日、さいたま市の荒川河川敷で自転車のマナーアップを呼びかける啓発活動に取り組んだ。そのきっかけは、河川敷で練習する野球少年たちが、ロードバイクに乗って高速で疾走するサイクリストたちから「どけ!」「じゃまだ!」「危ない!バカヤロー!」などと罵声を浴びせられることがあるからだという。
浦和リトルリーグの少年たちが、チラシを配った感想をCyclistに寄せてくれた。
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「ぼくは、サイクリストへのチラシ配りをして、たくさんの人に積極的に配りました。約30人の人に配りました。その中でもらってくれない人もいました。もらってくれなかった人は挨拶もしてくれず、怖そうでした。しかし、もらってくれた人は笑顔で挨拶もしてくれて、『わざわざありがとう、頑張ってね』と言われて、渡した甲斐があったなと思いました。とても嬉しかったです。このチラシ配りを通して、言葉遣いに気を付けてほしいと思いました。あと、自転車と歩行者が平等な関係で、安全にボールを拾いに行けるといいです」(K.F:小学6年生)

「ぼくは、グラウンドの近くで自転車に乗っている人にチラシ配りをしました。そのわけは、事故をなくすためです。チラシを受け取ってくれなかった人がいたから、受け取って欲しかったです。もしまたチラシ配りをするときがあれば、もっと受け取ってもらえるように頑張りたいです」(Y.Z:小学5年生)

「ぼくは、このチラシ配りをして、ファールボールを取りに行くとき(河川敷道路を横切るとき)、自転車に乗っている人や、歩行者やクルマに対し、自分たちも気を付けていきたいと思いました。チラシを配っているときは、無視していく人もいました。無視していく人は怖そうな感じでした。ぼくたちも気を付けるのでご協力おねがいします、という気持ちで配っていました」(S.S:小学5年生)


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浦和リトルリーグの関係者によると、少年たちはファウルボールを取りに行く際など、夢中になるあまりに、うっかり河川敷道路へ飛び出してしまうことがあるという。もう一度、チーム全体で意識を改め、サイクリストともお互いに思いやりの気持ちで河川敷道路を共有したい、と話している。