駅の近くで開かれる“自転車のお祭り”レースや試乗、グルメを満喫「ちがさきヴェロ・フェスティバル」 別府史之が凱旋勝利

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 レースの観戦や参加、イベントなどで自転車を楽しめるイベント「ちがさきVELO FESTIVAL(ヴェロフェスティバル)」が10月31日、神奈川県茅ヶ崎市で開催された。近くに住む親子連れや、遠方から自走でやってくるサイクリストなどさまざまな人々が訪れ、エキシビションレース「ちがさきクリテリウム」では地元・茅ヶ崎出身の日本人トップレーサー、別府史之選手が制して会場に集まった地元ファンを大いに沸かせた。

エキシビションレース「ちがさきクリテリウム」は茅ヶ崎出身の別府史之選手が優勝。地元のファンの前で雄姿を披露した Photo: Naoi HIRASAWAエキシビションレース「ちがさきクリテリウム」は茅ヶ崎出身の別府史之選手が優勝。地元のファンの前で雄姿を披露した Photo: Naoi HIRASAWA

家族連れもサイクリストも満喫

 ちがさきヴェロフェスティバルは2012年にスタートし、今年で4回目を迎えた。会場はJR茅ヶ崎駅から徒歩5分と立地のよい茅ヶ崎中央公園。電車でふらりとやってくる人から、コアな自転車愛好者まで、幅広い層が参加しやすいイベントだ。別府選手が会場に現れるとたちまち人だかりができ、写真撮影や握手を求めるファンが絶えなかった。

紅葉しはじめた公園内の特設コースで行われたキッズレース Photo: Naoi HIRASAWA紅葉しはじめた公園内の特設コースで行われたキッズレース Photo: Naoi HIRASAWA

 公園内は紅葉し始めた樹木で彩られ、短い特設コースではキッズレースや障害物レースが開かれた。キッズレースには未就学児から小学3年生までのが参加し、上りやコーナーのあるコースを懸命に駆け抜けた。

 トレックやメリダのブースでは、ロードバイクやマウンテンバイクの試乗車が用意され、来場者は公園内を走るなどして最新バイクの乗り心地を体感した。また、飲食店ブースの「ちがさき屋台村」には地元のグルメが並び、ほかにもチアリーディングなどのステージイベント、併催のハロウィンイベントなどが来場者を楽しませた。

メリダやトレックがブースを出展し試乗車を用意 Photo: Naoi HIRASAWAメリダやトレックがブースを出展し試乗車を用意 Photo: Naoi HIRASAWA
昼食時に賑わうグルメエリア。トレックが配布したバルーンが会場中に溢れ目立っていた Photo: Naoi HIRASAWA昼食時に賑わうグルメエリア。トレックが配布したバルーンが会場中に溢れ目立っていた Photo: Naoi HIRASAWA
チアリーディングなど自転車ファンでなくても楽しめるイベントも催された Photo: Naoi HIRASAWAチアリーディングなど自転車ファンでなくても楽しめるイベントも催された Photo: Naoi HIRASAWA
ハロウィンイベントが併催され、公園内はいっそう華やかに Photo: Naoi HIRASAWAハロウィンイベントが併催され、公園内はいっそう華やかに Photo: Naoi HIRASAWA

 今年は新企画「ちがさきサイクルフォトライド」が登場。市内各所に設けられたチェックポイントを自転車で巡って写真を撮ってくると、得点に応じて賞品を獲得できるもので、参加者たちが茅ヶ崎の“探検”に繰り出していった。

ファンに雄姿を見せたフミ「茅ヶ崎が大好き」

別府史之選手(右)らが迫力のレースで観客を魅了した Photo: Naoi HIRASAWA別府史之選手(右)らが迫力のレースで観客を魅了した Photo: Naoi HIRASAWA

 ちがさきクリテリウムは、茅ヶ崎中央公園外周の公道に設けられた周回コースで争われた。招待選手として別府選手のほか、愛三工業レーシングチームの早川朋宏選手と中根英登選手、平塚市を拠点とするレモネード・ベルマーレ レーシングチームからは宮澤崇史監督ら、さらに神奈川出身の面手利輝選手(EQADS)ら計10人が参戦。

 850mの周回コースを8周するレースでは、逃げが決まらず別府選手ら5人が先頭集団で最終周回へ。最後のストレートに入る前にスパートをかけた別府選手が集団から抜け出し、そのまま独走でゴールに飛び込んだ。これで初開催から4年連続優勝で、今年も地元ファンに雄姿をアピールした。

 別府選手は表彰式で「最後は独走になって、応援してくださったファンの方々の声がよく聞こえた。またここに帰って来られてよかった」とコメントし、「この中央公園は小さい頃マウンテンバイクで走っていた。茅ヶ崎が大好きです」と地元愛を語った。

茅ヶ崎中央公園外周の公道を使用して行われた「ちがさきクリテリウム」 Photo: Naoi HIRASAWA茅ヶ崎中央公園外周の公道を使用して行われた「ちがさきクリテリウム」 Photo: Naoi HIRASAWA
ちがさきクリテリウムの表彰台に登壇した(左から)中根英登選手、別府史之選手、大村寛選手 Photo: Naoi HIRASAWAちがさきクリテリウムの表彰台に登壇した(左から)中根英登選手、別府史之選手、大村寛選手 Photo: Naoi HIRASAWA

「レースを生で見てもらいたい」

イベント総合プロデューサーとして「ちがさきヴェロフェスティバル」に携わった別府始さん Photo: Naoi HIRASAWAイベント総合プロデューサーとして「ちがさきヴェロフェスティバル」に携わった別府始さん Photo: Naoi HIRASAWA

 イベントプロデューサーを務めたのは別府選手の兄でサイクルジャーナリストの別府始さん。もともとちがさきヴェロフェスティバルは、2012年ロンドン五輪に出場した別府選手が地元で報告会を開く際、始さんらが服部信明・茅ヶ崎市長に提案して実現させたものだ。茅ヶ崎市は「人と環境にやさしい自転車のまち」というスローガンを掲げ、自転車の安全利用や自転車による健康増進に力を注いでおり、ヴェロフェスティバルもその一環として開かれている。

レース解説でステージに登壇した別府始さん Photo: Naoi HIRASAWAレース解説でステージに登壇した別府始さん Photo: Naoi HIRASAWA

 多くの人に「レースを生で見てもらえる機会を作ること」がイベントの狙いの一つと語る始さん。「いまはヴェロフェスティバルの存在を知ってもらうために駅の近くで開催しているけれど、今後広く知れ渡った際には、駅から離れてもより大きな規模のレースを開催したい」と考えている。さらに、将来的には「近隣の藤沢市や平塚市、大磯町などと協力して、湘南地域としてイベントをやっていきたい」と展望を語った。

 また今年初開催されたちがさきサイクルフォトライドは、茅ヶ崎市内のあちこちを自転車で走ってもらいたい、という思いから生まれたという。茅ヶ崎といえば海のイメージが強くあるが、始さんは「自分たちが子供のころから自転車で走っていた山あいの道も、ぜひ楽しんでほしい」という思いを抱いている。

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