ピカピカに整備 輸送費も負担「観光の足」で復興支援 松戸市が放置自転車100台を大船渡市に無償提供

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 東日本大震災から4年半。観光を復興の柱のひとつと位置づける岩手県大船渡市で、千葉県松戸市の放置自転車100台が観光客の足として使われることになった。市内の駅前に置き去りにされ、さびついていた放置自転車が、ピカピカに磨かれて大船渡の街を走る。

バスなどの代替交通手段として期待

大船渡市での活躍を待つピカピカに磨かれた自転車=松戸市六高台の六高台保管所(江田隆一撮影)大船渡市での活躍を待つピカピカに磨かれた自転車=松戸市六高台の六高台保管所(江田隆一撮影)

 大船渡市では復興に向けた街づくりが続いている。こうした中、線路などが被災したJR大船渡線はBRT(バス高速輸送システム)による仮復旧が実現。しかし、駅とホテルや観光名所を結ぶバスなどの2次交通機関の完全復旧には時間がかかるため、代替交通手段として自転車の活用が期待されている。

 松戸市は震災直後、放置自転車計205台を宮城県気仙沼市、岩手県大槌町と山田町に住民移動用として提供した。大船渡市は今回が初めてとなる。

 松戸市と大船渡市はボランティアによる復興支援など市民レベルの交流があり、この中で「松戸の放置自転車活用」構想が話題に上った。大船渡市からの申し入れに応え、松戸市が100台の無償提供を決め、整備費10万6000円と輸送費69万9000円も負担することになった。大船渡市内のホテルや旅館などに置かれ、宿泊客に貸し出して自由に乗れるようにする計画。

 松戸市が平成26年度に駅前などから撤去し、市内5カ所の保管場所に移送した放置自転車は9866台。このうち持ち主が引き取ったのは4517台で、残り5349台は撤去の公示から6カ月後に市の所有物となり、外国での使用を条件に業者に売却された。国内で再利用しなければ、元の所有者とのトラブルを避けられるという。

例外的に「国内利用」

 今回は被災地復興のため、例外的に国内で再び走ることができる。特に状態の良い実用タイプの100台が選別され、シルバー人材センターが整備した。さびを落として磨き上げ、切れそうなチェーンは交換した。かごやライト、ベルも全ての自転車に取り付けた。車体には交流の証として、両市を象徴するふたつの手が握手するシールが張られる。

 こうして新車同様に生まれ変わった放置自転車は、11月6日午後、松戸市六高台の六高台保管所からトラックに載せられ、大船渡市役所に向けて出発する。

産経ニュースより)

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