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まさみんのゆるゆる自転車女子旅<2>おもてなしに国際交流 ここにしかない出会いがある「四国ディスカバリーライド」

by 龍野雅美 / Masami TATSUNO
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実行委員長の山田美緒さん(左から2人目)と記念撮影。(右から)まさみん、友人の広瀬千恵さんと山口若奈さん Photo: Masami TATSUNO実行委員長の山田美緒さん(左から2人目)と記念撮影。(右から)まさみん、友人の広瀬千恵さんと山口若奈さん Photo: Masami TATSUNO

 今年で4回目を迎えた四国を一周するサイクリングイベント「四国ディスカバリーライド」が、10月5日から12日まで開かれました。実行委員長の山田美緒さんはかつて自転車でアフリカ大陸を横断したバイタリティあふれる女性。第1回のときにはお腹にいた長男の耕士郎くんも、今では国境や世代を越え体あたりで遊びまわっています。

 四国ディスカバリーライドでは一週間で四国を一周するコースと、そのうち3日間で高知県内を走るコースが用意されています。一周コースはエントリー開始から50分で50人の定員に達するという人気ぶり。4回目の開催にして全て参加しているコグウェイファンのまさみんが、ぎゅぎゅっと魅力をお伝えします。

四万十川の沈下橋を渡る Photo: cogway四万十川の沈下橋を渡る Photo: cogway

毎日違う表情を楽しめる 完成度の高いコース

 私が参加した3日間コース。同じ高知県でありながら、毎日全く違う表情を楽しむことができます。1日目は海の日。漁船が並ぶ港町で道を横切るカニを避けたり、クジラが現れるという太平洋を眼下に見下ろしたりと、いろいろな角度から海を楽しみながら走ります。ゴールの後、沈む夕日を眺めながら温泉に入れば、高知の海を味わい尽くすことができます。

1日目は海岸沿いを走る Photo: cogway1日目は海岸沿いを走る Photo: cogway
土佐しおかぜ公園では土佐のゆるキャラが歓迎してくれた Photo: cogway土佐しおかぜ公園では土佐のゆるキャラが歓迎してくれた Photo: cogway

 2日目は山の日。10kmの上りがあり、それを聞いただけで「無理!」と思うかもしれませんが、普段は自転車にほとんど乗らずイベントの時だけという女子もクロスバイクで走り切ることができるくらい。後半は四万十川源流のキレイな青を眺めながら、ひたすら下り道をスイスイと。

協力いただいている郵便局員の方も一生懸命走ります! Photo: cogway協力いただいている郵便局員の方も一生懸命走ります! Photo: cogway
運動会のあとは四万十川を横目にスイスイと♪ Photo: Masami TATSUNO運動会のあとは四万十川を横目にスイスイと♪ Photo: Masami TATSUNO

 3日目は川の日。寄り道をしながら、高知の代名詞である四万十川をじっくり堪能できるコースになっています。走りやすいうえに、多様な自然を楽しめる。「高知ってこんなに面白かったのか」と、これで“また来たい指数”が上昇すること間違いなし。

どこまでも続く四万十川。この季節は水がとてもキレイ Photo: cogwayどこまでも続く四万十川。この季節は水がとてもキレイ Photo: cogway
四万十川を背に、コグウェイで出会った仲間と Photo: Masami TATSUNO四万十川を背に、コグウェイで出会った仲間と Photo: Masami TATSUNO

これがなければ終われない!お寺でのジャズライブ&ダンス

地元の運動会に参加 Photo: Masami TATSUNO地元の運動会に参加 Photo: Masami TATSUNO

 四国ディスカバリーライドは自転車イベントでありながら、自転車だけのイベントではないと思うのです。なぜなら、自転車以外のエンタテインメントが充実しすぎているから。土佐のよさこい、丸太切りリレー、和太鼓の演舞。以前開催された際には、地元のお祭りに参加したり、かつおの藁焼き体験をしたりしたこともありました。

1日目に宿泊する黒潮本陣ではよさこいのおもてなし。みんなで踊る! Photo: cogway1日目に宿泊する黒潮本陣ではよさこいのおもてなし。みんなで踊る! Photo: cogway
早くみんなが丸太を切れたチームが勝ち!与作リレー Photo: cogway早くみんなが丸太を切れたチームが勝ち!与作リレー Photo: cogway
山田美緒さん(左から2人目)もファミリーで参加 Photo: cogway山田美緒さん(左から2人目)もファミリーで参加 Photo: cogway
コグウェイ綱引き対決!インターナショナルチーム対日本チーム! Photo: cogwayコグウェイ綱引き対決!インターナショナルチーム対日本チーム! Photo: cogway
コグウェイ綱引き対決!インターナショナルチーム対日本チーム! Photo: cogwayコグウェイ綱引き対決!インターナショナルチーム対日本チーム! Photo: cogway
香港から参加していたケンさん(右)からおにぎりをいただきました Photo: Masami TATSUNO香港から参加していたケンさん(右)からおにぎりをいただきました Photo: Masami TATSUNO

 今年、新しく取り入れられたのが「おむすびは世界を結ぶ!世界おむすび協会」という企画。美緒さんは四国ディスカバリーライドの実行委員長であり、世界おむすび協会のシンガポール代表でもあります。日本のソウルフードであるおむすびを、テーブルで向かいあう参加者のために互いにむすんで、メッセージとともにプレゼントするという楽しい食卓の時間がありました。

 初めておむすびを作る海外参加者に日本人参加者が一生懸命作り方を伝えたり、それぞれ自国の言葉でメッセージを書いたり。バナナを具にしようとするイタリア人に、驚愕する日本人の姿もあったり(笑)。普段あまり国際交流する機会のない私にとってもすごく楽しいアイスブレイクになっていて、全てのテーブルから笑い声が聞こえていましたよ。

おむすびイベント! Photo: cogwayおむすびイベント! Photo: cogway
「おむすびは世界を結ぶ!」こうやって三角にするんだよー Photo: cogway「おむすびは世界を結ぶ!」こうやって三角にするんだよー Photo: cogway

 そしてこのイベントの最大のお楽しみともいえる、お寺の本堂でのジャズライブ&ダンス。本堂建立の際に一般募集された絵画で敷き詰められた天井を見上げ、響くサックスに合わせてみんなが思いのままに踊る。これがなくちゃ終われない!忘れられない夜になること間違いなし。

岩本寺のジャズライブ Photo: cogway岩本寺のジャズライブ Photo: cogway
“これがなくちゃ終われない”ジャズライブ Photo: Masami TATSUNO“これがなくちゃ終われない”ジャズライブ Photo: Masami TATSUNO
岩本寺本堂の天井はいろいろな方の思いが詰まった絵が飾られている Photo: Masami TATSUNO岩本寺本堂の天井はいろいろな方の思いが詰まった絵が飾られている Photo: Masami TATSUNO
自転車も音楽も世界をつなぐ! Photo: Masami TATSUNO自転車も音楽も世界をつなぐ! Photo: Masami TATSUNO

自転車があるから人や文化と出会える

カリフォルニアから参加していたルーシーさん Photo: Masami TATSUNOカリフォルニアから参加していたルーシーさん Photo: Masami TATSUNO

 国際色豊かな出会いが得られるのが魅力の一つ。今回出会った人の中で、とても印象的だったのがカリフォルニアから参加していたルーシーさん。以前日本に住んでいた彼女は、海外の人に日本のいいところを知ってほしいと、15年近く、個人で日本の自転車ツアーを開催しているそう。今回は9月初旬にツアーで来日して各地を走りながら、興味を持っていたお遍路の文化を知るためにこのイベントに参加したとこのこと。そんなルーシーさんは「やっぱり自転車はすばらしい。自転車があるからいろんな人や文化と出会うことができる」と話してくれました。

ルーシーさんは走りながらこれまでの自転車旅の話を聞かせてくれたよ♪ Photo: Masami TATSUNOルーシーさんは走りながらこれまでの自転車旅の話を聞かせてくれたよ♪ Photo: Masami TATSUNO
1日目の三翠園で、山田美緒さんが高知県観光特使に任命されました! Photo: Masami TATSUNO1日目の三翠園で、山田美緒さんが高知県観光特使に任命されました! Photo: Masami TATSUNO

 もう一人ご紹介したいのが、今回の最年少サイクリストである氏家さくらちゃん(12)。リピーターである父の氏家正毅さん(49)の影響で初参加しました。一番歳の近い参加者でも10歳上という環境で、大きめのサイクルジャージを着てしっかり坂を走り切りました。「楽しい」と話してくれる姿は、背伸びをしているわけでもなく同じ女性としてとてもかっこよく見えました。

香川県から参加していた氏家正毅さんとさくらちゃん親子 Photo: Masami TATSUNO香川県から参加していた氏家正毅さんとさくらちゃん親子 Photo: Masami TATSUNO
がんばってヒルクライムも走り切りました! Photo: cogwayがんばってヒルクライムも走り切りました! Photo: cogway

 そして、忘れてはいけない出会いがあります。それが四国に根付くおもてなしの文化との出会い。地域の代表の方がカンペを片手に一生懸命に話してくれた英語のウェルカムスピーチ、色とりどりの国旗を準備して迎えてくれた岩本寺のお母さんたち、曲がり角で誘導してくれた郵便局員の方たち、「がんばれ~!」と車から手を振り声をかけてくれた地元の小学生。声をかけるだけではなく寝床の心配までしてくれるというお遍路さんの文化はここ四国でしか出会えません。

岩本寺のおかみさんのはからいで用意されたたくさんの国旗 Photo: Masami TATSUNO岩本寺のおかみさんのはからいで用意されたたくさんの国旗 Photo: Masami TATSUNO
2日目のゴール岩本寺 Photo: cogway 2日目のゴール岩本寺 Photo: cogway<br />

すべてがステキすぎる!

 今回、レポートをまとめるにあたって悩んだのが「このイベントの最大の魅力は一体どこにあるのか」ということ。ルート?四国の自然や食事?おもてなし?国際交流?自転車以外のお楽しみ?…一つに絞れない。すべてがステキすぎるのです!それを証明する存在が、私たちが宿泊したお寺の住職。みんながあまりに楽しそうなので、ついつい自転車を買ってしまったと、朝のお勤めのときに白状し(笑)、「次回は絶対走るんです!」と今から意気込んでいましたよ♪

 私が自転車旅にハマったのもこのイベントに参加したのがきっかけ。参加していなければ、ポタガールとして活動することもなかったのではないかと思います。

四万十川を背に、コグウェイで出会った仲間と Photo: Masami TATSUNO四万十川を背に、コグウェイで出会った仲間と Photo: Masami TATSUNO
坂道だけど恋愛トークで盛り上がりながら走る(笑) Photo: Masami TATSUNO坂道だけど恋愛トークで盛り上がりながら走る(笑) Photo: Masami TATSUNO

 それから、婚活中の方に朗報!自転車旅を通じた出会いの提供をコンセプトとする四国ディスカバリーライド。実はここでの出会いが結婚に至った方もいるんですよ♪

 魅力を語り始めたら止めることができないコグウェイによる四国ディスカバリーライド。みなさん、次回の日本での開催は2017年10月ですよ!忘れないよう今のうちに、カレンダーに登録しておいてくださいね!

3日間コースのルート

1日目【海】:三翠園(高知市)→宇佐しおかぜ公園(同)で昼食、休憩→黒潮本陣(中土佐町)
2日目【山】:黒潮本陣→大野見地区運動会に参加→第37番札所岩本寺(四万十町)
3日目【川】:岩本寺→道の駅とおわ(四万十町)で昼食、またあいましょう会

龍野雅美龍野雅美(たつの・まさみ)

1984年生まれ、埼玉県在住。平日はふつうの働き女子(アラサー女子)、休日は自転車、ときどきライター。2010年に初参加した四国一周サイクリングイベント「コグウェイ四国」がきっかけで自転車旅に夢中に。以来、日本各地へ自転車とともにでかけ、そろそろ海外での自転車旅も…と夢見ている。自転車の楽しみ方と埼玉の魅力を発信する「ポタガール」としても活動し、ポタガールらが登場するウェブサイト「ポタ日和」で情報発信をしている。ワールドサイクルブログ「ポタガール まさみんです!」でも執筆中。

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