バイクインプレッション2015「YONEX CARBONEX HR」 剛性を強化し万能型へ進化したメード・イン・ジャパンの新作

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 メード・イン・ジャパンのロードバイクとして、昨年に新規参入したヨネックス。テニスラケットの素材として熟知しているカーボンと、培ってきた技術を駆使して開発したロードバイクが「カーボネックス」だ。2016年1月には「CARBONEX HR」を新発売する。デビュー作と同様に、生産は新潟県長岡市の新潟生産本部ですべて一貫して手掛けられる。さらなる剛性の向上を含め、総合力を高めたニューモデルにさっそく試乗した。

YONEX CARBONEX HR(ヨネックス カーボネックス HR) Photo: Masami SATOUYONEX CARBONEX HR(ヨネックス カーボネックス HR) Photo: Masami SATOU

YONEX CARBONEX HR(ヨネックス カーボネックス HR)
価格:470,000円(フレーム、税抜)
サイズ:XS、S、M
問い合わせ先:ヨネックス http://www.yonex.co.jp/roadbike/

スペック

フレーム:ネオカップスタックカーボンナノチューブ
フォーク:カーボン
変速機:シマノ・デュラエース(F)&(R)
ギヤ:シマノ・デュラエース 50×34T、12-28T(11s)
ホイール:シマノ・C35
重量:6.5kg(完成車)

前作より厚みを変えて、操作性と振動吸収性の両立をさらに優れたものにしたというフロントフォーク Photo: Masami SATOU前作より厚みを変えて、操作性と振動吸収性の両立をさらに優れたものにしたというフロントフォーク Photo: Masami SATOU
丸い断面形状のダウンチューブは近年のエアロ傾向のフレームに対し、個性的にさえ感じられる Photo: Masami SATOU丸い断面形状のダウンチューブは近年のエアロ傾向のフレームに対し、個性的にさえ感じられる Photo: Masami SATOU
剛性の強化を求めて形状のブラッシュアップが施されたチェーンステー。付け根部分が角断面になり、太さも増した Photo: Masami SATOU剛性の強化を求めて形状のブラッシュアップが施されたチェーンステー。付け根部分が角断面になり、太さも増した Photo: Masami SATOU

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU

松尾 ヨネックスから早くも新機種が登場しましたね。以前試乗した「カーボネックス01」はペダルを踏み込むとフロント方向へ引っ張られるような進み方がするバイクで、ヒルクライムに向いた設計でしたが、今回、剛性を増したHRは、オールラウンダーの方向性を強めたバイクです。

米山 剛性を高めたモデルと聞いていたけれど、試乗してみるとたしかに前作よりカチッと作ってきていると感じた。

松尾 ええ。ガチガチではなく、しなやかな剛性感です。身体の負担は少なく感じますが、しっかりとした推進力をもっていました。以前はリア周りの存在感が薄く、フロントの剛性感が際立っていましたが、HRはリアが強化されているので整った印象を受けましたよ。また、軽量ですが、比較的どっしりと構えており、高速コーナーでもブレることはないと思います。

米山 うん。剛性を高めたと言っても、極端な硬さはなく、むしろ良くも悪くもマイルドさは特徴的。個人的には、レースモデルとして考えるならば、ステアリングはもう少しカッチリとした方が好みだった。

松尾 なるほど。でもレース用として前作と比較するならば、最新作のこのHRを選びますね。HRはリヤのチェーンステーを強化した剛性感を感じやすく、後ろから押される感覚も強くなっています。HRは手に持った時の重量以上に推進力を感じるバイクとなりました。前後のバランスも整っているので、クリテリウムなどの激しいコーナーでの突っ込みや、ハイスピードの状態でも安定するでしょう。

松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU

米山 試乗車はペダル無しの実測値で6.5kg。前作と同様に、まず軽さと乗り心地の良さが一番の印象だった。加速はまずまずといったところだけど、総合的なレース性能は高まっている。

松尾 コンフォート性能は、薄いパイプが振動を処理しているのがよく感じられます。細かい振動を取り除くのが得意なバイクですね。下りはバランスが良くなっているのでよりスムーズになっていました。上りはリアセクションの剛性が増しているのでより軽快です。

米山 ラケットなどで確立した技術を導入していたり、真円のダウンチューブなど、独自路線で個性を放っているヨネックス。前作を試乗したときに、次回作が楽しみと言っていたよね。

松尾 開発スピードに驚きました。国内生産にもこだわっているので、走りのみならず、品質の高さも最大の魅力だと思います。

(編集 齋藤むつみ)

Photo: Masami SATOUPhoto: Masami SATOU

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