新都心をトップライダーが駆け巡るこの夏のヒーローが大挙参戦 「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の見どころ

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
  • 一覧

 今年で3回目を迎える「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が10月24日に開催される。この夏、ツール・ド・フランスで熱い戦いを繰り広げたヒーローたちがさいたま市に集結。日本のサイクルロードレースファンに、その勇姿を披露する。大会を目前に、コースレイアウトや出場選手の顔ぶれ、レースの見どころを改めてチェックしておきたい。

夏のツール・ド・フランスで活躍した選手たちが出場する「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」(写真は2014年大会) 夏のツール・ド・フランスで活躍した選手たちが出場する「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」(写真は2014年大会) 

スタート・フィニッシュ地点と進行方向が変更

 舞台はさいたま新都心の高層ビル群とその周辺。仏アモリ・スポル・オルガニザシオン(A.S.O.)社が主催に加わってツール同様に大会を運営し、夏場の激闘さながらの雰囲気をかもし出す都市型クリテリウムだ。

 コースは1周約3.1kmのサーキットで、昨年はさいたま新都心駅周辺に設けられたスタート・フィニッシュ地点が、今大会では西大通りに移動する。また周回方向も変更された。フィニッシュ手前は緩やかなカーブの連続となり、レース展開にどう影響するかが注目される。

2015年大会コースマップ2015年大会コースマップ

 コース内にはテクニカルなコーナーやUターンが待ち受け、ハイスピードで進むレースにあって、トッププロのバイクコントロールの妙も見どころの一つだ。

レースは3競技 個人TTは初開催

 レースイベントは3競技が行われる。正午からのオープニングセレモニー、選手紹介・オープニング走行に続き、最初の種目である個人タイムトライアル(TT)レースが午後1時10分にスタート。コース1周のタイムで争われ、出場するのは海外招待選手・国内参加選手が各チーム1人、女子選手7人、パラサイクリング選手7組8人を予定している。初開催の競技で、女子選手とパラサイクリング選手にも門戸が開かれた。

 午後2時からのポイントレースは、海外招待選手・国内参加選手のうち個人TTに出場しない選手がスタートラインに並ぶ。勝敗は8周回で争われ、2周おきに設けられるポイント周回で上位通過した選手に得点が与えられる。最終順位は得点の合計で決定。フィニッシュ時の着順だけで勝者が決まるわけではなく、勝つだめにはさまざまな計算や駆け引きも求められる奥深いレースだ。

さいたま新都心を駆け抜ける大集団(写真は2014年大会) Photo: Naoi HIRASAWAさいたま新都心を駆け抜ける大集団(写真は2014年大会) Photo: Naoi HIRASAWA

 そして大会の華、クリテリウムメインレースは午後3時にスタート。海外招待選手・国内参加選手の全員が出場する。個人TTとポイントレースで体が温まった選手たちが、もう一段階ギアを入れて臨みこむことだろう。20周回、約62kmで競われ、万が一メカトラブルなどの事態が発生した際は、バイク修理後に周回してきた集団に再合流できるクリテリウムルールが適用される。ツール本戦同様、スプリント賞や山岳賞も設けられる。

 各種目の表彰式は午後4時30分から。華やかな演出のもと、上位選手たちが祝福を受ける。

フルームが3年連続参戦 別府、新城も出場

 海外招待選手は、今年7月に行われたツール本戦の参加チーム・選手の中から、優勝者・優勝チームを含む上位チームの成績優秀選手を中心に選出された。チーム スカイ、チーム ヨーロッパカー、トレック ファクトリーレーシング、チーム カチューシャ、アージェードゥーゼール ラモンディアル、エティックス・クイックステップ、チーム ジャイアント・アルペシンの7チームから各4選手がエントリーする。

2015ツール・ド・フランスで総合優勝したフルームがマイヨジョーヌをまとって参戦する Photo: Yuzuru SUNADA2015ツール・ド・フランスで総合優勝したフルームがマイヨジョーヌをまとって参戦する Photo: Yuzuru SUNADA

 最大のトピックは、クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)の3年連続3回目の出場だろう。この大会の初代王者でもあるフルームは今年、2年ぶりにツールを制覇。今大会にはマイヨジョーヌを着用して参戦する。

 10月17、18日に行われたジャパンカップサイクルロードレースを大いに沸かせた別府史之(トレック ファクトリーレーシング)、新城幸也(チーム ヨーロッパカー)は、所属チームからの出場が叶った。前回は「ツール・ド・フランス ジャパンチーム」として走り、同時にアタックを繰り出すなど見せ場を作った2人だが、今回はどんな走りを見せるか。来シーズンのランプレ・メリダ移籍が決まっている新城にとっては、チーム ヨーロッパカーのジャージを着て走る最後のレースとなる。

ヨーロッパカーのジャージで最後のレースとなる新城幸也 Photo: Yuzuru SUNADAヨーロッパカーのジャージで最後のレースとなる新城幸也 Photo: Yuzuru SUNADA
前週のジャパンカップクリテリウムを制し好調な別府史之 Photo: Yuzuru SUNADA前週のジャパンカップクリテリウムを制し好調な別府史之 Photo: Yuzuru SUNADA

 このほか、ツールで活躍し、ブエルタ・ア・エスパーニャでも総合2位に入ったホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ)や、今シーズンのミラノ~サンレモ、パリ~ルーベを制したスプリンターのジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・アルペシン)らにも注目が集まる。

トップスプリンターのジョン・デゲンコルプが初参戦 Photo: Yuzuru SUNADAトップスプリンターのジョン・デゲンコルプが初参戦 Photo: Yuzuru SUNADA
こちらも初参戦となるホアキン・ロドリゲス Photo: Yuzuru SUNADAこちらも初参戦となるホアキン・ロドリゲス Photo: Yuzuru SUNADA

日本チャンピオンらが迎え撃つ国内勢

 国内参加チームは、2015年7月25日付のUCI(国際自転車競技連合)ランキングに基づいて選出された。ブリヂストンアンカー サイクリングチーム、マトリックスパワータグ、チームUKYO、愛三工業レーシングチーム、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼンがエントリー。さらに、若手選手で構成される「スペシャルチームジャパン for さいたま」も出場する。個人TTの日本チャンピオン・中村龍太郎や、ロードレースアンダー23(23歳未満)日本チャンピオンの中井路雅らがメンバー入りしている。

全日本個人タイムトライアル王者の中村龍太郎 Photo: Sonoko TANAKA全日本個人タイムトライアル王者の中村龍太郎 Photo: Sonoko TANAKA
パラサイクリングのロードレースで世界チャンピオンの座についた藤田征樹 Photo: Sonoko TANAKAパラサイクリングのロードレースで世界チャンピオンの座についた藤田征樹 Photo: Sonoko TANAKA

 個人TTレースに臨む女子では、個人TT全日本女王の與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)、地元選手の細谷夢菜(浦和工業高校)らに期待が集まる。個人TTのパラサイクリング選手は、パラ・ロードレース世界チャンピオンの藤田征樹、2008年北京パラリンピック1kmTT金メダルの石井雅史ら国内外の強豪選手が集まる。

 会場は午前10時にオープンとなり、さいたま市の“食”に出会える「さいたまるしぇ」、メーカーブースやクリテリウムのパブリックビューイングなどが行われる「2015サイクルフェスタ in さいたまクリテリウム」といった催しも同時開催される。レースと合わせて、さまざまな楽しみ方を見つけよう。

世界のトップ選手がさいたま市に集結する(写真は2014年大会) Photo: Naoi HIRASAWA世界のトップ選手がさいたま市に集結する(写真は2014年大会) Photo: Naoi HIRASAWA

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

2015ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載