J:COMワンダースタジオは大盛況新城幸也は「逃げる」、別府史之はスプリント勝負 さいたまクリテリウム直前トークショー

by 上野嘉之 / Yoshiyuki KOZUKE
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 さいたま市で10月24日に開かれる「J:COMプレゼンツ2015ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」を目前に控えた22日夜、別府史之(トレック ファクトリーレーシング)と新城幸也(チーム ヨーロッパカー)を招いたトークショーが東京スカイツリータウン・ソラマチ(東京都墨田区)のJ:COMワンダースタジオで開かれ、大会に向けて別府は「今回も優勝するよう、しっかりスプリント勝負をしたい」、新城は「別府さんがスプリント勝負なら、僕は逃げて勝ちます」とそれぞれの戦術を語って勝利を誓った。

トークショーに登場した新城幸也(左)と別府史之 =10月22日、東京スカイツリータウン・ソラマチのJ:COMワンダースタジオ Photo: Yoshiyuki KOZUKEトークショーに登場した新城幸也(左)と別府史之 =10月22日、東京スカイツリータウン・ソラマチのJ:COMワンダースタジオ Photo: Yoshiyuki KOZUKE

ロードレースは立って見るべし

 トークショーでは、サイクルロードレースの実況中継でおなじみのDJサッシャさんと解説者の栗村修さんが司会を務め、初めに大会のコースや、レースの見どころを紹介。会場は立ち見の客が幾重にも取り巻くほどの大盛況で、別府と新城が登場すると大きな拍手に包まれた。

ステージでトークを繰り広げる(左から)進行役のサッシャさん、栗村修さん、新城幸也、別府史之 Photo: Yoshiyuki KOZUKEステージでトークを繰り広げる(左から)進行役のサッシャさん、栗村修さん、新城幸也、別府史之 Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 その後は、ファンから事前に寄せられた質問に2人が答える形で進行。「日本のロードレースファンは、チーム内の外国人選手にどう思われているか? 改善点はあるか?」という質問に、新城は「日本のファンはサインや写真撮影が始まるとまっすぐ並ぶ。ヨーロッパなら右から左から手を出してくる」と答えて笑いを誘った。

トークショーで笑顔を絶やさない新城幸也 Photo: Yoshiyuki KOZUKEトークショーで笑顔を絶やさない新城幸也 Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 また、宇都宮市で18日に開かれたジャパンカップサイクルロードレースの沿道で応援したファンについて、新城は「座って観戦している人は怖い。もし落車など事故があったら逃げられない。ロードレースは立って見なきゃ。これ拡散希望」と改善を要望。別府は「ジャパンカップのコースは、もう(観戦者数が沿道の)キャパを超えている。もう少しキャパを広くしてもらえたら、もっともっとファンの人も応援できる」とコースの見直しを求めた。

身振り手振りを交えて語る別府史之 Photo: Yoshiyuki KOZUKE身振り手振りを交えて語る別府史之 Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 外国の自転車選手で流行している日本文化を質問されると、新城はネスレ日本のチョコレート菓子「キットカット」と回答。キットカットは欧米でも販売されているが、新城は日本独自の“ご当地お土産”シリーズのわさび味、宇治抹茶味、しょうゆ味などを挙げ、「フランスへ必ず買って帰る。みんなで『エーッ』と言いながら食べる」とエピソードを明かした。別府は、チームメートが日本の錦鯉に夢中になり、「家の前の駐車場をぶっ壊して池を作り、日本から航空便で送って飼っている」と語った。

若い選手に「もっと強く当たってきて」

 将来伸びる若い選手が誰かを問う質問には、別府は「プロになりたいと真剣に思っている選手とコミュニケーションをとっているが、まだまだ熱意が足りない。もっとぶつかってきていいんじゃないか」と真剣な眼差しで指摘。「もっと強く当たってきてほしい。そしたら張っ倒してやります」とも語って先輩の意地をのぞかせた。新城も「日本の(若い)みんなは、自分たちの中でけんかしない。もっとガツガツやっていいんじゃないか」と奮起を促した。

「ジロ・ローザ」でステージ優勝した萩原麻由子を自宅で接待したと語った新城幸也(左) Photo: Yoshiyuki KOZUKE「ジロ・ローザ」でステージ優勝した萩原麻由子を自宅で接待したと語った新城幸也(左) Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 今年7月6日、女性で世界最高峰のステージレース「ジロ・ローザ」の第6ステージで、萩原麻由子(ウィグル・ホンダ)が優勝した快挙を挙げ、別府と新城に「俺が歴史に名を刻みたかった、と頭をよぎりませんでしたか?」という率直な質問も。新城は「ジロローザが終わったあとにうち(フランスの新城の自宅)に来たので、大接待した。シャンパンとか、ビールの5リットルの樽とか買って」と萩原を祝福したことを明かした。

 別府は萩原について「彼女は高校生の頃から、世界で活躍する選手になるんじゃないかと言われていた」と説明。「海外へ行って苦労していたけど、去年くらいから顔がすっきりしてきたので、“これはいけるな”と思った。ジロ・ローザ優勝は当たり前の結果。来年も楽しみ」と期待を込めた。

苦しい時期を乗り越えて

ジャパンカップクリテリウムで優勝できて「本当に幸せ」と語った別府史之 Photo: Yoshiyuki KOZUKEジャパンカップクリテリウムで優勝できて「本当に幸せ」と語った別府史之 Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 進行役の栗村さんは「競技生活で苦しい時に、自分を鼓舞することはあるか」と質問。別府は「プロ選手としてエースに尽くす地味な仕事をずっとしてきた。でも、今回のジャパンカップクリテリウムで、大観衆の中で優勝という結果を出して、やっててよかったと正直に思う。本当に幸せ」と本音を吐露し、「だからこそ、辛くても頑張っていかなくてはいけない」と語った。

 新城は「ツールで区間優勝したいというのが夢」と明言。「もう自転車はいい、っていうくらいまでやりたい。僕はまだ自転車を嫌いになっていない。自転車大好きなので、今はまだまだ余裕がある」と述べ、さらなる飛躍を誓った。さらに、「ジャパンカップとさいたまクリテリウムで、皆さんの応援でパワーを溜めて、また来年一年間、ヨーロッパで頑張れる」とファンの応援に感謝した。

 トークショーの終盤には、2人のサイン入りTシャツやチームグッズがプレゼントされるじゃんけん大会が行われ、新城と別府が交互にじゃんけんをして観客が挑戦。会場内は大いに盛り上がった、

観客全員が「じゃんけんポン!」 Photo: Yoshiyuki KOZUKE観客全員が「じゃんけんポン!」 Photo: Yoshiyuki KOZUKE
じゃんけん大会の後半まで勝ち残った観客は真剣そのもの Photo: Yoshiyuki KOZUKEじゃんけん大会の後半まで勝ち残った観客は真剣そのもの Photo: Yoshiyuki KOZUKE
じゃんけん大会に勝ち残り、新城幸也と別府史之からプレゼントを贈られるファン Photo: Yoshiyuki KOZUKEじゃんけん大会に勝ち残り、新城幸也と別府史之からプレゼントを贈られるファン Photo: Yoshiyuki KOZUKE

別府 vs 新城の戦いにも注目

 24日のさいたまクリテリウムに向けて、新城は「ツール・ド・フランスで活躍している選手が出場する。これ以上のレースはない。僕らが通ったあとの風を感じたい方は、ぜひさいたまへ足を運んで声援をください。その応援の分、僕らもペダルをこぎます」とアピール。別府は「実際にこれほどのロードレースを日本でやる機会はなかなかない。みんなで盛り上げていけば、大成功すること間違いない。僕らもしっかり魅せます」と活躍を誓った。

 トークショー終了後には2人がメディアの取材に応じ、別府は「チームがジャパンカップでクリテリウム、ロードレースと連勝し、次も勝ってやろうという雰囲気。さいたまクリテリウムも優勝するよう、しっかりスプリント勝負したい」と意気込んだ。対する新城は、「別府さんがスプリントと言ったので、僕は逃げます。スプリントにならないよう逃げて勝ちます」と闘争心を燃やした。

「J:COMプレゼンツ2015ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」での活躍を誓った別府史之(左)と新城幸也 Photo: Yoshiyuki KOZUKE「J:COMプレゼンツ2015ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」での活躍を誓った別府史之(左)と新城幸也 Photo: Yoshiyuki KOZUKE

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