カンチェッラーラが「カンパイ!」ジャパンカップ“2勝”を称えて トレック ファクトリーレーシングがアフターパーティー
10月17日のクリテリウム、18日のロードレースとジャパンカップで連勝したトレック ファクトリーレーシングのアフターパーティーが19日、東京都港区で開かれ、出席したファンがファビアン・カンチェッラーラや別府史之ら選手たちを囲んで勝利を称え、交流を楽しんだ。
スター選手と間近で交流

リムジンが会場に横付けされて選手たちが会場入りすると、ファンが拍手で盛大に迎えた。ステージ上に選手立ちが並び、チーム全員による「カンパイ!」の掛け声でパーティーがスタート。最初に挨拶に立ったカンチェッラーラは、「素晴らしいファンの皆さんに会うため、昨年から再び日本に来たいと思っていた」と述べてファンの喝采を浴びた。

日本についての印象を聞かれたカンチェッラーラは、「アスリートではなく、一人のスイス人としても私に優しく接してくれることがとても素晴らしい」と応じた。ステージから降りると、行列を作ってサインを待つファンの一人ひとりと言葉を交わし、笑顔で記念撮影に応じた。



マドンのエアロ性能も勝利の要因

神奈川県から参加した仁藤慈(めぐみ)さんと塩山優紀さんは、別府の大ファン。「ずっとフミを追っかけています」という仁藤さんは、満面の笑みで別府と写真に収まった。また「乗るのも観るのも好き」と話す塩山さんは、「目の前で見るカンチェッラーラってカッコいいですね…」とうっとりした表情でステージを見つめていた。

クリテリウムで優勝した別府は、「アシストしてくれたチームメイトがプロフェッショナルな仕事をしてくれた。自転車レースは紳士なスポーツであり、格闘技。少しの気持ちの違いで結果が変わってくるが、大勢のファンの声が後押しになった」と振り返った。
また、「残り100mの時点で勝利を確信できた。僕が駆ったマドンは“究極の”エアロバイクなので、最後の伸びで勝ったことがベン・スイフト(チーム スカイ)との勝負に競り勝てた要因のひとつ」とアピールした。



選手供給品のレアアイテムが景品

抽選会では、選手がレース中に身につけたウェアやサングラスをはじめ、豪華な賞品が提供され、選手たちは抽選ボックスから参加者それぞれに割り当てられたナンバーカードを引いた。書いてある数字が日本語で読み上げられると、「やったー!」といった歓声が会場に響き、当選者は選手から直接、賞品を受け取った。
東京都西東京市から来た波部崇(はべ・たかし)さんは、カンチェッラーラが練習で使用していたレインジャケットをゲット。2010年からレース観戦を始め、カンチェッラーラが勝つ姿を見て大ファンだったという。
波部さんは「まさか当たるとは思わず、実感がわきません。額に入れて飾り、家宝にします!」と感動した様子で話した。
本物のマイヨジョーヌ

パーティーの終盤では、チームから田村芳隆トレック・ジャパン代表へ、カンチェッラーラがツール・ド・フランスで獲得したマイヨジョーヌがサプライズプレゼント。実物の“生”マイヨジョーヌを目にしたファンからは大きな歓声が上がった。最後にファンと選手の集合写真が撮影され、カンチェッラーラは集まった出席者の様子をスマホで“自撮り”して楽しんだ。選手とファンが一つになって楽しいひと時を共有するパーティーとなった。