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はらぺこサイクルキッチン<47>東京・渋谷に「ビストロ アスリート」がオープン 食への意識を高めるきっかけに

by 池田清子 / Sayako IKEDA
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「ビストロ アスリート with カムラッド」の奥の席からは、プールを見渡すことができます Photo: Sayako IKEDA「ビストロ アスリート with カムラッド」の奥の席からは、プールを見渡すことができます Photo: Sayako IKEDA

 アスリートフードマイスターの企画などに携わる「フードディスカバリー」が10月10日、「ビストロ アスリート with カムラッド」を東京・渋谷区スポーツセンター内にオープンしました。オープン前日の9日には記念パーティーが催され、アスリートフードマイスターである私も参加をして実際のメニューを味わうなどしてきました。アスリートフードマイスターによる初のコンセプトレストランを、ご紹介します。

都内人気レストランとコラボしたメニュー

全国からアスリートフードマイスターも集まり、嬉しい再会。レストランのレシピ提案やアスリートフードの料理教室講師、雑誌連載など各方面で活躍されています。写真を撮るときには「筋肉、ムキムキいー!」を合言葉に笑顔 Photo: Sayako IKEDA全国からアスリートフードマイスターも集まり、嬉しい再会。レストランのレシピ提案やアスリートフードの料理教室講師、雑誌連載など各方面で活躍されています。写真を撮るときには「筋肉、ムキムキいー!」を合言葉に笑顔 Photo: Sayako IKEDA

 アスリートフードマイスターは、「スポーツに取り組む全ての人々へ、食事とスポーツの関係性・重要性を伝え、健康的にスポーツを楽しむ身体づくりをサポートする」ことを目的に掲げた資格です。ビストロ アスリートは、そんなアスリートフードマイスターの知識・アイディアが存分に詰まった、日本初のレストラン。コンセプトは、次の3つです。

1)「筋力アップ」「疲労回復」など、具体的な悩み・課題解決に繋がるよう食材の栄養素から効果を考えたレシピを開発。
2)スポーツセンターの利用者以外も気軽に利用できるよう、カレーやスパゲティなどの人気メニューにアスリートフードの要素を取り入れた親しみやすいメニューを実現。
3)「食べる」「学ぶ」「買う」「笑う」など、人間の行動軸に合わせた各種セミナーやイベントを開催し、人が集い笑顔になれる空間を目指します。

 ビストロ アスリートが誕生した場所にはこれまでも食堂がありましたが、内装も一転。天井が高く、明るく広々とした空間が特徴的です。奥はガラス張りになっていて、その向こうには室内プールが見渡せます。練習の様子を見ながら食事を摂ることもでき、子どもを待つ保護者にも良さそうです。

パーティーの中で、海外遠征の体験談や資格を取得してからの活動についてお話させていただきました Photo: Sayako IKEDAパーティーの中で、海外遠征の体験談や資格を取得してからの活動についてお話させていただきました Photo: Sayako IKEDA
メニューの一部。効果やアイコンが表記されています Photo: Sayako IKEDAメニューの一部。効果やアイコンが表記されています Photo: Sayako IKEDA
ディナーは単品メニューも豊富。こちらは、選べる特選素材(写真は”旬の魚”)と東京野菜のグリル。どのメニューにも野菜が添えられていて、バランスが考えられていますディナーは単品メニューも豊富。こちらは、選べる特選素材(写真は”旬の魚”)と東京野菜のグリル。どのメニューにも野菜が添えられていて、バランスが考えられています

 メニューの考案や食事の提供は、東京都内で「こだわりお肉と菜園料理」のレストラン数店舗を展開する「カムラッド」が担当しています。カムラッドのストアマネージャー(店長)兼シェフ、西山舞さんは、「私が作って提供したものがアスリートの身体に入ってどういう働きをするのか、どうしたら効果を出せるのか、ということを考えるようになりました。お客さんの意見も取り入れながら、メニューを開発していきたい」と意気込みを語ってくれました。

 運動と食事の意識が、料理を提供するスタッフの方々にも広がっているということですね。ビストロ アスリートではまた、季節ごとにもメニューを変えていく予定だそうです。栄養面や食材へのこだわりはもちろんですが、こころを込めて作られた料理はどれも美味しかったです!

向かって左から、キッチンのお手伝いもされていたベジフルフラワーアーティストの佐々木久美子さん、カムラッドのオーナーシェフ林 卓さん、ビストロアスリート店長の西山舞さんと Photo: Sayako IKEDA向かって左から、キッチンのお手伝いもされていたベジフルフラワーアーティストの佐々木久美子さん、カムラッドのオーナーシェフ林 卓さん、ビストロアスリート店長の西山舞さんと Photo: Sayako IKEDA
フライドポテトなど、定番人気メニューもあります。身構えずに、慣れ親しんだメニューで食の意識を高めていけるのは、お子さんにとってもいいですね Photo: Sayako IKEDAフライドポテトなど、定番人気メニューもあります。身構えずに、慣れ親しんだメニューで食の意識を高めていけるのは、お子さんにとってもいいですね Photo: Sayako IKEDA
人参のレアチーズケーキなど、スイーツも大人気でした Photo: Sayako IKEDA人参のレアチーズケーキなど、スイーツも大人気でした Photo: Sayako IKEDA
フードディスカバリー株式会社、そして株式会社アスリートフードマイスター 代表取締役社長の福井栄治氏と Photo: Sayako IKEDAフードディスカバリー株式会社、そして株式会社アスリートフードマイスター 代表取締役社長の福井栄治氏と Photo: Sayako IKEDA

食事の効果をアイコン化

パーティー会場に並んだ食事の前にも、食材の栄養素や働きが書かれていました。味わいながら、身体を作るイメージで食べたいですね Photo: Sayako IKEDAパーティー会場に並んだ食事の前にも、食材の栄養素や働きが書かれていました。味わいながら、身体を作るイメージで食べたいですね Photo: Sayako IKEDA

 今回の出店に対してフードディスカバリーでは、「一流アスリートを目指している少年・少女アスリートたちが、普段の食事の中から意識を上げることも、大きな目的の一つ」と、2020年の東京オリンピックを見据えた事業であることを挙げています。選手自身が、食材がどのように身体に働きかけるのかを知るために、食事メニューに期待できる効果のアイコンを付けるなどの工夫をしているのだそうです。

 例えば、「東京野菜たっぷり16穀米プレートランチ」の一つ「20品目野菜のカレープレート」では、メニュー表に<疲労回復><腸活><美肌>のアイコンが記されています。解説には、「カレーのスパイスは食欲増進・代謝アップの効果が期待できます。黒米をはじめ16穀の雑穀にはビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれます」といったことが書かれています。子どもから大人まで「分かりやすく・楽しく・美味しく」学んでいくというのはいいですね。

カフェやアルコールメニューもあります。プラス100円でアスリートのために考案されたポリフェノールも追加が可能。こちらはポリフェノールを牛乳で割ったもの。味はカフェラテ!? 飲みやすかったです Photo: Sayako IKEDAカフェやアルコールメニューもあります。プラス100円でアスリートのために考案されたポリフェノールも追加が可能。こちらはポリフェノールを牛乳で割ったもの。味はカフェラテ!? 飲みやすかったです Photo: Sayako IKEDA
サラダピッツァ(グリル野菜のカプレーゼ)は、ヘルシーながら4種のチーズでアスリートや女性に不足しがちなカルシウムが豊富ですサラダピッツァ(グリル野菜のカプレーゼ)は、ヘルシーながら4種のチーズでアスリートや女性に不足しがちなカルシウムが豊富です
農園野菜と3種チーズのボロネーゼ。メニューには「トマトに含まれるリコピンには抗酸化作用があり、疲労回復やシミ・そばかす 対策におススメ。またリコピンは油に溶ける性質があるので、オリーブオイル と一緒に摂ることで効果的に吸収されます」と説明が。美味しそう!農園野菜と3種チーズのボロネーゼ。メニューには「トマトに含まれるリコピンには抗酸化作用があり、疲労回復やシミ・そばかす 対策におススメ。またリコピンは油に溶ける性質があるので、オリーブオイル と一緒に摂ることで効果的に吸収されます」と説明が。美味しそう!

 効果を知った上で食事を口にするだけでも、噛み方が変わったり、よく味わったりと意識の向上に繋がることでしょう。サイクリストにとっても、持久系・長距離系・筋力アップなど目的に合わせた選択がしやすいと思います。他の献立には<ケガ対策><筋力UP><ダイエット>のアイコンもありましたよ。

 メニュー表の巻末にはアスリートフードマイスターの田代由紀子さんによる「使用食材の目的別栄養素一覧」が載っていて、使用食材の別に栄養素や目的が一目で分かるように記されていました。ビストロ アスリートは、「食への意識が高まるきっかけの場所」という役割もあると感じました。

ナスのキャラメルポワール、アボカドのチーズケーキ、10品目の野菜のオルトラーナ、きんぴらのチーズケーキなど、野菜を使った変わり種ケーキもたくさん。苦手な野菜があれば、スイーツから挑戦してみるのはいかがでしょう?ナスのキャラメルポワール、アボカドのチーズケーキ、10品目の野菜のオルトラーナ、きんぴらのチーズケーキなど、野菜を使った変わり種ケーキもたくさん。苦手な野菜があれば、スイーツから挑戦してみるのはいかがでしょう?

 食材と効果の関係がつかめてくれば、レストランだけでなく自宅での食材選びにも生かされますね。私は「お皿の上の色のバランスは栄養のバランスと比例している」と常々意識して献立を組みますが、彩りはもちろん盛り付けも考えられているので勉強になります。「口の前にまずは目で食べる」と唾液も分泌されて消化にもよいですし、減量中も満足感に繋がります。

◇         ◇

 パーティーでは、アスリートフードマイスターを代表して、MTBプロアスリートである夫・池田祐樹(トピークエルゴンレーシングチームUSA)を食の面でも支えていること、海外遠征の体験談、アスリートフードマイスターの資格取得から自分の世界も大きく広がったことなどのお話をさせていただきました。「運動と食の関係性」「実践と効果」「怪我の防止と治癒力向上」といった食にまつわる知識と経験を重ね、今後も選手の環境を整えるサポートをしていきたいという想いの刺激になりました。


ビストロ アスリート with カムラッド
 所在地:東京都渋谷区西原1-40-18 渋谷区スポーツセンター内レストラン
 営業時間:11:00〜21:00
 定休日: 月曜日(渋谷区スポーツセンター休館日に準ずる)

池田清子池田清子(いけだ・さやこ)

アスリートフード研究家。モデル事務所でのマネージャー経験を生かし2013年夏よりトピーク・エルゴンレーシングチームUSA所属ライダー、池田祐樹選手のマネージメントを開始、同秋結婚。平行して「アスリートフードマイスター」の資格を取得。アスリートのパフォーマンス向上や減量など、目的に合わせたメニューを日々研究している。ブログ「Sayako’s kitchen」にて情報配信中。

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