2015 ジャパンカップ・チームプレゼンテーションジャパンカップが開幕 別府、新城、カンチェッラーラ、クネゴらが意気込みをアピール

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 「2015 ジャパンカップ サイクルロードレース」のチームプレゼンテーションが10月16日夜、宇都宮市中心部のオリオンスクエアで開かれ、出場全選手がチームごとにステージに上がって勇姿を披露。会場に集まった多くのファンの声援を受けながら、大会への意気込みを語った。17日は午前中から宇都宮森林公園の周回コースでオープニングフリーラン、チャレンジレース、オープンレースなど一般やアマチュアのイベントが行われ、午後には宇都宮市中心街でジャパンカップクリテリウムが開かれる。18日には宇都宮森林公園を舞台にロードレースが開催される。

「2015 ジャパンカップ サイクルロードレース」のチームプレゼンテーションで、会場から大きな声援を受け思わず笑みがこぼれたファビアン・カンチェッラーラらトレック ファクトリーレーシングの選手たち Photo: Naoi HIRASAWA「2015 ジャパンカップ サイクルロードレース」のチームプレゼンテーションで、会場から大きな声援を受け思わず笑みがこぼれたファビアン・カンチェッラーラらトレック ファクトリーレーシングの選手たち Photo: Naoi HIRASAWA

チームプレゼンテーション会場のオリオンスクエアは、多くのファンで埋め尽くされた。サイクルライフナビゲーターの絹代さんを司会に、今中大介さん、栗村修さん、サッシャさんがステージに立ち選手を迎えた Photo: Ikki YONEYAMAチームプレゼンテーション会場のオリオンスクエアは、多くのファンで埋め尽くされた。サイクルライフナビゲーターの絹代さんを司会に、今中大介さん、栗村修さん、サッシャさんがステージに立ち選手を迎えた Photo: Ikki YONEYAMA
佐藤栄一宇都宮市長は「知人がフランスに行った際に『宇都宮から来た』と話したら、『オー! ジャパンカップ!』と言われた。海外でもジャパンカップが知られるようになってきた」と誇らしげに語った Photo: Ikki YONEYAMA佐藤栄一宇都宮市長は「知人がフランスに行った際に『宇都宮から来た』と話したら、『オー! ジャパンカップ!』と言われた。海外でもジャパンカップが知られるようになってきた」と誇らしげに語った Photo: Ikki YONEYAMA

海外招待チーム

ランプレ・メリダ

 ジャパンカップではおなじみのチーム。5月のツアー・オブ・ジャパンに続く来日となったブルーノ・ヴィッチーノ監督は、「ディエゴ・ウリッシ(イタリア)とヤン・ポランツェ(スロベニア)のツートップで戦う。あとは天候次第だ」と勝機をうかがった。2007年に優勝しているマヌエーレ・モーリ(イタリア)も「ウリッシたちを勝たせるために、自らの優勝経験を生かしたい」と全力でアシストする意志を見せた。ポランツェは今年のジロ・デ・イタリアで第5ステージ優勝、ウリッシも第7ステージを制している。

 監督直々のエース指名を受けたポランツェは、「コンディションは悪くないので、ポディウムを狙っていきたい。一番重要となるのは上りだと思う」と話す。ウリッシも「厳しい上りだ。きっとラスト数周回で動きが起こると思う」と続けた。

 チーム紹介の最後には、新城幸也(チーム ヨーロッパカー)の来季移籍加入が話題に。ヴィッチーノ監督が「来年の大会ではチームの切り札にしたい」とコメントし、会場を沸かせた。

(左2人目から)ディエゴ・ウリッシとヤン・ポランツェのダブルエース体制で臨むランプレ・メリダ Photo: Naoi HIRASAWA(左2人目から)ディエゴ・ウリッシとヤン・ポランツェのダブルエース体制で臨むランプレ・メリダ Photo: Naoi HIRASAWA

チーム キャノンデール・ガーミン

 過去にジャパンカップを2度制したネイサン・ハース(オーストラリア)擁するキャノンデール・ガーミンは、ジャスパー・ボーフェンハウス(オランダ)が欠場して4人での参戦。チームに4年間所属したハースは来季の移籍が決まっており、今回が現チームで最後のレースとなる。大会3勝目への意気込みを聞かれたハースは、昨年同様にリラックスした表情で、「多少の自信はあるんだけど、今週はちょっとギョーザを食べ過ぎた!」とおどけてファンを笑わせた。

 ファブリツィオ・グイーディ監督は「今回はとても若いチームで、経験はないかもしれないが、逆に勝ちたいという気持ちは強い。とてもいいスピリットを持って走れると思う」と期待した。

過去2度優勝のネイサン・ハース(右から2人目)が注目を集めるチーム キャノンデール・ガーミン Photo: Naoi HIRASAWA過去2度優勝のネイサン・ハース(右から2人目)が注目を集めるチーム キャノンデール・ガーミン Photo: Naoi HIRASAWA

BMC レーシングチーム

 UCIワールドチーム勢では唯一の初出場となるBMCレーシングチームは、若い選手が中心のメンバー編成。ジャクソン・スチュワート監督は「選手全員を注目してほしい。特にペテル・ヴェリトス(スロバキア)が好調だ」と話した。

 4月のブエルタ・アル・パイス・ヴァスコ(バスク一周)第1ステージで激しく落車し、右膝靭帯に大けがを負ったピーター・ステティナ(アメリカ)は8月に戦列復帰し、現在コンディションを取り戻そうとしている段階。ファンの盛り上がりに、「日本の自転車人気には本当に驚いている」と述べた。

ジャパンカップ初参戦のBMC レーシングチーム Photo: Naoi HIRASAWAジャパンカップ初参戦のBMC レーシングチーム Photo: Naoi HIRASAWA

チーム スカイ

 近年、ツール・ド・フランスを中心に世界最強チームとして君臨するチーム スカイは、ジャパンカップ3度目の出場。昨年はクリテリウムで優勝、ロードレースでは2位の結果を残している。今年はアレックス・ピータースが欠場し、4人編成で参戦する。

 セルファイス・クナーフェン監督は、「去年は(ロードレースで)2位だったので、もちろん1位を狙います。全力を尽くして上を狙っていきたい」とコメント。今回がスカイで走る最後のレースとなるベルンハルト・アイゼル(オーストリア)は、「4週間半前に腕を骨折して調子は良くない。他にも強い選手がたくさん来ているが、モチベーションは高いので、楽しんで精一杯やりたい」と抱負を語った。

 ステージ上では栗村修さんからアイゼルに「来年(移籍先で再びチームメートになる)カヴェンディッシュと走るのは楽しみですか?」という質問があり、アイゼルが「とても楽しみです」と答える一幕もあった。

ベルンハルト・アイゼル(中央)がチームを牽引するチーム スカイ Photo: Naoi HIRASAWAベルンハルト・アイゼル(中央)がチームを牽引するチーム スカイ Photo: Naoi HIRASAWA

トレック ファクトリーレーシング

 参加チーム中、ひときわファンの歓声が大きかったのがトレック ファクトリーレーシング。今大会注目度ナンバーワンのファビアン・カンチェッラーラ(スイス)や、ベテランのヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ)がオーバーアクションで観客をあおるシーンもあり、終始和やかなチーム紹介に。「この盛り上がりは予想通りだよ」とは、ゼネラルマネージャーのルカ・グエルチレーナ氏。

 エースを務める別府史之も笑顔で「ただいま!」と凱旋の第一声。レースに向けては「メンバーに恵まれ、素晴らしいチームでレースができて幸せ。メンバー5人とも勝負できるライダー」と述べた。また、カンチェッラーラは「再び宇都宮に来られてうれしい。調子がベストでないのは秘密ではないが、モチベーションは最高。レースでは全力を尽くすよ」と力強くコメントした。

(左3人目から)別府史之、バウケ・モレマ、ファビアン・カンチェッラーラといった強力なメンバーをそろえたトレック ファクトリーレーシング Photo: Naoi HIRASAWA(左3人目から)別府史之、バウケ・モレマ、ファビアン・カンチェッラーラら強力なメンバーをそろえたトレック ファクトリーレーシング Photo: Naoi HIRASAWA

チーム ノボノルディスク

 チーム ノボノルディスクは、メンバー全員が1型糖尿病患者から構成され、ジャパンカップは昨年に続き2度目の参戦だ。ヴァシリ・ダヴィデンコ監督は、「糖尿病を患っていても、これだけ素晴らしいレースを走れるということを、ぜひ皆さんに見せたい。そしてもしかしたら素晴らしい結果を残せるということを知らせたい」と誇らしげに語った。今年のツアー・オブ・ターキーで総合10位の成績を残しているハビエル・メヒアス(スペイン)は、「調子は万全なので、勝利を目指して頑張る」と意気込みを語った。

選手全員が1型糖尿病患者というチーム ノボノルディスク Photo: Naoi HIRASAWA選手全員が1型糖尿病患者というチーム ノボノルディスク Photo: Naoi HIRASAWA

NIPPO・ヴィーニファンティーニ

 過去2度の優勝を誇るダミアーノ・クネゴ(イタリア)が率いる。「これまで何度も好成績を残せてきたので、今回もしっかりと走りたい」と意気込む。

 チームの日本人ライダーの中で唯一のメンバー入りを果たした山本元喜は、昨年の大会では逃げで快走を披露。今年の目標を問われると、「チームオーダー次第だが、できれば最後までメーン集団に残り、優勝争いに加わりたい」と意欲を見せた。

3度目の優勝を狙うダミアーノ・クネゴ(左から3人目)を中心に臨むNIPPO・ヴィーニファンティーニ Photo: Naoi HIRASAWA3度目の優勝を狙うダミアーノ・クネゴ(左から3人目)を中心に臨むNIPPO・ヴィーニファンティーニ Photo: Naoi HIRASAWA

アタックチームガスト

 ジャパンカップ初参戦となるアタックチームガストは、台湾の自転車メーカーのガストがメーンスポンサー。今シーズンはツール・ド・熊野やツール・ド・北海道にも参戦しており、日本のレースでもすでにおなじみだ。セバスチャン・デュクロ監督は「参戦できて光栄。とにかく全力を尽くすのみ」と話す。今年のツール・ド・熊野第3ステージで勝利しているトーマス・ラボウ(オランダ)は、「若いメンバーが揃っているので、皆さんを驚かせる結果になるよう、とにかく頑張っていきたい」と抱負を語った。

2015年はツール・ド・熊野やツール・ド・北海道に出場してきたアタックチーム ガスト Photo: Naoi HIRASAWA2015年はツール・ド・熊野やツール・ド・北海道に出場してきたアタックチーム ガスト Photo: Naoi HIRASAWA

国内チーム

クリテリウム スペシャルチーム

 17日のジャパンカップクリテリウムのために編成される「クリテリウムスペシャルチーム」。エーススプリンターであり、これまで2度の優勝経験があるスティール・ヴォンホフは、この種目のオーストラリアチャンピオンでもあることから、緑・金・緑のナショナルカラーの特別ジャージで登場。ファンからの黄色い声援も飛んだ。

 競輪界の上位クラスであるS級選手が2人メンバー入り。ご当地ライダーの金子幸央は「ずっと出場したかったレース」と初参戦を喜んだ。また、浅井康太は「2012年に出場した際に、集団内での走り方が悪く、畑中(勇介)に怒られた」というエピソードを披露し、畑中の妻でありチームプレゼンテーションの司会を務めたサイクルライフナビゲーター・絹代さんを慌てさせる一幕も。

ジャパンカップクリテリウム3度目の優勝を狙うスティール・ヴォンホフ(右から3人目)を中心とするクリテリウム スペシャルチーム Photo: Naoi HIRASAWAジャパンカップクリテリウム3度目の優勝を狙うスティール・ヴォンホフ(右から3人目)を中心とするクリテリウム スペシャルチーム Photo: Naoi HIRASAWA

日本ナショナルチーム

 今大会に出場しないチームから日本人トップ選手を集めて編成された日本ナショナルチームは、今年の世界選手権で17位に入った新城幸也がエースを務めるほか、U23世代の若い選手も3人出場する。浅田顕監督は、「今年は新城が来てくれたので心強い限りです。ナショナルチームの方針として個々として走ることはあり得ないので、エースがいて、それを助けるメンバーがいてという走りをする」と、新城をチームを挙げてサポートすることを約束した。

 新城は「準備してきたので調子はいい。世界選手権からまだ2週間しか経っていないので、まだまだ力は残っている。毎年、頑張ります優勝しますと言っていますが、なかなか現実していないので、今年こそはぜひともそれを叶えたい」と力強く語った。クリテリウムに関しては「若者たちが『最低2位だ』と浅田さんに言われていたので、明日は若者たちが頑張ってくれる」と明かして観客の笑いを誘った。

新城幸也(右から2人目)の参戦で大きな注目を受ける日本ナショナルチーム Photo: Naoi HIRASAWA新城幸也(右から2人目)の参戦で大きな注目を受ける日本ナショナルチーム Photo: Naoi HIRASAWA

那須ブラーゼン

 チーム発足から3年、悲願の初出場を果たすのが地元・栃木県ほ本拠地とする那須ブラーゼンだ。登壇した若杉厚仁運営マネジャーは「(ジャパンカップは)近くて遠いレースだった」と述べ、初めて臨む大舞台に感慨の面持ち。キャプテンの佐野淳哉は、「コースが変わったが、古賀志林道の上りで動きが起こることは間違いない」とレース展開を予想した。

地元・栃木県のチームとしてジャパンカップ初出場を果たした那須ブラーゼン Photo: Naoi HIRASAWA地元・栃木県のチームとしてジャパンカップ初出場を果たした那須ブラーゼン Photo: Naoi HIRASAWA

愛三工業レーシングチーム

 アジアツアーを中心に活動する愛三工業レーシングチームは、UCIコンチネンタル登録10年目を迎えた。直前のツール・ド・シンカラ(インドネシア)で総合11位と調子を上げている伊藤雅和は、「海外勢が強いので、最後まで我慢して先頭集団に残りたい。山を上れるメンバーで来ているので頑張りたい」と語った。キャプテンを務めるベテランの綾部勇成は「自分たちで仕掛けていきたい。最後だけでなく途中も見てほしい」とアピールした。

アジアなど海外でのレース経験が豊富な愛三工業レーシングチーム Photo: Naoi HIRASAWAアジアなど海外でのレース経験が豊富な愛三工業レーシングチーム Photo: Naoi HIRASAWA

ブリヂストンアンカー サイクリングチーム

 10月3日から11日までインドネシアで開催されたツール・ド・シンカラ(UCI2.2)に参戦。初山翔が最終の第9ステージで勝利し、総合でも10位に入ったほか、第5ステージでは西薗良太が2位となった。期間中には食中毒に見舞われるなどのピンチもあったが、現在は体調が回復し好調をキープしたまま本番に臨む。

初山翔(中央)のステージ優勝など前週のツール・ド・シンカラで好成績を残したブリヂストンアンカー サイクリングチーム Photo: Naoi HIRASAWA初山翔(中央)のステージ優勝など前週のツール・ド・シンカラで好成績を残したブリヂストンアンカー サイクリングチーム Photo: Naoi HIRASAWA

マトリックス パワータグ

 2011年以来、4年ぶりの出場となるマトリックスパワータグは、安原昌弘監督の名調子が炸裂。過去3大会出場できなかった3年分の思いを一人でしゃべり尽くし、予定時間を大幅にオーバーしながら会場を爆笑させ、結局選手は一言もコメントを発することなくステージを後にした。今シーズンはベンジャミン・プラデス(スペイン)が国内外のUCIレースで勝利を挙げて好調なほか、ホセビセンテ・トリビオ(スペイン)、吉田隼人も国内Jプロツアーで優勝するなど結果を残している。

今シーズンは国内のレースで多くの勝利を挙げ、久しぶりにジャパンカップへの出場を果たしたマトリックス パワータグ Photo: Naoi HIRASAWA今シーズンは国内のレースで多くの勝利を挙げ、久しぶりにジャパンカップへの出場を果たしたマトリックス パワータグ Photo: Naoi HIRASAWA

チームUKYO

 現在、Jプロツアーで畑中勇介が個人ランキング1位、チームランキングでもトップに立つチームUKYO。チームを代表してコメントした畑中は、司会を務める妻の絹代さんとの「こんばんは」という掛け合いで観客を笑わせた。キャプテンの土井雪広は「(メンバーの個性が強く)チームが上手くまとまらない」との内情を暴露しつつ、「今回はしっかりしたメンバーがそろっているので大丈夫」とアピールした。

国内チーム屈指の戦力を誇るチームUKYO Photo: Naoi HIRASAWA国内チーム屈指の戦力を誇るチームUKYO Photo: Naoi HIRASAWA

宇都宮ブリッツェン

 地元の期待を背負う宇都宮ブリッツェン。清水裕輔監督は「今年はけがが多いシーズンで、思うような結果が残せていないが、国際レースでは結果を残せているので、チームのレベルは上がっている」と話す。エースの増田成幸は「チーム最大の目標と言っても過言ではないので、しっかり準備してきました」と語り、日曜日のレースの作戦については「今年はどこかでまた…まだ秘密です」とはぐらかし、勝利への強い意思をにじませた。

ホームチームとして会場から大きな声援を受けた宇都宮ブリッツェン Photo: Naoi HIRASAWAホームチームとして会場から大きな声援を受けた宇都宮ブリッツェン Photo: Naoi HIRASAWA

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