街乗りからライドイベントまで活躍ワイヤレス化でラクラク操作 ボントレガーのリア&フロントライトを長期インプレッション

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 アメリカの自転車パーツ・アクセサリーブランド「Bontrager」(ボントレガー)から発売されている、点灯や消灯をワイヤレスでコントロールできるフロントライト「Ion(イオン)700 RT」とリアライト「Flare(フレア)RT Tail Light(テールライト)」、そしてコントローラー「Transmitr Remote(トランスミッター リモート)」を約3カ月間にわたって試用した。ライトをワイヤレス化したメリットは、自転車に乗る時間が長ければ長いほど実感できる。日常の街乗りから、ライドイベントの安全確保まで、さまざまなシーンで重宝するアイテムだ。

親指を伸ばせばスイッチに届く「トランスミッター リモート」 Photo:Shusaku MATSUO親指を伸ばせばスイッチに届く「トランスミッター リモート」Transmitr Remote Photo:Shusaku MATSUO

リアライト2つでウインカー設定も可能

ライトとの同期は10秒ほどで終わり、操作は簡単だった Photo:Shusaku MATSUOライトとの同期は10秒ほどで終わり、操作は簡単だった Photo:Shusaku MATSUO

 フレアRTテールライトとイオン700 RTは、ハンドルに設置するトランスミッター リモートで操作できる。トランスミッター リモートには5つのボタンがあり、上下左右4つのボタンにそれぞれに対応するライトをペアリング(同期)させることができる。無線通信方式はAnt+(アントプラス)。オン、オフのほかに、ライトごとのバッテリー残量をトランスミッターリモートで確認することも可能だ。

ハンドルに装着される「イオン700 RT」 Photo:Shusaku MATSUOハンドルに装着される「イオン700 RT」 Photo:Shusaku MATSUO
「フレアRTテールライト」 Photo:Shusaku MATSUO「フレアRTテールライト」 Photo:Shusaku MATSUO

 また、1つのボタンに対して複数のライトを割り当てることも可能で、トランスミッターリモート1台につき最大7つのライトをペアリングさせられる。センターのボタンを押すと一斉に点灯、消灯といった操作もできる。

 リアの左右にフレアRTテールライトを装着し、それぞれ点滅させることで、ウインカー(方向指示器)として後方に右左折の意思表示をすることも可能だ。ライトの光量はイオン700 RTで最大700ルーメン、フレアRTテールライトで65ルーメン。フロントもリアも側面にLEDが装備され、横からの視認性が確保されている。

「イオン700 RT」のUSBポート部のゴムパッキンは厚く、雨水の浸入を防ぐ Photo:Shusaku MATSUO「イオン700 RT」のUSBポート部のゴムパッキンは厚く、雨水の浸入を防ぐ Photo:Shusaku MATSUO

 実際にイオン700 RTを手に取ると、コンパクトながら重厚感がある。マイクロUSBを差し込むポートのゴムカバーは厚く、防水性が高いことがうかがえ、急な雨にも対応できそうだ。筆者は約3ヶ月間、トレーニングや、台湾のヒルクライムレース「台湾KOMチャレンジ」に参戦した際にイオン700 RTとフレアRTテールライト、トランスミッター リモートを装着し、インプレッションを行った。

ハンドルから手を離さず操作

 「ライトの操作をワイヤレス化するメリットは何だろう…」と使用前にあれこれ考えていたが、使い始めるとすぐに、無線ならではの利便性を体感した。通常、リアライトを点灯するためにはバイクから降りてスイッチを押さなければならないが、フレアRTテールライトは手元で操作できるうえ、どのパターンで光っているかがトランスミッター リモートに表示されるため、後ろを振り向いて確認する必要もない。

 また、テールライトをバックパックに装着した場合は、振り向いても手が届かないので、なおさら無線システムが便利だ。

「フレアRTテールライト」は昼間でも遠方から確認できた Photo:Shusaku MATSUO「フレアRTテールライト」は昼間でも遠方から確認できた Photo:Shusaku MATSUO
手が届かないバックパックに装着した「フレアRTテールライト」。トランスミッター リモートと併用すれば、手をハンドルから離さずに操作ができる Photo:Shusaku MATSUO手が届かないバックパックに装着した「フレアRTテールライト」。トランスミッター リモートと併用すれば、手をハンドルから離さずに操作ができる Photo:Shusaku MATSUO

 一方、フロントライトはもともと容易に手が届きやすいが、トランスミッター リモートは上ハンドルを握った状態で親指を伸ばせば操作できる位置にボタンがあるため、イオン700 RT本体のスイッチを押すために片手運転になることがない。夜間でも、街灯で周りが明るいときは点滅、真っ暗なときは最も明るい700ルーメンの点灯―と走行状況に応じてモードを切り替える際にストレスを感じなくて済んだ。

 フロントライトにはヘルメット上部に取り付けるマウントが別売りで用意されており、トランスミッター リモートと併用すれば、ヘルメットをいちいち外すことなく操作できるので実用的だ。

街灯がなく真っ暗な道だが、「イオン700 RT」の点灯モードで道幅いっぱいに遠方まで視界を確保した Photo:Shusaku MATSUO街灯がなく真っ暗な道だが、「イオン700 RT」の点灯モードで道幅いっぱいに遠方まで視界を確保した Photo:Shusaku MATSUO
サイドのLEDが側面からの視認性を確保する Photo:Shusaku MATSUOサイドのLEDが側面からの視認性を確保する Photo:Shusaku MATSUO

 フレアRTテールライトは“2km以上先からでも視認が可能”とボントレガーがアピールしているようにとても明るく、昼間でもライダーの位置がはっきり確認できる。夜には、クルマのテールライトと比べても遜色ない光量だ。後方からの追突を防止するには充分な性能だと感じた。

クルマのテールランプと遜色ない光量があった Photo:Shusaku MATSUOクルマのテールランプと遜色ない光量があった Photo:Shusaku MATSUO

走行状況を選ばぬ利便性

トンネルが多く、昼間でもライトの必要性が高かった「台湾KOMチャレンジ」(筆者は写真右手) Photo:Taiwan Cyclist Federationトンネルが多く、昼間でもライトの必要性が高かった「台湾KOMチャレンジ」(筆者は写真右手) Photo:Taiwan Cyclist Federation

 台湾の太魯閣(タロコ)国立公園を舞台に10月30日に開催された「台湾KOMチャレンジ」にも、これらの装備で挑んだ。昼間のレースだが、トンネルや見通しの悪い道が多く、ライトを装着するよう主催者から勧められていた。レース中でも親指を動かすだけでライトをオン・オフできるとあり、照明が全くない真っ暗なトンネルでも集中力を切らすことなく走れる効果は大きかった。隣を走っていた選手からは「君の明るいライトのおかげで道がよく見えて助かった!」と話しかけられたほど、イオン700 RTの光は路面をしっかりと捉え、落車もなく安全に走ることができた。

 前後ライトとコントローラーで計4万円を超える高価な製品群ではあるが、価格に見合うストレスフリーな操作性と高級感ある作りには納得させられる。さまざまなシーンに対応する万能なアイテムなので、1セットあれば事足りるうえ、ライトを7つまで同期させられる拡張性も魅力で、自分のライフスタイルに合わせた使い方ができる。通勤やツーリング、ブルベなど多くのシチュエーションで、視界を確保し、周りに自身を認識してもらうツールとして役立つことだろう。


Transmitr Remote(コントローラー)
税込価格:9,500円
電池:CR2032


Ion 700 RT(フロントライト)
税込価格:19,900円
対応ハンドル径:22.2~35.0mm


Flare RT Tail Light(リアライト)
税込価格:10,900円

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