食中毒などで半数以上の選手がリタイア「ツール・ド・シンカラ」最終ステージで初山翔が優勝 アジア屈指のスプリンターを下す

by 田中苑子 / Sonoko TANAKA
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 10月3日からインドネシアのスマトラ島で開催されてきた「ツール・ド・シンカラ(UCI2.2)」は、11日に最終・第9ステージを行い、初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)がステージ優勝を果たして閉幕した。半数以上もの選手が体調不良でリタイアする厳しい条件下のレースで、初山をはじめ多くの日本人選手が最後まで健闘した。

区間優勝し、表彰台の頂点に立った初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKA区間優勝し、表彰台の頂点に立った初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKA

<レポート・上>第5ステージで西薗良太が逃げを決めて2位

食中毒でリタイア選手が続出

第6ステージの朝に体調不良を訴えた早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)、この日は完走したものの翌ステージでリタイアとなった Photo: Sonoko TANAKA第6ステージの朝に体調不良を訴えた早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)、この日は完走したものの翌ステージでリタイアとなった Photo: Sonoko TANAKA

 3日のステージがキャンセルとなり、その後の第2~第9ステージで争われることになった今年のツール・ド・シンカラ。レースが折り返しを迎えた第6ステージの朝、スタート地点には、なにやら異様な雰囲気が漂っていた。おそらく前日に主催者が用意した食事が原因で、多くの選手が食中毒を起こしていたのだ。会場に来ることができない選手が多く、また朝までに病院へ運ばれた選手や、選手全員が出走できないチームもあった。日本人選手も、前日の第5ステージで2位に入っていた西薗良太(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)や、綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)らがここでレースを去ることとなってしまった。

 この時点で個人総合リーダーを擁していたピシュガマン・ジャイアントも例外ではなく、レースリーダーのアミール・ザルガリ(イラン)が体調不良を訴えたために、チームはステージのキャンセルまたはニュートライゼーション(第6ステージを総合成績に反映させない措置)を主催者やUCIコミッセールに要求した。

深い煙に覆われた第6ステージのスタート Photo: Sonoko TANAKA深い煙に覆われた第6ステージのスタート Photo: Sonoko TANAKA
第6ステージ前半、レースが実質ニュートラルとなり、選手たちにはマスクが配布された Photo: Sonoko TANAKA第6ステージ前半、レースが実質ニュートラルとなり、選手たちにはマスクが配布された Photo: Sonoko TANAKA
滝を横目に選手たちはゴールをめざす Photo: Sonoko TANAKA滝を横目に選手たちはゴールをめざす Photo: Sonoko TANAKA
沿道では自慢の自転車にまたがって応援する子どもの姿も Photo: Sonoko TANAKA沿道では自慢の自転車にまたがって応援する子どもの姿も Photo: Sonoko TANAKA
第6ステージで、ワン・ツー・スリーフィニッシュを飾ったピシュガマン・ジャイアント Photo: Sonoko TANAKA第6ステージで、ワン・ツー・スリーフィニッシュを飾ったピシュガマン・ジャイアント Photo: Sonoko TANAKA
表彰式での出番を待つ民族衣装を身につけた女の子たち Photo: Sonoko TANAKA表彰式での出番を待つ民族衣装を身につけた女の子たち Photo: Sonoko TANAKA
第6ステージ終了後は王宮内での昼食となったが、食中毒を警戒して食事を自分たちで用意するチームも多い Photo: Sonoko TANAKA第6ステージ終了後は王宮内での昼食となったが、食中毒を警戒して食事を自分たちで用意するチームも多い Photo: Sonoko TANAKA
たくさんのバツ印が目立つサインボード Photo: Sonoko TANAKAたくさんのバツ印が目立つサインボード Photo: Sonoko TANAKA

 結果的に主催者からの公式アナウンスはなかったものの、チーム同士の協議により、この日はレースの前半部分で争わず、後半にさしかかりアタックがかかってから勝負が始まった。体調不良を訴えるザルガリはこの日、総合成績で後退してしまったが、チームメート3人が先行してフィニッシュする展開となり、アルヴィン・モアゼミ(イラン、ピシュガマン・ジャイアント)が、リーダージャージを獲得した。

 その後も、初日から圧倒的な強さをみせるイラン勢の強さは衰えず、第8ステージの1級山岳山頂ゴールで、その差はさらに拡大。最終ステージを終えて、ピシュガマン・ジャイアントが個人総合成績1位から3位と山岳賞を獲得し、個人総合ではイラン人選手が6位までを独占する結果となった。

第7ステージは赤道上からのスタート。南半球から北半球へとスタートした Photo: Sonoko TANAKA第7ステージは赤道上からのスタート。南半球から北半球へとスタートした Photo: Sonoko TANAKA
赤道を越えて、スタートしていく選手たち Photo: Sonoko TANAKA赤道を越えて、スタートしていく選手たち Photo: Sonoko TANAKA
スタート地点で披露される民族舞踊 Photo: Sonoko TANAKAスタート地点で披露される民族舞踊 Photo: Sonoko TANAKA
第7ステージの1級山岳は細く曲がりくねった道が続いた Photo: Sonoko TANAKA第7ステージの1級山岳は細く曲がりくねった道が続いた Photo: Sonoko TANAKA
ツアー・オブ・ジャパン覇者、ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(イラン、タブリーズペトロケミカル)と並んで走る初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKAツアー・オブ・ジャパン覇者、ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(イラン、タブリーズペトロケミカル)と並んで走る初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKA
難関の第8ステージを終えて、地面に座り込む愛三工業レーシングチーム Photo: Sonoko TANAKA難関の第8ステージを終えて、地面に座り込む愛三工業レーシングチーム Photo: Sonoko TANAKA

4人のスプリントを制して初山が優勝

列車は1日に2本だけ。線路からレースを観戦する Photo: Sonoko TANAKA列車は1日に2本だけ。線路からレースを観戦する Photo: Sonoko TANAKA

 強豪イランチームが徹底してコントロールするなか、日本人選手は大会を通じて攻撃のチャンスが少なかったものの、最終日の第9ステージでは日本勢が魅せてくれた。

 第9ステージはパダンパンジャンから西スマトラ州の州都・パダンまでの136kmで行われ、前半にスピードの乗る下り区間が続き、下り切ったあとはずっと平坦。最後はビーチ沿いの1周8.5kmの周回コースを5周回するレイアウトだ。

 スタートして下り区間が始まると、最初のスプリントポイントに向けて、ポイント賞を争う3選手が逃げを形成。スプリントポイントを通過して集団が3選手をキャッチすると、今度はカウンターアタックがかかった。リーダーチームのピシュガマン・ジャイアントにとって最大のライバルであるタブリーズペトロケミカルから、メディ・ソウラビ(イラン)が抜け出し、それに今大会好調の初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)と伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)、そしてメルセロ・フェィペ(フィリピン、セブンイレブン)が続き、4人の先頭集団が形成された。

最終ステージで逃げに乗った伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム) Photo: Sonoko TANAKA最終ステージで逃げに乗った伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム) Photo: Sonoko TANAKA
伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)と初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)を含む4選手の逃げ Photo: Sonoko TANAKA伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)と初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)を含む4選手の逃げ Photo: Sonoko TANAKA
パダンのゴールラインには大勢の観客が集まった Photo: Sonoko TANAKAパダンのゴールラインには大勢の観客が集まった Photo: Sonoko TANAKA
逃げ切りに向けて懸命に走る伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)と初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)を含む4選手の逃げ Photo: Sonoko TANAKA逃げ切りに向けて懸命に走る伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)と初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)を含む4選手の逃げ Photo: Sonoko TANAKA

 4選手は順調に先頭交代を行い、集団とのタイム差を広げていった。周回コースへ入ったころ、残り40kmの地点でタイム差は4分以上あり、彼らの逃げ切りが濃厚となった。この4選手によるゴールスプリントとなった場合、アジア屈指のスプリンターであるソウラビが有利だろう、というのが大方の読みだった。

 スプリントには自信のない伊藤雅和がラスト5kmからアタックを仕掛け、ソウラビがそれに反応して続いた。残りの距離が徐々に短くなり、ラスト1kmを切ると4選手のなかで牽制が入り、スピードが一気に落ちた。そしてロングスパートをかけるように、ソウラビが加速を開始。その後ろをキープし、勝負どころを待って仕掛けた初山が、残りわずかのところでソウラビをかわし、ゴールラインを先頭で通過。区間優勝を挙げ、大きく両手を広げた。

初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)が第9ステージで優勝 Photo: Sonoko TANAKA初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)が第9ステージで優勝 Photo: Sonoko TANAKA

総合エースがリタイアも「目標達成」のアンカー

チームメートの区間優勝を祝うブリヂストンアンカー サイクリングチームの選手たち Photo: Sonoko TANAKAチームメートの区間優勝を祝うブリヂストンアンカー サイクリングチームの選手たち Photo: Sonoko TANAKA

 初山にとって今回の勝利は、2013年のツール・ド・おきなわに次いでUCI(国際自転車競技連合)公認レース2勝目。しかし、おきなわでの勝利はレース後の繰り上がりだったために、今回はプロとなって初めてガッツポーズを見せたという。

 初山は「少人数のスプリントは得意なので、ソウラビの存在がリスクではあったものの、単独で抜け出すことよりもスプリントになったほうが勝算が高いと思った。逆にスプリントしか選択肢がなかったようにも思う。最初のステージで3位に入り、山岳賞ジャージを獲得し、そして後半でも結果を残すことができた。いい形でレースを終えることができて嬉しい」と笑顔でコメントした。また初山の総合成績は日本人最高位の10位だった。

マスクを着用して走る井上和郎(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKAマスクを着用して走る井上和郎(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKA
第7ステージ、4選手の逃げに乗ったダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)。逃げ切りとなり区間3位でゴールした Photo: Sonoko TANAKA第7ステージ、4選手の逃げに乗ったダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)。逃げ切りとなり区間3位でゴールした Photo: Sonoko TANAKA
レース前にコースプロフィールをチェックする内間康平とダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKAレース前にコースプロフィールをチェックする内間康平とダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKA
第8ステージ、3人での出走となったブリヂストンアンカー サイクリングチーム Photo: Sonoko TANAKA第8ステージ、3人での出走となったブリヂストンアンカー サイクリングチーム Photo: Sonoko TANAKA
大会名物「ケロック44」の上りをいく内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKA大会名物「ケロック44」の上りをいく内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKA

 総合成績で上位にいたトマ・ルバ(フランス)らが途中でリタイアとなってしまったブリヂストンアンカー サイクリングチームだが、全8ステージを通じて、表彰台4回、そして最終日には目標であった区間優勝を獲得でき、水谷壮宏監督はホッとした表情で「イラン勢を相手にできる限りのことをし、目標(区間優勝)を達成することができた。どんなときでもチャンスを逃さず、攻めていったことが結果につながった。この勝利を機に、残りのシーズンも頑張っていきたい」と話した。

愛三工業は伊藤雅和がけがから完全復活

ケガからの完全復帰となった伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム) Photo: Sonoko TANAKAケガからの完全復帰となった伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム) Photo: Sonoko TANAKA

 初山とともに逃げた伊藤は4位でゴールした。表彰台に届かず「本当に悔しい。久しぶりにここまで凹んだ」と肩を落とす伊藤。スプリント自体は悪くなかったものの、ラインが塞がれ、前に出るタイミングを逃してしまったという。そして結果の分かれ目を「久しぶりに勝利を狙える位置で走ることができ、慎重になりすぎていたと思う。もっと早い段階から揺さぶりをかけていくべきだった」と分析する。

 チームカーから指示を出していた愛三工業の西谷泰治テクニカルディレクター(TD)も、「日本語で指示を出すと、初山に気がつかれてしまうので、言いたいことを伝えられないもどかしさがあった。残り1kmで牽制が入ったが、伊藤は低速からのスプリントは苦手なので、そのときに仕掛ければ良かったのではないか? 指示を出す自分も、もっとレベルを上げなくてはいけないと思った」と反省の弁を口にした。

日本語を書いて応援に駆けつけた地元の子どもたち Photo: Sonoko TANAKA日本語を書いて応援に駆けつけた地元の子どもたち Photo: Sonoko TANAKA
チーム区間3位のメダルを受け取った伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム) Photo: Sonoko TANAKAチーム区間3位のメダルを受け取った伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム) Photo: Sonoko TANAKA

 伊藤は昨年のツール・ド・ランカウイで大腿骨を骨折し、レースに復帰したのがちょうど1年前のジャパンカップサイクルロードレース。そこから努力を重ね、今大会では力強い走りでイラン勢に食いついていった。伊藤について、西谷TDは「総合成績11位。目標であったUCIポイント圏内には届かなかったけれど、期待以上の走りを見せてくれた。ケガをする前よりも強いのではないか?と思うことが多かった。再起不能とも思われた彼が完全に戻ってきてくれたということが嬉しく、今後につながる収穫のあるレースになった」と高評価する。伊藤も「ようやく脚の違和感もなくなり、トップが見える位置で走れて良かった。イランとの差はかなりあると感じたが、この先が楽しみ」と話した。

毎日のサインボード。愛三工業レーシングチームの場所はちょっとだけ位置が高い Photo: Sonoko TANAKA毎日のサインボード。愛三工業レーシングチームの場所はちょっとだけ位置が高い Photo: Sonoko TANAKA
子どもたちとの記念撮影に応じる愛三工業レーシングチーム Photo: Sonoko TANAKA子どもたちとの記念撮影に応じる愛三工業レーシングチーム Photo: Sonoko TANAKA
レースを終えた平塚吉光(愛三工業レーシングチーム) Photo: Sonoko TANAKAレースを終えた平塚吉光(愛三工業レーシングチーム) Photo: Sonoko TANAKA

タフなレースで経験を積んだキナン、シマノ

 日本人2選手が途中リタイアとなってしまったキナン サイクリングチームは、クライマーのジャイ・クロフォード(オーストラリア)が総合7位でゴールした。チームにとって初めてのUCIアジアツアーレースを経験した石田哲也監督は、「ジャイの総合成績は、4位まではジャンプアップ可能と考えていたので、少し悔しさが残るが、初めてのアジアツアーという点では充分な結果だったと思う」と語る。

総合7位でゴールしたジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKA総合7位でゴールしたジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム) Photo: Sonoko TANAKA
レースを終えたリカルド・ガルシア(キナンサイクリングチーム)と、彼を見守る地元の人たち Photo: Sonoko TANAKAレースを終えたリカルド・ガルシア(キナンサイクリングチーム)と、彼を見守る地元の人たち Photo: Sonoko TANAKA

 石田監督はレースを振り返り、「プロトンの前方でレースをし、総合上位の選手がいることで、アシスト選手や、スタッフにも緊張感があった。アジアツアーに慣れているジャイが“タフ”と言うレースだったけど、このような遠征に慣れていないチームスタッフにとっては、とてもいい経験を積むことができた。チームにとって初めてのシーズンだったが、選手やレースに恵まれて、いいシーズンになったと思う。この先も(チームの目標である)ツール・ド・熊野での勝利に向けて頑張っていきたい」と笑顔で今大会を締めくくった。

過酷な9日間のレースを走りきった横山航太と秋丸湧哉(シマノレーシングチーム) Photo: Sonoko TANAKA過酷な9日間のレースを走りきった横山航太と秋丸湧哉(シマノレーシングチーム) Photo: Sonoko TANAKA

 若手選手中心のシマノレーシングチームは、小山貴大以外の全選手が体調不良を訴える厳しいレースとなった。

 レースを終えた野寺秀徳監督は、「全部で9ステージあるので、どこかでチャンスが生まれるのではないか?という期待をもっての参加だったが、チームは初日から想像をはるかに超えるキツい上りに直面することとなった。イランのスピードについていけなかったが、ほかの日本チームは対応した走りができていた。まずは他の日本チームに追いつくことを目標にしたい。挑戦することで成長できるので、これからもチャレンジを続けたい」と話した。

レーススタートを待つシマノレーシングチーム Photo: Sonoko TANAKAレーススタートを待つシマノレーシングチーム Photo: Sonoko TANAKA
選手たちがスタートサインにいくあいだ、子どもたちが自転車を見守ってくれている? Photo: Sonoko TANAKA選手たちがスタートサインにいくあいだ、子どもたちが自転車を見守ってくれている? Photo: Sonoko TANAKA
熱帯のジャングルのなかを抜けて走る選手たち Photo: Sonoko TANAKA熱帯のジャングルのなかを抜けて走る選手たち Photo: Sonoko TANAKA
小学校の前を通過する選手たち Photo: Sonoko TANAKA小学校の前を通過する選手たち Photo: Sonoko TANAKA
沿道ではペットの猿も興味津々にレース観戦 Photo: Sonoko TANAKA沿道ではペットの猿も興味津々にレース観戦 Photo: Sonoko TANAKA
表彰式の前に披露された民族舞踊 Photo: Sonoko TANAKA表彰式の前に披露された民族舞踊 Photo: Sonoko TANAKA

厳しいアジアの戦いから世界へ

 132人が出走したものの、最終ステージの完走者は59名とサバイバルレースになった今年のツール・ド・シンカラ。多くの選手が悔しい思いや、体調不良により辛さを味わったことは残念だが、イラン人選手の圧倒的な強さのなかで、初山が区間優勝を挙げたほか、キナンサイクリングチームのクロフォードが総合7位、リカルド・ガルシア(スペイン)が総合9位、そして初山が総合10位、伊藤が総合11位に入るなど、日本チームは最後まで諦めない積極的な走りを見せた。

 世界選手権の出場枠などにつながるUCIアジアツアーでのポイント獲得は、日本の自転車競技界にとって大切なこと。非常に過酷な環境で奮闘した選手たちの活躍は、個々の選手やチームの強化だけでなく、日本人選手が世界のトップレースへ飛躍するステップにもなるだろう。

小さな集落を抜ける選手たち Photo: Sonoko TANAKA小さな集落を抜ける選手たち Photo: Sonoko TANAKA
沿道には大勢の人たちが駆けつける Photo: Sonoko TANAKA沿道には大勢の人たちが駆けつける Photo: Sonoko TANAKA
絶えることのない声援のなか、選手たちはゴールをめざす Photo: Sonoko TANAKA絶えることのない声援のなか、選手たちはゴールをめざす Photo: Sonoko TANAKA

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