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2つの団体が共同で実施荒川河川敷をいつまでも快適に 自転車マナーアップ運動とごみ拾いを同時に展開

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 東京を流れる荒川の河川敷道路で自転車走行の交通ルール順守やマナーアップを呼びかけると同時に、河川敷のごみ拾いを行う取り組みが9月27日朝に行われた。自転車のマナーアップ運動を展開する一般社団法人「グッド・チャリズム宣言プロジェクト」と、荒川の清掃活動に取り組むNPO法人「荒川クリーンエイド」が共同で実施した。(グッド・チャリズム宣言プロジェクト理事 瀬戸圭祐)

集まったゴミは45リットル用の袋で32袋にもなった。参加したメンバーは笑顔! <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>集まったゴミは45リットル用の袋で32袋にもなった。参加したメンバーは笑顔! <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>

呼びかけに応じない人も…

 荒川の河川敷は、多くの人々にとって憩いの場であると共に、関東のサイクリストにとって“聖地”と呼ばれるほど人気のサイクリングコース。しかし近年のサイクリング人口増加に伴い、河川敷での事故が多発している。また、河川敷に捨てられたり、流れ着いたりした大量のごみも問題になっている。

岩淵水門でのマナーアップ活動。ロードバイクのライダーは、理解を示す人が増えてきた <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>岩淵水門でのマナーアップ活動。ロードバイクのライダーは、理解を示す人が増えてきた <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>

 活動当日の朝、まずは岩淵水門(東京都北区)を渡る河川敷道路で、自転車利用者にルール順守を呼びかけるビラを配布し、マナーアップを働きかける活動を開始。直前まで雨が降っていたこともあり、ロードバイクで走るサイクリストは普段より少なめだったが、呼びかけに対してしっかり話を聞き、活動を応援して下さるケースが多かった。マナーアップ運動は、少しずつ浸透しているように思えた。

“ママチャリ”の母子も熱心に話を聞き、活動への感謝を述べた <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>“ママチャリ”の母子も熱心に話を聞き、活動への感謝を述べた <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>
野球の練習に向かう少年たちもマナーアップ活動を熱心に聞いた <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>野球の練習に向かう少年たちもマナーアップ活動を熱心に聞いた <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>

 一方、“ママチャリ”などで通行する一般の自転車利用者は、急いでいるのか、呼びかけに応じずに過ぎ去るケースが散見された。

最も多いごみはペットボトル

荒川クリーンエイドのメンバーが、ゴミ拾いの方法やルール、大切さについて説明した <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>荒川クリーンエイドのメンバーが、ゴミ拾いの方法やルール、大切さについて説明した <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>

 1時間ほどのマナーアップ活動後、荒川右岸をサイクリングして千住大橋付近へ移動。東武鉄道スカイツリーラインの鉄橋の下で荒川クリーンエイドのメンバーと合流し、ごみ拾いを開始した。

 ごみはペットボトルが最も多く、食品トレイや発泡スチロール類も多数散乱している。衣類では、ジャンパー、ズボン、下着、Tシャツ、靴下、帽子、靴にスリッパ…上から下まで着衣が一式そろうほどのごみが見つかった。

長そで、長ズボンに着替え、サイクリングシューズを長靴に履き替えてゴミ拾いに臨んだ <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>長そで、長ズボンに着替え、サイクリングシューズを長靴に履き替えてゴミ拾いに臨んだ <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>
河川敷のゴミは食品トレーや発泡スチロール、ぺットボトルなど石油製品が多い <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>河川敷のゴミは食品トレーや発泡スチロール、ぺットボトルなど石油製品が多い <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>

 ほかにも、びん・缶類、鍋、バケツ、コンテナボックス、ホース、サッカーボール、テニスボールなど、ありとあらゆるごみが次々に出てきた。背丈ほどあるヨシの根元にもゴミが散乱し、ヨシを切り開きながら拾い集めていった。産業用のビニールの大きな塊は、カマで切断して細かくしながらごみ袋に詰めていった。

やぶを切り開いて奥に入って行っても、ゴミは際限なく落ちている <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>やぶを切り開いて奥に入って行っても、ゴミは際限なく落ちている <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>
泥に埋まっていたズボンを引きずり出した <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>泥に埋まっていたズボンを引きずり出した <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>
産業廃棄物と思われる大きなビニールの塊。カマで切って袋に入れた <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>産業廃棄物と思われる大きなビニールの塊。カマで切って袋に入れた <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>
拾ったゴミの種類や個数を記録シートに記入。統計データも取っている <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>拾ったゴミの種類や個数を記録シートに記入。統計データも取っている <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>
川岸のヨシ原にはカニがたくさんいる <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>川岸のヨシ原にはカニがたくさんいる <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>

食物連鎖で人間に戻る可能性も

燃えるゴミ、燃えないゴミ、ビン缶類などに分別して収集 <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>燃えるゴミ、燃えないゴミ、ビン缶類などに分別して収集 <写真提供:グッド・チャリズム宣言プロジェクト>

 ごみを種類ごとに数えて用紙に記録し、燃えるゴミ、燃えないゴミ、ペットボトル、びん缶類などに分別。45リットルのゴミ袋に詰めたところ、全部で32袋にものぼった。

 川のゴミは放っておくと海に流れることもあるが、ペットボトルが分解されるには450年もかかるそうだ。食品トレイや発泡スチロール類は細かく砕けて魚類などが食べてしまい、小動物の体内に蓄積され、食物連鎖で人間に戻ってくることもあるという。

 グッド・チャリズム宣言プロジェクトでは今後も、荒川で自転車事故とごみを減らすサイクリングを続けていく。

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