江東・千代田・港・中央区で実証実験東京で「自転車シェアリング」拡大、中央区も10月スタート 4区乗り入れへ最終調整

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需要が高まる自転車シェアリング。今後は区をまたいだ相互利用が課題になる(植木裕香子撮影)需要が高まる自転車シェアリング。今後は区をまたいだ相互利用が課題になる(植木裕香子撮影)

 自転車を共同利用する「自転車シェアリング」の需要が東京都心部で高まっている。自転車シェアリングの実証実験をしている東京都の江東、千代田、港の3区では利用者の増加傾向を受け、専用駐輪場所を増やすことを検討。10月には新たに中央区も実証実験を始める。利便性向上を図るため、4区は区境をまたいだ相互乗り入れの実現について協議しており、早ければ年内にも利用が可能になりそうだ。(産経新聞東京地方部 植木裕香子)

◇      ◇

 自転車シェアリングは、パソコンやスマートホンなどから会員登録し、利用料をクレジットカードで支払う手続きなどを実施すれば、区内の複数の場所に設置された専用の駐輪場所から共同で利用する自転車が借りられるシステム。江東区が平成24年に導入した。港区と千代田区が26年から事業を開始、今年10月には中央区も導入する。利用料は江東区の場合、1回30分の利用で150円などだ。

 港区は、現在の自転車台数210台、駐輪場所19カ所を、来年度には1710台、170カ所へと増やす。新橋や虎ノ門などに集中している駐輪場所を今後は坂が多く、電動自転車の利用ニーズが高い赤坂や高輪、青山などに設け、駐輪場所の設置拡大を図る。同区は「地域振興につながることを期待している」と話している。

 お台場や豊洲などの臨海部を中心に330台を配備する江東区。24年11月~27年4月末までの間の利用者数は延べ4万7300人、利用回数も延べ44万3000回にのぼる。豊洲駅前から国際展示場までの間を利用する通勤者が目立つという。区では今後、東京五輪の会場となる夢の島や、辰巳、新木場地区に加え、門前仲町などへの地区にも利用拡大を図る方針だという。

Cyclist編集部が居を構える「東京サンケイビル」に設置された千代田区のシェアサイクル「ちよくる」のポート。10台分の自転車ラックが並ぶ Photo: Ikki YONEYAMACyclist編集部が居を構える「東京サンケイビル」に設置された千代田区のシェアサイクル「ちよくる」のポート。10台分の自転車ラックが並ぶ Photo: Ikki YONEYAMA

 300台の共有自転車を展開する千代田区。会員登録者数は約1万2000件(8月末時点)で、利用回数は延べ約11万8000回(同)。区内全域36カ所に駐輪場所を設けるが、東京駅付近や永田町などの地域での設置率が低い。同区では「配置バランスを考えながら、利用促進へ環境を整備していきたい」としている。

 10月に新規参入する中央区は、自転車約200台を配備。駐輪場所も19カ所に設置する予定。

自転車シェアリングに取り組む千代田、中央、港、江東の4区と基本協定を締結した東京都の舛添要一知事(中央) =2015年3月3日自転車シェアリングに取り組む千代田、中央、港、江東の4区と基本協定を締結した東京都の舛添要一知事(中央) =2015年3月3日

 都内で普及が進む自転車シェアリングだが、自転車管理システムが異なることなどから、区をまたいで自転車を借りたり、返却することができない。今後も高い需要を維持するためには、区をまたいだ自転車の利用を実現する環境整備が必要になる。

 4区は利便性を高めるため、都を交え、自転車の広域的な相互利用についての協議を実施。港区は、年内にも、区境を越えた自転車の利用実施にむけ、最終調整していると話している。

産経ニュースより)

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