與那嶺恵理は終盤に落車し64位女子エリートはアーミステッドが初優勝、男子ジュニアはガル 世界選手権ロードレース
UCIロード世界選手権は9月26日、アメリカ・バージニア州リッチモンドでロードレースの競技の2日目が行われ、女子エリートはエリザベス・アーミステッド(イギリス)、男子ジュニアはフェリックス・ガル(オーストリア)がそれぞれ初優勝した。日本勢は女子エリートで與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)が63位、男子ジュニアは石上優大(横浜高校)が70位にそれぞれ入った。
リッチモンド市内に設けられた1周約16.2kmの周回コースを、男子ジュニア、女子エリートともに7周する、129.6kmの距離でレースが行われた。
女子エリートは長い攻防の末、残り2周に入ってから10人の先頭グループが形成された。最終周回、マルゴルツァタ・ヤシンスカ(ポーランド)が上りで強力なアタックを見せるが吸収され、最後はゴールスプリント勝負となり、トラックレースでも実績のあるアーミステッドがこれを制し、世界チャンピオンの証であるアルカンシエル(レインボージャージ)に袖を通した。
日本勢は日本チャンピオンの萩原麻由子(ウィグル・ホンダ)が直前のレースでの骨折のため欠場となり、個人タイムトライアル日本チャンピオンの與那嶺が単騎での出場となった。與那嶺は最終周回までメーン集団につけていたものの終盤に落車。3分33秒遅れの63位でゴールした。


男子ジュニアのレースは、雨で濡れた路面に落車が多発し、集団は分断された。終盤十数人に絞られた先頭グループから、残り5kmでガルが単独アタックで先行。追走するクレメン・ブトゥアスイール(フランス)があとわずかまで追い込んだが届かず、ガルが男子ジュニア世界王者の栄冠に輝いた。
日本勢は昨年この大会で17位に入った石上に期待がかかったが、3分18秒差の70位に終わった。このほか沢田桂太郎(東北高校)が94位で完走。小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)、渡邉歩(学法石川高校/EQADS)は途中リタイアとなった。
ロード世界選手権は最終日の9月27日、男子エリートのレースを残すのみとなった。周回を16周する261.2kmで行われ、日本からは別府史之(トレック ファクトリーレーシング)、新城幸也(チーム ヨーロッパカー)、内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)の3選手が出場する。
ロード世界選手権 男子ジュニア ロードレース(129.6km)
1 フェリックス・ガル(オーストリア) 3時間11分09秒
2 クレメン・ブトゥアスイール(フランス) +0秒
3 ラスムス・ペデルセン(デンマーク) +1秒
70 石上優大(日本、横浜高校) +3分18秒
93 沢田桂太郎(日本、東北高校) +12分30秒
DNF 小野康太郎(日本、スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)
DNF 渡邉歩(日本、学法石川高校)
ロード世界選手権 女子エリート ロードレース(129.6km)
1 エリザベス・アーミステッド(イギリス) 3時間23分56秒
2 アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ) +0秒
3 メーガン・グアルナー(アメリカ)
63 與那嶺恵理(日本、サクソバンクFX証券) +3分33秒