メーンレースはJ SPORTSやジェイコムで生中継「楽しみにしている」フルームが映像でアピール 「さいたまクリテリウム」記者会見詳報

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 さいたま市で9月24日に開かれた「J:COM presents 2015ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」の出場選手発表記者会見には、清水勇人さいたま市長、上田清司・埼玉県知事、フィリップ・フルニエ・ド・ロリエールA.S.Oプロジェクトマネジャーがそれぞれ出席し、大会開催への意気込みを語った。また、今年のツール・ド・フランス総合優勝者のクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)がビデオメッセージを寄せ、「日本にも多くのファンがいてくれるのは嬉しい。会えることを楽しみにしています」と映像でアピールした。会見での発表により明らかになった大会の見どころを紹介する。

「2015ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の開催をアピールする記者会見出席者 Photo: Shusaku MATSUO「2015ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の開催をアピールする記者会見出席者 Photo: Shusaku MATSUO

“スポーツの街・さいたま”を国内外へアピール

あいさつに立った清水勇人さいたま市長 Photo: Shusaku MATSUOあいさつに立った清水勇人さいたま市長 Photo: Shusaku MATSUO

 会見の冒頭であいさつに立った清水市長は、さいたまクリテリウムを「“スポーツの街・さいたま”を国内外にアピールできる大きなチャンス」と位置づける。過去2年の開催実績とあわせ、大会によってさいたま市のイメージを向上させ、市が推進する「自転車を活用した街づくり」にもつなげたいと語った。

 上田知事は、国際マラソン大会、ラグビーW杯、東京オリンピック・パラリンピックなど、県内で今後開催される大きなスポーツイベントを挙げ、「さいたまクリテリウムがこれらのさきがけとして、大きな関心の的になってほしい」と期待した。

記者会見に臨んだ(右から)上田清司・埼玉県知事、清水勇人さいたま市長、フィリップ・フルニエ・ド・ロリエールA.S.Oプロジェクトマネジャー、(1人おいて)大島研一・日本自転車競技連盟副会長、権丈泰巳・日本パラサイクリング連盟理事長 Photo: Shusaku MATSUO記者会見に臨んだ(右から)上田清司・埼玉県知事、清水勇人さいたま市長、フィリップ・フルニエ・ド・ロリエールA.S.Oプロジェクトマネジャー、大島研一・日本自転車競技連盟副会長、権丈泰巳・日本パラサイクリング連盟理事長 Photo: Shusaku MATSUO

チームでの連覇を狙うデゲンコルプ

 海外チームの出場選手で注目したいのは、やはりフルームだ。さいたまクリテリウムの第1回大会を制しており、3年連続の出場となる。9月のブエルタ・ア・エスパーニャのレース中に落車で脚を負傷し、現在は自宅療養中だというフルームだが、大会には予定通り出場できる見込みだ。

記者会見にビデオメッセージを寄せ、「楽しみにしています」などとと呼びかけたクリストファー・フルーム Photo: Shusaku MATSUO記者会見にビデオメッセージを寄せ、「楽しみにしています」などとと呼びかけたクリストファー・フルーム Photo: Shusaku MATSUO

 ほかに注目選手の筆頭は、大会初出場となるスプリンターのジョン・デゲンコルプ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)だろう。昨年はチームの僚友マルセル・キッテル(ドイツ)が同大会を制しており、同チームでの大会2連覇を狙う。今年のツールで区間2勝を挙げた“プリート”ことホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ)も初出場のスター選手だ。

海外招待選手を発表するフィリップ・フルニエ・ド・ロリエールA.S.Oプロジェクトマネジャー Photo: Shusaku MATSUO海外招待選手を発表するフィリップ・フルニエ・ド・ロリエールA.S.Oプロジェクトマネジャー Photo: Shusaku MATSUO

 チームとしては、今年と昨年のツールにおける区間優勝者を3人そろえたアージェードゥーゼール ラモンディアルも注目される。ロマン・バルデ(フランス)は区間勝利とともに総合敢闘賞も獲得しており、さいたまでも積極的な走りが見られるだろう。

 本場欧州のトップチームで活躍する別府史之(トレック ファクトリーレーシング)と新城幸也(チーム ヨーロッパカー)も、それぞれ所属チームを率いて参戦する。強力なチームメートのアシストを受けての日本人初優勝にも期待がかかる。

 昨年の大会では総合4賞のうち3賞(個人総合、ポイント賞、山岳賞)のリーダージャージ着用者が来日したが、今年はフルーム(個人総合、山岳賞)1人のみ。現時点で海外招聘チームは1チームが最終交渉中として未発表となっており、ポイント賞獲得のペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)や、新人賞のナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)の来日も期待されるが、A.S.Oのフルニエ氏によると、両選手は出場しないことが決まっているという。今年のさいたまクリテリウムは、マイヨジョーヌを全面に押し出したものとなりそうだ。

個人TTには女子とパラサイクリストも出場

 大会ではメーンレースとなる20周回のクリテリウムレースのほかにも、8周回で争われるポイントレースが行われ、さらに個人タイムトライアル(TT)レースが新たに加わった。個人TTは1周を単独で走るタイムで争われ、海外招聘選手7人、国内参加選手7人のほか、女子選手7人とパラサイクリスト7人が出場する。

 女子選手は萩原麻由子(ウィグル・ホンダ)、與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)ら国内トップ選手を予定。パラサイクリストは、今年のパラサイクリング世界選手権MC3ロードレースで優勝した藤田征樹(日立建機)をはじめ、国内外の各カテゴリートップクラスの選手が出場する。

 会見では個人TT男子エリート全日本チャンピオンの中村龍太郎(イナーメ信濃山形)、女子選手を代表して地元さいたま市出身の細谷夢菜(浦和工業高校)、そして真新しいアルカンシエル(世界チャンピオンジャージ)を着た藤田が登壇した。

中村龍太郎 Photo: Shusaku MATSUO中村龍太郎 Photo: Shusaku MATSUO

 中村は個人TTのレースに向けて「3.1kmの短い距離に7回のコーナーがあり、そのさばき方によってタイムが決まると思う。体が大きくないので、短い距離のほうがスタートダッシュの得意な自分向き。迎え撃つ気持ちで頑張りたい。インターバルトレーニングで3.1kmをもがききれるようにして臨みます」と意気込みを語った。クリテリウムについては、「2年前はいち観客として観戦した。(今年は)デゲンコルプ選手の名前を見て、最後はジャイアント・アルペシンのトレインが来ると思うので、それと勝負したい」と抱負を語った。

細谷夢菜 Photo: Shusaku MATSUO細谷夢菜 Photo: Shusaku MATSUO

 細谷もまた2年前は現地で観戦していたという。「観客が多すぎて、モニターでしか見られなかった。背伸びして見ました」と150cmの身体を伸ばした細谷。大会に向けては「上半身が動かないよう、ウエイトトレーニングをしてTTに備えます。さいたま市民の代表として一生懸命走りたい」と抱負を語った。

藤田征樹 Photo: Shusaku MATSUO藤田征樹 Photo: Shusaku MATSUO

 パラサイクリングで日本を代表する強豪選手の藤田はこの日、記者会見会場を訪れる前にコースを下見してきたという。「コーナーが多いですが、パラサイクリングで4つのカテゴリーの世界トップ選手が出てくるので、そのテクニックを見てほしい。パラサイクリングをまだ見たことのない人が多いと思うので、今回の大会をきっかけに、どのような種目であるかを知ってほしい」と語った。

パブリックビューイングや関連イベントも

 メーンのクリテリウムレースの模様は、スポーツ専門チャンネル「J SPORTS」やケーブル放送「J:COM(ジェイコム)テレビ」などで3時間にわたって生中継されることも合わせて発表された。ジェイコムテレビでは、レース前、レース後の模様も別番組で中継予定。いずれもジェイコム対応住宅で無料で視聴できる。

 一方、パブリックビューイングも埼玉・東京の3カ所で実施される。

 また同日開催イベントとして、さいたまの「食」をアピールする「さいたまるしぇ」や、自転車関連ブースや試乗会、安全教室など自転車と幅広く親しむ「サイクルフェスタ」を会場周辺で行う。

2014年の「さいたまるしぇ」の様子2014年の「さいたまるしぇ」の様子
2014年の「サイクルフェスタ」の様子2014年の「サイクルフェスタ」の様子
2013年のさいたまクリテリウムで来日し、2014年のツールドフランスのコースプレゼンテーションを行ったベルナール・イノー氏2013年のさいたまクリテリウムで来日し、2014年のツールドフランスのコースプレゼンテーションを行ったベルナール・イノー氏

 さらに大会前日の23日夜には、クリテリウム出場予定選手を招き、公開トークイベント「我らワールドのツール・ド・フランス観戦塾」を開催。過去にツール・ド・フランス総合優勝5回の経験をもつベルナール・イノー氏による2016年ツールのコースプレゼンテーションや、世界の現役トップ選手を回答者に迎えてのさいたまに関するクイズ大会などが行われる。

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