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ブエルタ・ア・エスパーニャ2015 第21ステージデゲンコルプが最終スプリントを制しブエルタ通算10勝目 アールがグランツール初制覇

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 ブエルタ・ア・エスパーニャは最終の第21ステージが9月13日、アルカラ・デ・エナレスからマドリードへの93.7kmで行われ、ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・アルペシン)が大集団のゴールスプリントを制して優勝した。個人総合優勝はファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム)が獲得し、グランツール初制覇。また新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー)が総合65位で完走し、グランツール3大会を全て完走した最初の日本人となった。 (米山一輝)

ブエルタ通算10勝目を飾ったジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・アルペシン) Photo: Yuzuru SUNADAブエルタ通算10勝目を飾ったジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・アルペシン) Photo: Yuzuru SUNADA

 3週間続いたブエルタもいよいよ最終日を迎えた。この日はマドリード近郊をスタートし、35.7km地点からマドリード市街地の周回コースへと入り、5.8kmを10周するコース。周回へ至るまでは実質パレードランとなり、158人の選手たちは時速20km台のゆっくりとしたペースで、最終ステージにたどりついた喜びをかみしめた。

ブエルタ・ア・エスパーニャ総合初優勝を飾ったアール Photo: Yuzuru SUNADAブエルタ・ア・エスパーニャ総合初優勝を飾ったアール Photo: Yuzuru SUNADA

 周回コースに入ると、1周目のフィニッシュラインに設けられた中間スプリントを目指して、モビスター チームが集団の先頭に立ちペースアップした。ここまで総合ポイント賞争いでモビスターのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)が、首位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ)に2ポイント差の2位に付けている。上り専門のロドリゲスに対し、スプリント力もあるバルベルデが逆転を仕掛ける作戦だ。

 その目論見どおり、中間スプリントはバルベルデが先頭通過。スプリントに参加すらできなかったロドリゲスを尻目に4ポイントを獲得し、総合ポイントを逆転することに成功した。

 中間スプリントを過ぎてモビスター勢が下がると、集団内でアタックがあり6人の逃げが形成された。メンバーはマッテーオ・モンタグーティ(イタリア、アージェードゥーゼール ラモンディアル)、カルロス・ベロナ(スペイン、エティックス・クイックステップ)、ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム)、ベンジャミン・キング(アメリカ、チーム キャノンデール・ガーミン)、ローラン・ピション(フランス、エフデジ)、そして山岳賞ジャージを着るオマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)。

 6人はメーン集団に約20秒差をつけて周回コースを逃げ続ける。メーン集団はスプリントを狙うジャイアント・アルペシンやトレック ファクトリーレーシングなどがペースを作っていたが、レース後半になると徐々に他のチームも牽引に加わり始めた。

 残り6周、ファビオアンドレス・デゥアルテ(コロンビア、コロンビア)がメーン集団を飛び出して逃げグループに迫るが、追い付くには至らずに集団に戻った。残り3周ではメーン集団先頭をBMCレーシングチームが強力に牽引。いっぽう先頭ではキングがペースアップして一時、単独で抜け出す形になるなど、協調体制が崩れかけてきた。

 残り2周を切り、ついにメーン集団が逃げを捕える。カウンターでイイヨ・ケイス(ベルギー、エティックス・クイックステップ)が鋭いスピードで飛び出すが、これも残り1周に入って捕えられた。残り3kmで集団先頭を固めるのはオリカ・グリーンエッジ。ジャイアント・アルペシンはそのすぐ後方で隊列を作り上げる。

逆転でポイント賞を獲得したバルベルデ Photo: Yuzuru SUNADA逆転でポイント賞を獲得したバルベルデ Photo: Yuzuru SUNADA

 残り1km手前の最後のUターンを前に、ついにジャイアント・アルペシンのトレインが先頭に立った。アシスト数人が徐々に加速しながら離れ、最高速に達したところでデゲンコルプを解き放った。後方からダニー・ファンポッペル(オランダ、トレック ファクトリーレーシング)が並びかけようとするが、完璧に発射されたデゲンコルプには届かない。そのままデゲンコルプが先頭で、ブエルタ通算10勝目のゴールをガッツポーズで決めた。

 日暮れで薄暗くなったゴールに、次々と選手が滑り込んでいく。そして総合優勝を飾ったアールが、アスタナ プロチームのチームメートと横一列になってゴールした。25歳のアールはグランツール初制覇。昨年のジロ・デ・イタリアで総合3位に入り、今年のジロでは2位、そしてついにブエルタで総合表彰台の頂点に立った。

 ポイント賞はバルベルデが中間スプリントで逆転して獲得。ポイント賞を失ったロドリゲスだが、複合賞トップの座は守った。山岳賞は早々に1位を決めていたフライレが、無事ゴールして獲得。総合敢闘賞は、前日までマイヨロホを守り続けたトム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン)が獲得した。

左から総合2位のロドリゲス、1位のアール、3位のマイカ Photo: Yuzuru SUNADA左から総合2位のロドリゲス、1位のアール、3位のマイカ Photo: Yuzuru SUNADA

第21ステージ結果
1 ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・アルペシン) 2時間34分13秒
2 ダニー・ファンポッペル(オランダ、トレック ファクトリーレーシング) +0秒
3 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMC レーシングチーム) +0秒
4 ダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
5 トッシュ・ヴァンデルザンド(ベルギー、ロット・ソウダル) +0秒
6 マクシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ランプレ・メリダ) +0秒
7 ニコラス・マース(ベルギー、エティックス・クイックステップ) +0秒
8 クリスティアン・スバラーリ(イタリア、MTN・クベカ) +0秒
9 ケヴィン・レザ(フランス、エフデジ) +0秒
10 トム・ヴァンアスブロック(ベルギー、チーム ロットNL・ユンボ) +0秒
58 アントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、チーム ヨーロッパカー) +0秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 85時間36分13秒
2 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +57秒
3 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ) +1分9秒
4 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +1分42秒
5 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +3分10秒
6 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) +3分46秒
7 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +6分47秒
8 ミケル・ニエベ(スペイン、チーム スカイ) +7分6秒
9 ダニエル・モレノ(スペイン、チーム カチューシャ) +7分12秒
10 ルイ・メインティス(南アフリカ、MTN・クベカ) +10分26秒
65 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +2時間30分7秒

ポイント賞(プントス)
1 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 118 pts
2 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) 116 pts
3 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 108 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 オマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA) 82 pts
2 ルーベン・プラサ(スペイン、ランプレ・メリダ) 63 pts
3 フランク・シュレク(ルクセンブルク、トレック ファクトリーレーシング) 30 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) 16 pts
2 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 23 pts
3 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 24 pts

チーム総合
1 モビスター チーム 256時間44分38秒
2 チーム スカイ +29分47秒
3 チーム カチューシャ +35分44秒

総合敢闘賞
トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン)

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