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ブエルタ・ア・エスパーニャ2015 第18ステージロッシュがマッチスプリントを制しスカイに初勝利もたらす マイヨロホはドゥムランが堅守

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 ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージは9月10日、ロアからリアサまでの204kmで争われ、25人の大きな逃げグループから残った2人でのマッチスプリントをニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ)が制し優勝を飾った。総合首位のマイヨロホはトム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン)が、度重なるファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム)の攻撃に耐えて守っている。(松尾修作)

ニコラ・ロッシュがアイマル・スベルディアをゴール勝負で下してステージ優勝 Photo: Yuzuru SUNADAニコラ・ロッシュがアイマル・スベルディアをゴール勝負で下してステージ優勝 Photo: Yuzuru SUNADA

 この日はアップダウンはあるが、比較的緩やかな上りがあるのみのコースレイアウト。タイム差は付きにくいと予想されたステージだが、首位のドゥムランから3秒差のアール擁するアスタナ プロチームや、大会後半に入り盛り返しを見せるモビスター チームが、いかに攻撃を仕掛けるかが注目されたステージであった。

 レースは序盤から動いたアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)を中心に25人の逃げグループが形成。中盤に登場する3級山岳やスプリントポイントをアンヘル・マドラソ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)がトップで獲得しながら、メーングループから最大6分ほどの差をつけてレースをリードした。

好天の中で行われた第18ステージ。大会序盤より気温はかなり下がった Photo: Yuzuru SUNADA好天の中で行われた第18ステージ。大会序盤より気温はかなり下がった Photo: Yuzuru SUNADA

 メーングループはリーダーチームのジャイアント・アルペシンがコントロールしたが、後半に入ると総合逆転を狙うアスタナ プロチームやモビスター チームが主導権を握り始める。コースプロフィールには“ただの”アップダウンと表記されている場所であったが、激しい上りが連続して登場。それを見越してかアスタナが集団前方でスピードを上げ、たまらず後方では選手が次々に遅れた。

 集団の人数が絞られるなか、アンヘル・ビシオソ(スペイン、チーム カチューシャ)が意表をついてアタック。すぐに吸収されるが、アップダウンの連続区間で総合3位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ)が波状攻撃を仕掛けた。こちらも吸収されるが、ペースが上がった集団には総合上位勢と準エースクラスしか残っていない状態に。

 残り20kmを切ると、上り区間でアールがアタックを仕掛け、ドゥムランを振り切りにかかる。しかし、ドゥムランは冷静に対応。その後も次々とアールは後ろを振り向かずに幾度となくアタックを仕掛けた。隙を伺うようにミケル・ニエベ(スペイン、チーム スカイ)や好調のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)がアタックをするも決めきれずに、集団は1級山岳を越えて下りに入った。この上りでは一時ロドリゲスが遅れを見せたが、かろうじて総合上位勢が形成するグループに残ってゴールへと向かった。

総合狙いの選手たちのゴールスプリント Photo: Yuzuru SUNADA総合狙いの選手たちのゴールスプリント Photo: Yuzuru SUNADA
前日に再びリーダーの座についたトム・ドゥムランはマイヨロホを守った Photo: Yuzuru SUNADA前日に再びリーダーの座についたトム・ドゥムランはマイヨロホを守った Photo: Yuzuru SUNADA

 逃げ集団の人数は多かったが、上りを終えるとロッシュとアイマル・スベルディア(スペイン、トレック ファクトリーレーシング)のベテラン2人に加え、少し後方にホセイシドロマシエル・ゴンカルヴェス(ポルトガル、カハルラル・セグロス RGA)の3人のみが、メーン集団の前に残った。残り2kmを切ると先頭の2人によるマッチスプリントの様相を呈し、コースサイドから先行したロッシュが得意のスプリントを制しステージ優勝を果たした。チーム スカイは今大会初勝利となった。

 メーン集団は総合上位勢が固まってフィニッシュし、タイム差は付いていない。なお、このステージの山岳ポイントにより、現在山岳賞ジャージを着るオマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)が、今大会の総合山岳賞1位を確定させている。

 翌日行われる第19ステージはメディナ・デル・カンポからアビラまでの185kmで争われる。2級と3級山岳が登場のみで難易度は高くないと見込まれるが、コース断面図だけでは信用できないのがブエルタ。残り少ないステージで、総合を逆転したい選手による動きが注目されるレースになるだろう。

第18ステージ結果
1 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) 5時間3分59秒
2 アイマル・スベルディア(スペイン、トレック ファクトリーレーシング) +0秒
3 ホセイシドロマシエル・ゴンカルヴェス(ポルトガル、カハルラル・セグロス RGA) +18秒
4 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +38秒
5 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +38秒
6 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +38秒
7 ピーテル・スライ(ベルギー、エティックス・クイックステップ) +38秒
8 アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル) +38秒
9 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) +38秒
10 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +38秒
79 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +15分54秒

個人総合(マイヨロホ)
1 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 73時間45分13秒
2 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +3秒
3 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +1分15秒
4 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ) +2分22秒
5 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +2分53秒
6 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +3分15秒
7 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +3分30秒
8 ダニエル・モレノ(スペイン、チーム カチューシャ) +3分46秒
9 ミケル・ニエベ(スペイン、チーム スカイ) +4分10秒
10 ルイ・メインティス(南アフリカ、MTN・クベカ) +6分51秒
74 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +2時間24分0秒

ポイント賞(プントス)
1 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) 116 pts
2 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 114 pts
3 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 108 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 オマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA) 82 pts
2 フランク・シュレク(ルクセンブルク、トレック ファクトリーレーシング) 30 pts
3 ルーベン・プラサ(スペイン、ランプレ・メリダ) 27 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) 15 pts
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 18 pts
3 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 23 pts

チーム総合
1 モビスター チーム 221時間44分30秒
2 チーム スカイ +5分32秒
3 アスタナ プロチーム +14分17秒

敢闘賞
アンヘル・マドラソ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)

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