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ブエルタ・ア・エスパーニャ2015 第16ステージシュレクが大逃げのステージを制す マイヨロホはロドリゲスが1秒差で獲得

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 ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージは9月7日、ルアルカからエルミタ・デ・アルバキロスまでの185kmで争われ、大逃げを決めた逃げ集団で、最後まで残った2人の争いを制しフランク・シュレク(ルクセンブルク、トレック ファクトリーレーシング)が優勝した。個人総合成績では1秒差の総合2位につけていたホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ)が、首位のファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム)に2秒先着し逆転、今大会初めてマイヨロホを手にした。(松尾修作)

ステージ優勝を飾ったフランク・シュレク(ルクセンブルク、トレック ファクトリーレーシング)。父親もブエルタ・ア・エスパーニャで区間優勝している Photo: Yuzuru SUNADAステージ優勝を飾ったフランク・シュレク(ルクセンブルク、トレック ファクトリーレーシング)。父親もブエルタ・ア・エスパーニャで区間優勝している Photo: Yuzuru SUNADA

 カンタブリア山脈を舞台にした3連戦の最終日となったこのステージは、その厳しさから2つ目のクイーンステージと言われた。6つの上りを繰り返したのち、最後は平均勾配11.1%、最大斜度21%の山頂ゴール。総合上位勢に動きがあるのは必至で、僅か1秒の差で競い合うアールとロドリゲスの争いに注目が集まった。

 レースは開始直後から数人がレースを先行。この中にはシュレクやピエール・ローラン(フランス、チーム ヨーロッパカー)らが含まれ、最終的に10人の逃げ集団が形成された。チーム カチューシャ率いるメーン集団との差はみるみる開き、最大で20分を超える大逃げが決まった。

 コース後半に入るとティンコフ・サクソがメーン集団をコントロールしペースアップ。一気に15分差まで縮まり、これにアスタナ プロチームが加わったことで11分台になり、この時点で残す距離は20kmほどとなった。前方の逃げグループはシュレクが上りで牽引することで人数を減らし、最終的にはロドルフォアンドレス・トレス(コロンビア、コロンビア)との2人になり、マッチレースの様相を呈した。

 最後の上りとなる超級山岳に先頭2人が突入すると、シュレクに苦痛の表情が浮かび、トレスは余裕を感じられる。しかし、残り3kmからの斜度が厳しくなる場面でシュレクがアタック。トレスはついていけず、そのままシュレクが単独で逃げ切り、今季初優勝を遂げた。

ガッツポーズでゴールするシュレク Photo: Yuzuru SUNADAガッツポーズでゴールするシュレク Photo: Yuzuru SUNADA

 メーン集団ではパヴェウ・ポリャンスキー(ポーランド、ティンコフ・サクソ)やミケル・ランダ(スペイン、アスタナ プロチーム)が強力にラストの上りを牽引。この働きで20人強の集団は半分ほどの人数まで絞られた。アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)やトム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン)が後退するなか、アールが一時集団の後ろに下がり、コンディションの悪さを露呈したかのように見えた。

 ラスト1kmを切り、勾配が上がるエリアに差し掛かると、前日ステージ優勝を決めた時のようにロドリゲスがアタックを仕掛ける。ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)が反応するもつくことができない。そのまま差を広げるかと思わせた矢先に、位置を下げいていたアールがロドリゲスを猛追し、すぐ背後まで迫りそのままのフィニッシュとなった。

ゴールに向かうロドリゲスと猛追するアール Photo: Yuzuru SUNADAゴールに向かうロドリゲスと猛追するアール Photo: Yuzuru SUNADA

 アールはロドリゲスとのタイム差を最小限に留めることができたが、2秒差がついてのフィニッシュだったため、総合首位のマイヨロホは1秒差でロドリゲスの手に渡った。優勝したシュレクは「とてもハードなステージだったが、勝ててハッピーだ。チームは大会3勝目を上げることができてモチベーションは高い」とコメントしている。

今大会初めてマイヨロホに袖を通したロドリゲス。現在総合・ポイント・複合の3賞ジャージを独占 Photo: Yuzuru SUNADA今大会初めてマイヨロホに袖を通したロドリゲス。現在総合・ポイント・複合の3賞ジャージを独占 Photo: Yuzuru SUNADA

 休息日を挟み、9日に行われる第17ステージはブルゴスで行われる個人タイムトライアル(TT)となる。フィニッシュタイムが総合タイムに大きく影響を与えるため、総合上位を狙う選手にとっては正念場だ。TTを得意とし、総合4位につけるドゥムランが巻き返すのか。1秒差で首位を争う2人に差は広がるのか。山場を越えても、見所はまだ続く。

第16ステージ結果
1 フランク・シュレク(ルクセンブルク、トレック ファクトリーレーシング) 5時間49分56秒
2 ロドルフォアンドレス・トレス(コロンビア、コロンビア) +1分10秒
3 モレーノ・モゼール(イタリア、チーム キャノンデール・ガーミン) +1分48秒
4 ジョージベネット(ニュージーランド、チーム ロットNL・ユンボ) +2分42秒
5 ピエール・ローラン(フランス、チーム ヨーロッパカー) +2分49秒
6 オマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA) +3分5秒
7 カルロス・ベロナ(スペイン、エティックス・クイックステップ) +4分26秒
8 ローレンス・ワーバス(アメリカ、イアム サイクリング) +6分2秒
9 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +8分51秒
10 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +8分53秒
97 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +29分5秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) 67時間52分44秒
2 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +1秒
3 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ) +1分35秒
4 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) +1分51秒
5 ミケル・ニエベ(スペイン、チーム スカイ) +2分32秒
6 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +2分38秒
7 ダニエル・モレノ(スペイン、チーム カチューシャ) +2分49秒
8 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +3分11秒
9 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +3分58秒
10 ルイ・メインティス(南アフリカ、MTN・クベカ) +5分22秒
75 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +2時間6分20秒

ポイント賞(プントス)
1 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) 106 pts
2 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 96 pts
3 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 86 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 オマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA) 82 pts
2 フランク・シュレク(ルクセンブルク、トレック ファクトリーレーシング) 30 pts
3 ルーベン・プラサ(スペイン、ランプレ・メリダ) 27 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) 13 pts
2 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 19 pts
3 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 23 pts

チーム総合
1 チーム スカイ 204時間4分27秒
2 モビスター チーム +2分30秒
3 アスタナ プロチーム +6分32秒

敢闘賞
ロドルフォアンドレス・トレス(コロンビア、コロンビア)

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