title banner

ブエルタ・ア・エスパーニャ2015 第13ステージオリヴェイラが終盤に独走し優勝 逃げに乗った新城がエースを総合10位に押し上げる貢献

  • 一覧

 ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージは9月5日、カラタユーからタラソナまでの168kmで争われ、逃げ集団からレース終盤に単独でアタックを決めたネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)がリードを守り、逃げ切り優勝を果たした。今大会初めて逃げに乗った新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー)はチームへ貢献する走りを見せ、ステージ24位で完走。総合首位のマイヨロホはファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム)が危なげなく守っている。 (松尾修作)

独走に持ち込んだネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)がステージ勝利 Photo: Yuzuru SUNADA独走に持ち込んだネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)がステージ勝利 Photo: Yuzuru SUNADA

 このコースは大会が平坦カテゴリーに分類しているが、3級、1級の山岳が登場するアップダウンを繰り返すステージとなった。前評判では大きな逃げが決まりやすいと予想され、逃げに乗りたいとコメントしていた新城の活躍が期待された。

 レースは始まると同時に、逃げに乗りたい選手らによりハイペースに展開された。シルヴァン・シャヴァネル(フランス、イアム サイクリング)が積極的に動きを見せるなど活性化した集団は、最初の1時間の平均速度が44km/hを超えた。1級山岳の途中で決定的なアタックがかかり、最終的には24人の逃げ集団が形成された。この中には新城が入り、総合上位に入るチームメート、ロマン・シカール(フランス、チーム ヨーロッパカー)とともにレースを進めた。

アップダウンコースを行くメーン集団 Photo: Yuzuru SUNADAアップダウンコースを行くメーン集団 Photo: Yuzuru SUNADA

 メーン集団ではマイヨロホを着るアール擁するアスタナ プロチームがコントロール。風が強くなったこともあり、メーン集団は縦に伸びながら約4分差で前を行く逃げ集団を追った。逃げ集団では複数人のメンバーを入れたチームがあり、そのチームの選手を中心にローテーションが前方で展開。速いスピードを保ち、メーン集団との差が3分まで縮まるも、その後は徐々に開いていき逃切りが確定的になった。

 レースが進むにつれ、24人という大きな逃げ集団内では人数を絞りたい選手によるアタックが連発した。パヴェウ・ポリャンスキー(ポーランド、ティンコフ・サクソ)やニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ)らが残り30kmほどにある3級山岳で攻撃を仕掛ける。山頂を越え、下りに入ると、ポルトガルのタイムトライアル(TT)チャンピオンのオリヴェイラが飛び出し、後方に15秒差をつけ単独でゴールを目指した。

チームの総合エース、シカールのために働いた新城幸也 Photo: Yuzuru SUNADAチームの総合エース、シカールのために働いた新城幸也 Photo: Yuzuru SUNADA

 逃げ集団内ではオリヴェイラのチームメートの2人が集団前方で追いかけたい他チームの選手をチェックにはいる。2人のアシストが機能し、集団は淡々と良いペースを刻むオリヴェイラから徐々に離され、残り20kmを切ると30秒差までタイムギャップが広がった。ニキ・テルプストラ(オランダ、エティックス・クイックステップ)や新城が前に上がりペースを上げるも、TTを得意とするオリヴェイラは残り10kmを切り、差は約1分とさらに広がりを見せた。

ゴールで監督から働きを称えられる新城幸也 Photo: Yuzuru SUNADAゴールで監督から働きを称えられる新城幸也 Photo: Yuzuru SUNADA

 ペースを最後まで保ったオリヴェイラはそのまま独走でフィニッシュ。自身初のグランツールでの勝利を飾った。後方の集団では新城が献身的に牽引。総合上位のチームメートであるシカールのため、メーン集団との距離を詰められないよう、タイム差を気にしながら前を引いた。アシストを受けたシカールはメーン集団へ築いたギャップで総合10位へ成績を上げた。ゴール前300mまで先頭を引っ張った新城は、集団最後尾の24位でフィニッシュした。

 先頭から4分48秒差のメーン集団ではアールが危なげなくゴールし、総合首位のマイヨロホをキープしている。総合上位勢にとっては、翌日からの山岳決戦に向けて力を温存する一日となった。

 翌日行われる第14ステージは山岳3連戦の初日となり、ビトリアからアルト・カンポオ. フエンテ・デル・チボまでの215kmで争われる。山頂ゴールとなるアルト・カンポの登りは18kmに及び、総合上位勢に動きが出ることは必至だ。

第13ステージ結果
1 ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) 4時間14分1秒
2 ジュリアン・シモン(フランス、コフィディス ソリュシオンクレディ) +1分0秒
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) +1分0秒
4 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、イアム サイクリング) +1分0秒
5 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター チーム) +1分0秒
6 リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +1分0秒
7 ケヴィン・レザ(フランス、エフデジ) +1分0秒
8 ミカエル・シュレル(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +1分0秒
9 キャメロン・メイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +1分0秒
10 マキシム・モンフォール(ベルギー、ロット・ソウダル) +1分0秒
24 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +1分11秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 51時間33分19秒
2 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +27秒
3 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) +30秒
4 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ) +1分28秒
5 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +1分29秒
6 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +1分52秒
7 ダニエル・モレノ(スペイン、チーム カチューシャ) +1分54秒
8 ミケル・ニエベ(スペイン、チーム スカイ) +1分58秒
9 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) +2分51秒
10 ロマン・シカール(フランス、チーム ヨーロッパカー) +2分51秒
66 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +1時間15分12秒

ポイント賞(プントス)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 79 pts
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 74 pts
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 74 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 オマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA) 55 pts
2 ルーベン・プラサ(スペイン、ランプレ・メリダ) 27 pts
3 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ プロチーム) 25 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 10 pts
2 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 15 pts
3 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 22 pts

チーム総合
1 チーム スカイ 154時間51分31秒
2 アスタナ プロチーム +11分21秒
3 モビスター チーム +12分8秒

敢闘賞
パヴェウ・ポリャンスキー(ポーランド、ティンコフ・サクソ)

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ブエルタ・ア・エスパーニャ2015 ブエルタ2015・レース詳報

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載